アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

こんにちは。
オーケストラ音楽中心にクラシックをよく聴いている愛好家です。
(アマチュアで少々楽器の演奏もします)

以前,こちらのサイトにはずいぶんとお世話になっており,そのときにピアノ音楽のオススメをいろいろとご紹介いただきました。
おかげさまで,ずいぶんピアノ音楽に触れる機会・聴こうと思う機会も増えまして,しばらくこちらに来なかった間に,かなりピアノ音楽にもなじんで来たかな,と思います。(とはいえ,聴くのはやはりオーケストラ中心ではありますが・・・)

・・・ええ,自己紹介みたいな前置きが長くなってしまい恐縮ですが,復帰?第一弾の質問といたしまして,いよいよ!ベートーヴェンのピアノソナタについて教えていただきたく。
正直に申し上げますと,いくつかのメジャー級作品以外は,まだまだ曲の区別もきちんとつかないような状態ですが,

 ・曲のオススメ
 ・ピアニストのオススメ
 ・曲の中のピンポイントの聴き所紹介
 (○番※楽章のここがいい!このピアニストのココの表現が凄い!など)
 ・実はこの曲の成り立ちにはこんなエピソードが・・・
 ・曲にちなんだみなさまの思い出,エピソード
 ・つべこべ言わずに全部すみからすみまで聴け!(爆)

などなど,切り口も判断基準もまったくの独断で結構ですので,私(と,この質問を読んでいただける皆様)に自由にオススメお願いいたします。
回答スタイルも,読んだだけでムラムラ?と聴きたくなる名文もよし,熱く(暑苦しく?)マニアックに語っていただくもよし,ウンチクはいいからとにかく○○を聴け!というのもまたよし,どんなでも結構です。
(ただし,ベートーヴェンのピアノソナタなんてつまんないからやめとけ,というのだけはなしでお願いします,笑)


*なお,お礼については,なるべく実際に聴いてからにさせていただきたいので,スローペースになるかもしれません。どうかご了承お願いいたします。
(ピアニスト指定のピンポイントオススメは実際に聴くのは難しいかもしれませんが,曲については必ず聴きます。ちなみに主要音源はバックハウスの旧全集です)

A 回答 (12件中1~10件)

ベートーヴェンはなんか重くて帝国主義っぽくてそんなに好まないですが


それでもこれはいいかなってのを。

No..1、4、7、9、10、14、21、22、23、24、26、28、30、32

ピアニストはグルダなんかいいかな。
そのくらい。
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ベートーベンはすごいので 全部良いと思います。


僕が好きなのは悲愴と月光と熱情です。
良かったら聞いてください
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暑苦しく再びこんにちは(^^;


暑苦しい無駄話をさせて頂きたく再び参上いたしました。
☆曲中ピンポイント(でもないかな~?)の聴きどころ&曲にちなんだエピソードの続き~♪
☆またまた17番で恐縮ですが 3楽章ってすごく簡単なイメージがあったんです。というかベートーヴェンのピアノ・ソナタ初期~中期は譜面づらはとても読み易く簡単に感じるんですけどね。実際弾くとなんとまぁ難しいこと。徹底的に基礎が出来上がっていないとまともな演奏にならない。こんなところも『バッハの平均律とベートーヴェン・ピアノ・ソナタは一生勉強し続けなければならない』と言われる一つの要因なんでしょうけど。
もちろんこのテンペスト3楽章も例外ではなく まだベートーヴェンの怖さを知らなかった頃『簡単そうな曲だからすぐ仕上がるなぁ~』とのんきに練習始めたら。『???これ3拍子とちゃうの?』と その拍節のズレにまんまとハマってしまい 2拍子の特徴があるんだ!と後から気付き(遅っ!)拍を取るのにやたら苦労しちゃった経験がありました。
☆何処かで『ベートーヴェンのピアノ・ソナタ後期作品はロマン派を超えて現代曲に通じるものがある』と読みかじったことがありましたが『???ベートーヴェンが現代曲~?』という感じで 意味が良くわかりませんでした。
今でも現代曲にどこがどう通じているかハッキリと理解している訳ではないですが 32番2楽章を聴いて『あれ?リズムが…なんかスイングしてる?』『ありゃりゃ?リズムがジャズ?』ベートーヴェンがジャズ?あまりの衝撃にすぐ調べまくったら…『ジャズソナタ』の別名を持つそうな。これってかなり有名な話しらしく これにまつわる解説が面白かったので ちょっとだけ。
『第2変奏 拍子を16分の6拍子へ変化させ スイングを感じさせる特徴的なリズムで変奏。第3変奏は拍子を32分の12拍子へ。シンコペーション,スフォルツァンドによって弱拍が強調されることでオフビートのジャズ的要素すら感じさせる。これほど細かい音価が緩やかなテンポの音楽において主体となるのは ほとんど病的と言ってよいだろう』ぉぃぉぃ『ほとんど病的~?』とは思いましたが 何となくうなずけなくもないかな?
この解説にもあるように 私個人的なベートーヴェン(ピアノ・ソナタに限りますが)の特徴が拍節のズレ/シンコペーション/スフォルツァンドで弱拍の強調。

