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芸大対策など、細密描写が要求されるような実技を経験された方にご質問します。
メガネの度数は1.2あったほうがよいでしょうか。
私は近視で、裸眼0.4です。
メガネ着用で、(メガネ+裸眼で)0.7です。
(裸眼と合わせて)1.2のレンズにしようと思うのですが、
メガネ屋さんが、しきりに止めます、
「遠くを見るのは良いけど、近くを見るときの負担があるから」と。
それは勿論分かるのですが、そのメガネは絵を描くときだけ使うのであって、
日常生活で使うメガネではないので。
そう反論したら、
「1.2以上は見えないタイプの人もいる。」などと、謎のことを言ってきます。
メガネ屋さんは僕にレンズを頻繁に交換させて利益を出したいのかな、と思ってしまいましたが、
メガネ屋さんは専門家ですし。でも、ネットで調べると、芸大には1.2あった方がよい、という意見もありましたし。
(裸+メガネで)1.0でも「視力という一要素に関して」芸大デザイン工芸レベルの細密描写を目指せるなら、1.0が勿論良いですが、
1.2あった方がベターなら、1.2にしたいのですが、いかが思われますでしょうか?

なんだったら、メガネを2つ用意して、描きこむ段階で1.2メガネにして、それ以外は今のままのメガネにするとかでしょうか。

A 回答 (2件)

受験デッサン対策だったら、メガネの度数と画力自体そこまで連動性は無いと思うのですが。

視力よりも「腕」あるいは「心」の問題。私だったら0.9に合わせておくかな。

原則論を確認すると、三次元の世界を二次元の紙面にどのように落とし込むか、それがデッサンですよね。奥行き、立体感、大きな陰影、遠近、質感や重量をうまく表現できていたら、表層的な細部を多少省略してあったって大きなキズになりませんし、テクニックとして評価をされることもあります。

私が高校3年生のとき、受験デッサンを勉強するための夏期講習を受けたのですが、そのとき「焼き海苔」を一枚スッと白い皿の上におき、その上に卵を1個置いて、皿と焼き海苔と卵をまとめてデッサンさせられたことがあります。

白いモチーフと黒いモチーフの組み合わせ、重たい陶器と軽い焼き海苔の組み合わせ、水平面に薄っぺらい海苔を置いたらどういうパースがつくか、張りのある海苔の上に卵の重みで凹みができたらどういう反射をするか、それを正しく描き分けろ。というわけです。

今思い出しても、あれは難しい課題だったなあーと笑いますが、一つ一つのモチーフの形状や表面の様子はシンプルですよね。それらを精密に丁寧に描くには、視力は1.2も必要ないと思います。

石膏の円柱や三角錐もデッサンの初歩のモチーフとして出てきますが、あれも同じです。それ描くのに視力1.2なんて逆に邪魔なくらいでしょう。裸眼の0.4で見た方が、かえって美しく描けるんちゃいますか。

受験デッサンの短期講習では新聞紙とかパッケージに入った状態のカイワレ大根とか、表面的なディテールを緻密に描き込まなければいけないモチーフも描かされたし、まあいろいろ意地悪な課題を描きましたが、新聞紙やカイワレ大根は、応用編だと思います。
基本は卵や海苔や円錐で、それがきちんと描けないなら新聞紙も下手です。

その話を踏まえてメガネのレンズの話ですが、眼鏡のレンズは度数が強ければ強いほど分厚くなります。目のピント合わせをサポートするのが近眼用のメガネなので、そのレンズは中央が最も分厚くなり同心円状に薄くなっています。手持ちのメガネを見たら多少そうなっていると思います。極端に言えば、度数が強くなればなるだけ魚眼レンズのように空間が歪みます。レンズの中央部にあるものは大きく丸く見えてしまい、周辺部にあるものは、へしゃげて見えてしまうということです。

ゆがみの少ない描写をしなければいけないのに、歪んだフィルターを通して見ていたら、デッサンが狂う。だからこそ眼鏡屋さんは、芸大受験生に1.2の眼鏡をオススメしないんだと思います。

「1.2以上は見えないヤツもいる」というのは、目の器官~脳神経にやみくもに負担をかけすぎたら、目も脳も追いつかない、うまく反応できないので意味がない、という話をしてるのだと思います。

受験デッサンではなく、もっと専門化されたデッサンで、植物の細密画や鉱物標本の細密画を専門にしたいなら、そのときはルーペや度数の強い眼鏡も道具の一つに加えていくのは良いと思います。植物画や鉱物画では奥行きよりディテールや表面をキチっと描き込める方が優れているからです。でも受験段階では、そこまで専門的なスキルを要求されませんし、変にオタクなこだわりを出すより、総合的に狂いの少ないバランスのいい絵を描けるほうが受験には通りやすいと思いますよ。

ちなみに私は裸眼で0.01で、受験デッサンのときの眼鏡度数がナンボだったかは忘れましたが、そもそもがロービジョンなので、0.8か0.9ぐらいの眼鏡を使っていたと思います。
私はデッサンが大嫌いで下手だったので点数あんまりよくなかったですが、立体造詣の実技点数が満点に近かったので、たぶんそのおかげで現役合格しています。

基礎を大事にと言いながら矛盾するようですが、アートは理屈や技術を凌ぐからこそアートなので、私みたいに目が悪くてデッサン力が無いのに受かる人もいれば、視力が良くてデッサンものすごい上手いのに落ちた人もいます。そこは「芸大あるある」としか言いようがないことですね。

アートはアートだと言いながらまた下世話な話をするけれど、あなたの言う「芸大デザイン工芸レベル」というのが具体的に東京芸大なのか、京都芸大なのか、多摩美なのかで、デッサンの努力の方向も多少変わると思います。眼鏡選びより、そっちのほうが大事かなと。

高校1年生以上だったら、今度の冬休みか次の春休みに、芸大受験生用の短期実技講習とかオープンキャンパスとかに参加して、自分の志望する芸大を絞り込んでいくといいかなと思います。
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この回答へのお礼

御返信がおくれ、大変失礼いたしました。
興味深く熟読し、大変勉強になりました。
1.0にいたします。

お礼日時:2019/12/07 08:17

こんばんは



度をあげても見えない場合が多いです
例えばですが早く走れる補助器具を付けても
世界最速タイムがみんな出るとは限らないのと同じで

眼も筋肉ですから度を上げても見えないものは見えません
そんな質問者さんに一番いいのは
今の合うメガネやコンタクトの他に、虫眼鏡かルーペを手に持って見ることです

よくある○○ルーペのような掛けて見るものですと
目が回るのでお勧めできません

何度も書きますが
度を強くしても見えないものは見えないです
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この回答へのお礼

御返信がおくれ、大変失礼いたしました。
大変勉強になりました。ありがとうございあmす。

お礼日時:2019/12/07 08:17

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