チョコミントアイス

画家の方に質問です。
図はレンブラントの『夜警』ですが、特にこだわらず、このような情景を描くとき
どのようにして陰影の付け方、表情の細かい皺、筋肉etc..をキャンバス上に再現するのでしょうか?

デッサンを極めると、この様に想像上のイメージを描くことが出来るのでしょうか?

ポイントはデッサンの場合は目の前に描く対象が実際あると思うのですが
この様な場合一体どうしてこんな完全にリアルに描けるのでしょうか?

「写実的な絵の描写について」の質問画像

A 回答 (3件)

僕のようなヘタの横好きなら、空想でいくらでも


変な絵を描くことができますが、立派な画家になるほど、
特にこだわりのないままに描くことはないと思います。

この絵も、依頼されて描かれたものだったと思いますが、
陰影を生かした人物描写はもちろんのこと、配置や
ポーズや持ち物、光の当て方など、画面全体にかなりの
こだわりを持って工夫が凝らしてあります。

第一印象で強い感動を与える写実画の多くは、構図や色や
筆使い、絵の具の塗り重ねなどの技術で、あたかも
そこにあるかのように描くわけですが、そのためには
デッサンの基礎がしっかりとしていないといけません。

ただ、画家の目の前には、この絵の通りの光景が
あったわけではなく、一人一人や部分部分を再現しつつ、
幾つもの下絵を作成した上で、ひとつにまとめたと思われます。
スポットライトのような光も、自然にはないものですから、
その演出のために、何らかの形で再現したのだと思います。

見た通り描くことが写実ですが、それは、見えたものを
見えたようにしか描けないということでもあります。
皮膚の下の筋肉やその下の骨格まで、熟知した上で
その存在までも感じさせる描写を目指した画家もいます。

デッサンは具象画でも抽象画でも大事な基礎ですし、
一筆一筆にいかに説得力を持たせるのか、それもまた、
画家の長い時間をかけたこだわりの結果だと思います。
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所謂「絵が上手い」と言われる人は基本的なデッサンが上手いのはもちろんですが、


脳内でイメージしたものを実際に書き起こす能力に優れているんですよね。
そして、その脳内のイメージがあやふやではなくしっかりしているからこそできる…と言うのもあります。
(陰影のつけ方や色の選び方に関してはある程度慣れ等が影響してきますが)

ただ、脳内のイメージをしっかりさせる事は訓練(と言うとなんだか大げさな気もしますが)する事で鍛える事も出来るので、
後は色選びのセンスだったり道具の選び方とかが影響したりでしょうか(何を使えば質感を表現できるか…とか)
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<デッサンを極めると、この様に想像上のイメージを描くことが出来るのでしょうか?>



出来ます。
それを含めて美術表現の究極です。美術表現は目の前にあるモチーフをただ単に写すということで無しに、送り手である作家の思想までも受け手につたえると云うことまで含めてのものなのです。

デッサンは、ものの見方感じ方を学ぶ方法であることは、ご存じでしょう。
しかし描写と云う基本の礎が出来ての話なのです。
描写は、モチーフにあるものとものとの関係を、光と陰(影)を徹底的に観察することによって作り出すことを指します。これを持ち得ずして、ものの見方感じ方を表現することは極めて容易ならざることです。この訓練を徹底させると、目の前にモチーフが無くとも、その現実感を表現する事が出来るようになります。

たとえば、ミケランジェロは、解剖学を駆使し、尚且つ描写を徹底させることによって、デッサンを磨きあげ、システナ礼拝堂の天井画を、モデル無しで描き切っているのです。

<ポイントはデッサンの場合は目の前に描く対象が実際あると思うのですが、この様な場合一体どうしてこんな完全にリアルに描けるのでしょうか?>

勿論、特定される人物の場合等、その人物の写生なり描写を事前にしているはずです。
それを組み立ててデッサンを完成させているわけです。
一般的には、人物の場合、モデルになる人体に存在する光と陰(影)を徹底的に観察し、白から黒に至るグラデーションの変化として、紙なりキャンバスに落として行くわけです。
そうすることによって、直接見えない筋肉や骨格までも表現出来るようになるのです。

藝大、美大の入試に課せられる表現の基に、卓越した描写の訓練があることは、先述したデッサンの出来具合を判定の基準にすることにあるからです。
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