リズム的な要素だけに限ったら こんな印象が強い作曲家です。もちろん他の作曲家も同じように拍節のズレやシンコペーションを多用したりしますが なぜかベートーヴェンにはこんな印象が強いんです。本当に個人的な感覚ですが…

☆またまた実は。(何だか身の上相談みたい^^;)
ここ数年間 モーツァルトのピアノ・ソナタは弾くのも弾かせるのも聴くのも楽しかったけれど なぜかベートーヴェンには欲求不満が…
長年連れ添った夫婦のように刺激がなくなったか?とピアニストをいろいろ変えて聴いたり 自分でもちょっと弾いてみたり。
でも初めて出逢った頃のような『想い』が薄らいでいて 原因がわからないままだったんですけど 後期作品の魅力に触れて強く感じたことは『初期・中期・後期』とはベートーヴェンの変遷を端的に解りやすくするための区分けに過ぎず『1番~32番全てがベートーヴェンそのものなんだ!(へっ?当たり前?^^;)』っていう ごく当たり前のことなんですけど 後期を避けていたことがベートーヴェンとの倦怠期の原因だったかな?と思ったりして。

ポリーニが初期のソナタ云々と言ってたみたいですが ツィメルマンは『後期作品は枯れたおじいさんみたいで良くわからない』と若い頃思ってたそうで 年齢を重ねるごとに後期作品の魅力が理解できた…みたいなことも言ってたらしいですが 結論は全く当たり前で初期の作品には初期のベートーヴェンの良さが 中期には中期の 後期には後期の彼の魅力があり その魅力と変遷を辿って行くには『つべこべ言わず隅から隅まで聴け!』となるのかしらん?

そういう私もまだまだ真のベートーヴェンを理解していない反省も含め また新たな気持ちで彼とラブ☆な関係を保って行けそうです♪
いつものことですが なんの中身もない暑苦しい無駄話にお付き合い頂き ありがとうございました♪

この回答への補足

こんにちは。
引き続きのご無駄話(爆)ありがとうございます!
ムダなものは大好きです♪

ピアノ演奏の話はまったくイメージできませんので,「へぇ~,そうなのぉ」というアホな相槌しか打てません。
強引に自分の土俵に話を持っていきますが,オーケストラだと,初めの頃の作品は技術/音楽両面での基礎がないとアラが目立ちまくったり音楽的内容がないのがバレバレの演奏になりやすい,という印象はあり,例えば第九は熱気でなんかごまかした気になるけれども(でもホントはごまかせてないんだけれども^^;),初期の交響曲やピアノ協奏曲ではそうもいかん,というような感じ?

また,今聴いてる感じと実際の楽譜との相違がどうなっているかには興味ありますね。素で違う拍子と勘違いしているところとかいっぱいありそうな気がしてます。シンコペーション/スフォルツァンドが楽譜にどう書かれていてピアニストがそれをどう表現しているかも含めて,他の方もおっしゃっている「楽譜を見ながら」,確認してみたいですね~。
#楽譜見ながら,をオススメいただいていた皆様,普段は「運転しながら」聴きなので,なかなか実行に移せていません。申し訳ありません・・・。

---(突然ですが「平均律」の話)---
リヒテルの演奏がすごく好きなんですが,単に耳触り?の印象だけで言ってるような気がしてまして,機会があればいつか皆様にあれこれお尋ねしたいと思っているのですが,質問する切り口すら見つかっていないのが現状です。(モーツアルトも)
---(割り込み終了)---

そういえば実は。
自分で初めて買ったベートーヴェンのピアノソナタのアルバムは内田光子さんの30~32番で,その第一印象は,「全然ベートーヴェンに聴こえなーい>_<」でした。今にして思えば,曲もピアニストもファーストチョイスとしてはアブノーマル(ぉぃ)すぎ??
あきらめ悪くけっこうな回数聴いてはみたものの,やっぱりうまく作品に入っていけなくて,だんだん聴く機会も少なくなってしまってました。
しかし,32番の第2楽章,「スイング」とうかがって,このアルバムでそんなようなことを思ったような記憶がかすかにあるような気がする・・・となんとなく思い出しました。(モヤモヤしてるにもほどがある文章で申し訳ございません^^;)
皆様からいろいろお話をうかがった今聴けば,またいろんな発見ができると期待してます♪


私には,ベートーヴェンに限らず,ですが,スタイルの変遷なども含めて,複数の作品を「群」として捉えたいという嗜好/欲求があり,そういう意味では,

> ・つべこべ言わずに全部すみからすみまで聴け!

というのは,いずれそういう方向にこの質問は進んでいくんだろうな,という想像のもとに書いたものでした。
#質問立てた私の嗜好がそうなんだからそうなって当たり前なんですけれども(^^;
それぞれの特徴・違いがきちんと・・・は無理でも,それなりに分かった上で,「ベートーヴェンのピアノソナタは全部好き!♪」といつか自信を持って言えるようになりたいな,と思っています。

・・・おや,なんかコメントが最後のまとめみたい?


いずれ32番ジャズ疑惑あたりについて私なりに聴いた印象をコメントしに戻って来たいな,と思います。
(でもそのときの気分で全然違う話に変わってるかもしれませんのでそのときはあしからず)


ではまた!

補足日時:2012/04/17 08:12
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こんにちは。



先の回答者さまがとても端的で的を得たご回答をなさっていらっしゃるので 敢えて付け加えるような斬新な?内容はなく 極めてローカルな話題になり,纏まりつかぬ回答になりそうな予感もしますが(怖っ!)。
※曲のオススメとしては
☆第1番 まだ未完成な部分もある曲で 確かにベートーヴェン度は高くはないかもしれませんが 拍節感のズレを生み出す和音の刻みなど すでに彼の音楽の特徴を表していると感じます。また個人的には4楽章の第2主題に続くオクターヴ順次下降のメロディラインがしびれます(笑)
☆第5番 ベートーヴェン=ハ短調?という 私の勝手なイメージと重なることも手伝って 初期の作品としてベートーヴェン度アゲアゲな雰囲気を持った曲だと思います。
☆第7番 お~!ベートーヴェン(なんじゃそりゃ)初期の頂点がこの曲と次の第8番じゃないですかね。
☆第11番 ベートーヴェンも人の子(意味不明)初期の頂点を極めた後 第9番第10番で少し気抜け状態?この11番で復活!と言わんばかりの充実した作品と思います。1楽章もですが個人的には第4楽章!オススメです。もちろん第8番第14番は言わずもがな。
☆中期の作品
17番18番21番23番26番まとめて。
こちらはオススメされている方もいらっしゃいますし 有名どころ満載なので私の幼稚な説明も不用かと。☆中期か後期か微妙?な27番(恐らく後期で間違いないと思いますが。)個人的にめっちゃ好きな曲です。 あの強面?のベートーヴェンも実はロマンチストなのねぇ♪と感激した曲です。ソナタとしては2楽章で何となく不完全燃焼な感じですが…
☆後期作品。
実は。その昔このQAで大盛り上がり(なのは質問者さまだけ?爆)な29番が理解できずに 後期作品恐怖症になってしまって 非常~にお恥ずかしいことにこのQAの話題に出るまで29番は封印していました。で,昨日思いきってウン十年ぶりに聴いて…大 大 大感激!(涙)なぜこの曲が嫌だったのか七不思議?もちろんフーガを理解したとは到底言えませんが 単に聴くだけなら大好き!な曲です。
後期作品こそピアノ・ソナタの最高峰!というご意見も多い中 コンプレックスだったこの29番を大好きな曲にできたのは このご質問と出逢えたことだと嬉しく思います♪
※曲中のピンポイント聴きどころ&曲にちなんだエピソード
☆ローカルなところで。12番第3楽章。日本古来の歌に酷似したオクターヴのメロディに当時中学生だった私は,そこを弾くたび大笑いしてしまい レッスンで真面目に弾くのに苦戦した記憶が(^^;
☆14番第3楽章コーダ第3群アルペシオのカデンツァと17番再現部レチタティーボ風の単旋律からのカデンツァ風アルペシオが酷似している気がして ベートーヴェンもネタ切れか…と思いつつ 実はこのフレーズが大好き(爆)
☆うら若き中学1年の頃,初恋の第8番を弾いた後 偶然モーツァルトのKV457を弾いて やたら似たような印象を受けた記憶があります。同じ調性だし。どちらも大好きですけど♪
☆16番ってあまり聴く機会がなく,たまたま試験の時に弾く人がいて『どんな曲かなぁ~』と興味津々で曲が始まり…思わず椅子からずり落ちそうになった記憶が(^^; 17番の印象が強かった私は そのすっとぼけた(ぉぃ)主題が忘れられず しばらく頭の中から離れなかった…後々その曲が『ハイリゲンシュタットの遺書』を書いた年に完成されたと知り,またまた椅子からずり落ちそうになりました。その時初めて彼の強靭な精神力を感じ取れた気がしたのも事実です。
☆アシュケナージとポリーニが全盛期を迎えた頃。23番の3楽章142小節からの解釈が真逆で(ライヴでの演奏でしたが)ライバル同士…わざとか?とか勘ぐったりしましたが どちらの解釈も納得できるものでさすがだなぁと思ったことがありました。アシュケナージはシンコペーション(8分4分8分)の4分音符スフォルツァンドを若干短めに鋭くテンポもいくぶん上げ気味。ポリーニはスフォルツァンドをテヌートっぽくテンポも若干下げ気味で。
質問者さまが演奏するなら さぁどっち?(笑)
笑ってる場合じゃなく いつものように暑苦しく無駄話をしている間に文字数が怪しくなりつつある気が… まだまだ暑苦しく無駄話したいんですけど…
今回の回答は一旦ここで終了させて頂きます

この回答への補足

こんにちは。
ご回答ありがとうございます!

うひゃっ,いっぱいですね♪(嬉)

挙げていただいたのを私の現時点での鑑賞進捗も合わせて書いてみますと,

1/待,5/待,7/待,8/済,11,14/済,17,18,21/済,23/待,26~32(29以外は待ち)

・・・でしょうか。
(「済」ってのも「もう分かっちゃいました」って言ってるみたいでなんか傲慢な感じですけれども,便宜上そう識別させていただきました。)

そろそろ挙がってないのを数えた方が簡単になってきたような(笑)。

「テンペスト(17番)」と「告別(26番)」はそういえばお初と思いますが,個人的にめっちゃ好きとおっしゃる27番に密かに?狙いを絞りました。
なお,たくさん挙がるとその分お礼も遅くなるので,その点ご了承お願いします(^^;

ピンポイント&エピソードご紹介もありがとうございます。特にアシュケナージvsポリーニ熱情対決の話(と,12番大笑い&すっとぼけた16番の話^^)は興味深く拝読しました。イメージでは,アシュケナージはピアノでも指揮でもちょうどいいところに音楽を収めるのがうまい人という印象で,どっちかと言えばアシュケナージの方が落ち着いてそうなんですが,そうでもない感じなのでしょうか。そういえばアシュケナージのベートーヴェン,私は協奏曲しか聴いた事がないのではないかと。
実際に両者の聴き比べができるかどうかは分かりませんが,この曲を聴くときには気をつけてみます。楽譜見ながら聴かないと,どこのことなのかも分かんないだろうな~,とは思いますけれども・・・。


聴かずに書くのは気楽なので(ぉぃ),ご回答#10への第一返信も近いうちに。
では後ほど♪

補足日時:2012/04/16 12:42
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この回答へのお礼

ようやくこんにちは m(_ _)m

いろいろオススメいただいた分,一通り聴きました。全部よかったですよ~♪
私にしては?ずいぶんとベタですが17番「テンペスト」が特に◎。
・・・が,文字通り「一通り」に少々毛が生えた程度しか聴けていませんし,先のお礼でも申し上げたように,曲の印象をよく分からないうちに性急に決めつけてしまうのはあまりよろしくないような気がするようになってきているので,個別のコメントは差し控えさせていただき,以下,第23番第3楽章142小節~のシンコペーションについて素人なりに思ったことを。

---(注:以下,まっとうなアナリーゼではなくて単なる妄想です)---
#そもそもアナリーゼ習ってませんし^^;

【手元にある録音】
 バックハウス
 ブレンデル
 ギレリス
【ネットで聴けたもの】
 ポリーニ
 リヒテル(第3楽章のみ)
 バレンボイム(第2,第3楽章のみ)
 ホロヴィッツ
 アリス=サラ・オット(第3楽章のみ)
  (一応,イマドキの若者の演奏もなにかひとつ,と思い,以前,飛行機でたまたま斜め前に座っていた,というご縁?もあったので選びました。決してヴィジュアルで選んだわけでは・・・^^;)
 ファジル・サイ(第3楽章のみ)
  (怖いものみたさで聴いてみたら,第3楽章コーダから遅くなってました,爆)

シンコペーションに限らず,第3楽章の表現についての全体的な印象を誤解をおそれずバッサリと分類してしまいますと,
 1)正統,中庸 バックハウス,ブレンデル
 2)重厚 バレンボイム
 3)硬質・直線的 ポリーニ,リヒテル,ギレリス
 4)異端・変態(爆) ホロヴィッツ,サイ
 5)無印象^^; オット
といった感じになりました。
分類4と5については特にコメント必要ないとして(ぉぃ),シンコペーションの前にメインテーマの表現の違いがまずは印象に残りました。
メロディーラインとして美しく聴こえてくるのはバックハウス,ブレンデル。
16分音符の疾走感のテンションが高いポリーニ,リヒテル,ギレリス。
苦悩からはいずり出ようともがいているようなバレンボイム。
バレンボイムは,私が想定していた範囲の外の表現だったので,ちょっとしたカルチャーショックでしたが,これはこれで非常に納得できるものでした。
(第2楽章が深く沈みこんでいくような表現だったので,ここから第3楽章を始めるなら,確かにこうなるだろう,という感じがしました)

シンコペーションについては,アシュケナージが結局聴けていないので,回答者さまの基準が分からないところもありますが,この部分,楽章の中にあってはちょっと寄り道中,のようなところでもあり,テンポあげあげ~♪ぉぃで突っ込むところではないのかな?・・・という感じはしました。

あと,sfpとsfの書き分けがあることに楽譜を見て初めて気づきました。(ネット上のフリーの楽譜なので,どこまで信用してよいのか分かりませんが・・・)
気にして聴いてみたらけっこうみなさん弾き分けていらっしゃいまして,sfpは滞空時間長めのシンコペーションにして(シンコペーションに入るのにつっこんだとしてもトータルのテンポとしてはつめない),sfはシンコペーションに入るのをつめた分時間もつめてより切迫感がある感じ,みたいに差をつけている人もいるような気がしました。
いろいろ考えて演奏してくださっているもの,聴く方もちゃんとしないとな,と改めて思った次第。

---(妄想終わり)---


以上,ずいぶんと勝手なことを申し上げてしまいましたが,どう解釈するにしても,曲の中での全体の整合性や,演奏家のベートーヴェン観・音楽観・世界観とのバランスを取りながらの話なので,どの解釈が正解,ということはないのでしょうね。


素人なりに楽しく妄想させていただく機会を与えていただきまして,改めて,ご回答いただきありがとうございました。

#次のお礼・・・32番,だいぶ聴いてはいるのですが,これまた難曲で,さて,いつになるやら・・・

お礼日時:2012/06/12 17:44

こんにちは。



31番(作品110)を挙げていらっしゃる方がいらっしゃったので相槌を打ちたくて出てきました。

30番は素晴らしく美しいけれど「あれ?これで終わっちゃったの??」と聞き終わってから首をかしげる不思議な曲。32番は1楽章はともかく2楽章のアリエッタは聞いているそばから分からない(この曲が好きだという友人にCDを聴かせながら「ここわかるの?わかるの?こんなのもわかるの?」と付きまとい、叱られた経験あり)。
この二つの抽象的な曲に挟まれているのに、31番はずっと一般人の耳に親切な曲だと思います。中期の有名なソナタ群を思い起こさせるような個所が随所にあるし、バッハの子孫なんだなあ、と思わせるような対位法も面白い。そのうえで、音楽全体が自由な感じなところが好きです。悲しいかどうかは正直、解らないのですが。

子どもの頃は18番が一番好きで(緩徐楽章がないところがせっかちなチビの耳に心地良かった)、そんなこともご質問を読んで懐かしく思い出しました。

ポリーニがインタヴューで「初期のソナタはベートーヴェンがベートーヴェンになりきっていないから、演奏するのは難しく、録音が後になった」と言っていましたが、そうだとすると1番などは「ベートーヴェン度が低い曲」なのでしょうか。私はあのような軽いソナタも好きなのですが。

この回答への補足

こんにちは。
ご回答ありがとうございます。

31番,人気ありますね~。
ピアノは素人ながらもクラシック音楽に関しては一般人とは言いがたい性癖?なのですが^^;,聴くのがますます楽しみになりました。

そういえば,よく分からないところも聴き所といえば聴き所でしょうか(笑)。参考にさせていただきます。
それから,18番,緩徐楽章がないこと,もちろん知りませんでした。ちなみに私は子供の頃はテレビから流れてくる歌謡曲しか聴いてませんでしたので,回答者さまのようなステキな思い出は持ち合わせておりません(^^;

初期ソナタはまだ聴けていませんが,スタイルがどのくらい違っていてどう変わっていくのか興味ありますね。オーケストラ(例えば交響曲)だと,本当の初期作品は聴けませんので。いまささっとWikiったところ,作曲時期としては,交響曲第1番でピアノソナタではすでに悲愴のちょっとあとくらいに相当ですか。なるほど~。
ベートーヴェン度全開!の29番を聴いている今になって振り返って考えてみると,悲愴あたりだと,まだベートーヴェン度30%くらいだったのかな,と思います。田園や月光で50%,ワルトシュタインで70%くらい?
(あくまでも私が今感じている典型的ベートーヴェン像に対しての比率です,念のため)

29番のあと(ピアニストをバックハウスからポリーニに変えてみました^^),そのまま先に進むか一度戻るか思案中だったのですが,#4さまのご回答もありましたので,29番のあと,一度,1番に戻って何曲か順番に聴いていこうかな,と。


・・・ええと,最近,どの曲を聴いてどなたにお礼すればよいのかだんだんと混沌として参りましたが(汗),また適当な頃合いで(爆)参上いたします。
では,Lebewohl!・・・じゃなかった,Auf Wiedersehen!

補足日時:2012/04/12 21:03
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この回答へのお礼

こんにちは。


質問を立てて以降,みなさまからご紹介いただいた作品を順番に狙い撃ちしてきて,ある程度までカバーできてきた気がしたので,ここ一週間ほどは,作曲順にこだわらず(というか,ランダム選曲で聴いているので結果的にバラバラになっているだけですが^^;)通勤の車の中でいろいろ聴いていました。

この質問をきっかけに,ベートーヴェンのピアノソナタ群をある程度体系的に理解したい,と思っていたのですが,こうやって聴いていると,ベートーヴェンがその作曲人生ほぼ丸ごとかけて作ってきたものを,たかだか数ヶ月で理解しようというのがそもそも甘かったな,と。
これまで異質なものと思っていた30~32番も,他とまぜこぜにしながら聴いていると,他と完全に断絶しているような感じはしませんでした。29番の後半のふたつの楽章の毒気?にやられていたのかもしれません。
また,逆に,漠然とではありますが,初期ソナタでもベートーヴェンらしいところはたくさんある,と感じました。(いや,よもやポリーニ様に異を唱えるつもりはございませんけれども^^;)
理解や共感の浅いうちに無理矢理に枠にはめてしまって,自分から受け取り方を狭めるようなことをしてはいかんな,と反省しております。

さて,具体的な曲の印象ですが,31番のことはすでに#6さまへのお礼で触れましたし(何度聴いても引き込まれます♪),32番のことはあとのお礼のネタに取っておく必要があるので(笑),30番について。

なんでこれが「ピアノソナタ」という名前なのかが正直まずよく分かりませんし(爆),最初に聴いたときは,次の曲が始まって,「あれ,終わってたんだ?」と気づいた次第(汗)。でも,その最終楽章(これは第2楽章?第3楽章?)がとてもよかったです。変奏曲って好きです。ひとつの理由は,一生懸命聴かなくても形式が分かるような気がするからですが(ぉぃ),新しいおもちゃが次々に出てくるような感覚がとても楽しいです。
先の方へのお礼で申し上げた通り,28番以降はバックハウス,ポリーニ,内田光子さんで聞き比べできるのですが,バックハウスの「歌」が本当に心地よいです♪

また,18番もよかったですよ。
そういえば,ベートーヴェンは交響曲ではほぼ一曲おきに比較的リラックスした楽想の作品を作っていましたが,そのような作品をまたいでのバランスの取り方もベートーヴェンの特徴なのかもしれませんね。
こういう曲がお好きだったという回答者さまは,それは素直でよいお子様だったのでしょう(笑)。

その素直さを今でもずーーーっと(伸ばしすぎ?爆)お持ちとお見受けできるご回答,あらためて,ありがとうございました。

お礼日時:2012/05/15 08:15

個人的に好きなのは


8番悲愴2、3楽章、(1楽章の出だしはバッハのパルティータ2番の出だしに似てると思うのは私だけでしょうか)
14番月光3楽章(有名なのはやっぱり1楽章。でも2楽章もきれいですよね)
23番熱情(全部好きだけど3楽章が特に)、
他にも、表題がついてるような曲は、やっぱり有名曲だけあって「美味しい」フレーズは多いと思います。
ついてないけど、個人的にすごく好きなのは30番1楽章。
30~32番は、典型的古典派ソナタからは逸脱してて、バロックmeetsロマン派という感じで、私は好きです。

逆に、表題がついている29番ハンマークラヴィアは、
弾き手は、「戦いぬいたぜ!」的な満足感が味わえる(あるいは「(曲と戦ったけど)負けたぜ」という敗北感)けど、
純粋に聞くだけだとどうかなあと個人的には思います。
無駄に長いし(交響曲並)、五月蝿いし…。下手な人が弾くと筋トレみたいだもん。
よほどのベートーヴェン好きじゃなければお薦めはしないです。
(もし聞くなら下記で書いてるように、ポリーニが良いと思いますが。)
月光は、演奏者によってスピード等の違いが大きく、なじみ深い曲の分それがよくわかるので、聞き比べにはお薦めです。
グールドなんかは、びっくりするような弾き方してます。
ベートーヴェンって、スマートで洗練されたものを良しとする現代の真逆を行くような曲が多いけど、
だからこそ逆に、がっつり四つに組む横綱相撲の風格があって、そこがよいと個人的には思います。

ベートーヴェンのソナタって、ものすごく乱暴なことを言ってしまうと
1楽章:堂々と、2楽章:優美に、3楽章:駆け抜けろ!
って感じの曲調になっているから、
好みのタイプの楽章を集中的に聞いて、気に入ったのを見つけてから、その曲を全体で通して聞くのもよいと思います。
個人的には上記のとおり、3楽章が好きな曲が多いです。

バックハウス、聞いていらっしゃるんですね。私も大好きです。リアルタイムで聞いてみたかったなあと思います。
ピアノの音もベートーヴェンに合っているとおもうし、
なんというか、ベートーヴェンを聞いてるなあと、しみじみさせてくれます。

評価はわかれるみたいですが、個人的には、
超高度なテクニックが要求される29~32番は、ポリーニの演奏が音がクリアで好きです。
ポリーニは22番など、マイナーな曲も良いです。
ちなみに彼の演奏は、ザ・イタリア人って感じでバックハウスと比べると面白いです。
クリアに疾走する明るい音で聞くと、まるで違うものに聞こえるというか、
23番の1楽章なんて、2楽章や3楽章のような曲調に聞こえます。
冷たいと言われる人だけど、23番の入っているアルバムは全体的に、相当熱い演奏だと思います。24番とか。

実を言うと、ベートーヴェンって単に聞くより、実際弾いた方が、カタルシスが大きいんですよね。
だから、単なる聞き手、じゃなくて、ピアニストになりきって聞くと、ものすごく気持ちいいし充実感が味わえると思います。
楽器をやってらっしゃるなら、楽譜も読めるでしょうから、楽譜片手にいかがでしょうか。

この回答への補足

こんにちは。
楽しいお話が満載のご回答ありがとうございます!

実を言うと少々ベートーヴェン(あるいはバックハウス)疲れ気味の今日この頃なのですが,ここらでポリーニで聴いてみる,というのは面白いかもしれませんね。ポリーニLove☆の知人から借りて(というか半ば無理矢理押し貸し?されて)とりあえずリッピングしておいたアルバムが何枚かありまして(こんなこと大っぴらに言っていいのかな?^^;),なんかパラパラしたベートーヴェンらしい曲が始まったな(ぉぃ)と思って確認したらポリーニのピアノソナタだった,という経験がそういえばあったような。
*注:それがイヤと言っているのではないです。バロックっぽい感じで始まるたぶん30番の冒頭とか,すごく好きです。またちゃんと確認しますね。20番台も何かあったような気がします。

#6さまへの補足で申し上げましたが,現在,第29番「ハンマークラヴィア」と格闘中です。偉大な横綱バックハウスとがっぷり四つで。
なぜか,回答者さま含め,まわりにはあまり積極的にオススメする人がいないのですが,私は無駄に長い交響曲並とか五月蝿いとかいう形容とは極めて親和性が高いので(ちなみにアマチュアのオーケストラで金管楽器担当です),今のところはすごく気に入ってます。(弾くのも聴くのも難関とされているらしい最終楽章まではまだ行ってませんけれども)私は強いて言えば第1楽章派?なので,そういう意味でもこの曲とは馬が合うのかもしれません。
ゲルマン魂万歳♪

熱情!
そういえば本QAでは初登場ですか。この曲もまた熱情だと意識しながら聴いたことがなくて,現時点ではよく分からないままに悲愴とごちゃまぜになってます(汗∞)。いわゆる三大ソナタの最後のひとつ,現時点ではウェイティングリストですが,回答者さまもお好きだという他のふたつも,改めて聴いてみてやはり名作と言われるだけのことはありましたので,楽しみにしておきます♪

それから,月光聴き比べ,持っていない音源を聴くのはとりあえずYoutube系頼みなので,どのくらいできるか分かりませんが,面白そうですね。グールドは,ブラームスのびっくりするような演奏を以前どなたかにオススメしていただいて聴いたことがありますが(良かったです),ベートーヴェンはまだ聴いた事がないと思います。グールドは偏執的に愛好ぉぃしている人も多そうなので,誰かどこかにupしてくれているとよいのですが・・・。

聴くより弾いた方が・・・担当している楽器入りの交響曲(運命,交響曲の田園,第九)は一応全部演奏したことがありますが,なるほどそうかも,と思いました。また,ピアノの楽譜を見ても,どうやってこんなの二本の手だけで演奏してるの??,程度の感想しかもてないかもしれませんが,他の方からのオススメもありますし,楽譜片手に,そのうちチャレンジしてみたいですね。
もちろん,「ハンマークラヴィア」で♪
脳内演奏なら敗北することもないでしょうし。


お礼以前の序文なのにずいぶんと暑苦しく失礼いたしました。
かなり時間がかかると思いますが,いずれ必ず再度登場いたしますので,それまでお元気で。(なんか挨拶が変?)


ではまた!

補足日時:2012/04/11 19:31
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この回答へのお礼

こんにちは。
お久しぶりです(汗)


いろいろオススメいただいておりましたが,「熱情」について,なんとなしにコメントできそうな感じにようやくなりましたので参上いたしました。

オーケストラ音楽中心に聴いていた私としては,「ジャジャジャジャーン」って聴くと,「あっ,運命!」・・・とつい思ってしまいます(^^;。
「ヴァルトシュタイン」から,間を全部飛ばして#29と#31に行ってしまっていたものですから,改めてここまで戻ってみるととても聴きやすくて,一気に聴き終えてしまう感じです。こういう求心力?も運命みたいですね。これはやっぱり傑作と言われるだけのことはあるな~,と。

回答者さまが特にお好きとおっしゃる第3楽章,「悲愴」の第1・第3楽章や「月光」の第3楽章と同じような,まさに「駆け抜けろ!」な雰囲気ですが,最後にギアチェンジしてスピードアップするところ,10番台の頃よりもパワーアップ?したベートーヴェンで,ぞくぞくっと鳥肌が立ちますね♪

で,聴き比べのオススメは「月光」でしたが,勝手に変えさせていただきまして(申し訳ありません),特にこの部分に注目して,手元にあるバックハウス,ブレンデル,ギレリス,を聴き比べてみました。

#6さまへのお礼でも書いたのですが,バックハウスのドラマの作り方って凄いな~,と思い始めています。この部分のように楽譜上大きく動くところではなくても,表面的には特に極端なことをやっているような気がしないのに(←注:あくまでも私の鑑賞レベルでの話)音楽的な振れ幅がすごく大きい(広い,深い),と感じます。

これに比べると,ブレンデルはだいたい同じ系統ながら,より物腰が柔らかいかも?「感情を表に出しすぎるのはあまりお上品じゃございませんことよ♪」・・・って,ブレンデルは男性ですか(笑)。
脱線しますが,ブレンデルは,15番「田園」,21番「ヴァルトシュタイン」すごくよかったです。

ギレリスは,いわゆる三大ソナタ(「悲愴」「月光」「熱情」)のCDがなぜか家にあったのですが,いつ買ったのやら??
おそらくは,ベートーヴェンのピアノソナタのCDくらい何か持っとかないと,とテキトーに買ったものと思います(汗)。
肝心の演奏ですが,いい表現が見つからないのですが,端的に言うと「かっこいい!!」。これまた変な例えだろうな~,とは思うのですが,第3楽章始まりの低音の動きが何やらラフマニノフみたいに聴こえました。こういう演奏もすごく好きかも。
あと,最後のスピードアップしたところの和音ふたつの音がモーレツに大きいのも気に入りました。

ここで,ふと,じゃあホロヴィッツは?・・・となぜか思い当たってしまいまして,探してみたところ,うまい具合に「熱情」が見つかりました。これは楽譜とにらめっこで聴いたのですが,音楽のくねらせ方?が,ショパンみたい?で,ベートーヴェンさんには怒られるかもしれませんが,これまたとても面白かったです。


他のススメについては,今後の課題として楽しみにとっておきますね。
#ホントは30番もちゃんと聴いてお礼したかったのですが・・・。


改めまして,ご回答,ありがとうございました!

お礼日時:2012/04/27 19:59

31番、とりわけ3楽章をおすすめします。


この頃のベートーヴェンってもう何もかもイヤになっちゃったんだと思うんです。

耳は聞こえない、病気の具合は悪くなる、独身で懐具合は無頓着、大家さんには叩き出される・・・・
もう何もかも、何もかも嫌になってピアノに耳をあてて、泣きながらこの部分を作曲したんじゃないでしょうか?

事実これだけの曲でありながら誰にも献呈されていないんですね。

この回答への補足

こんにちは。
ご回答ありがとうございます。

オススメは31番(の第3楽章)ですか。

選曲が面倒なとき(実際にはほとんどいつもですが^^;)は私の全ライブラリが放り込んであるiPodのシャッフル選曲にまかせている聴いているので,たぶん知らない間に聴いてると思うのですが,曲についてのイメージは現時点で「ゼロ」です・・・。

今,周囲の猛反対を押し切って?29番「ハンマークラヴィア」に猛烈アプローチ中ですので,そこで傷心したあと,31番でベートーヴェンと一緒に泣こうと思います。

お礼にお邪魔する頃にはキリンかろくろ首くらいになっていらっしゃるかもしれませんが,果報?は寝ながらお待ちくださいませ。
#待ってなくても「お礼参りじゃゴルァ!」と来ますからね!


ではまた!

補足日時:2012/04/11 08:16
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この回答へのお礼

お礼参りじゃぁー!


・・・いえ,失礼いたしました。
31番聴きました。

ベートーヴェンさんは29番で解脱して,俗世に縛られない精神生命体になってから作ったのが30番以降なのかな,と妄想していたのですが,私生活上はそんな浮世離れできる状況じゃなかったのですよね。
不景気が芸術家の創作活動を直撃してしまうのはいつの時代も同じ。
それとやっぱり戦争はいかんです。


以下,雑感ですが。

バックハウス,ポリーニ,内田光子さんの演奏をそれぞれ何回か聴きました。バックハウスは大きく音楽を捉えて歌う感じ。ポリーニはやはりメカニカルな美しさが印象に残ります。内田さんは細部へのこだわりから音楽の全体像を組み上げていくような印象で,それぞれによかったです。(内田さんの演奏の魅力は,楽譜見ながら聴かなきゃ分かんなかったかも)

第1楽章は,#8さまが「自由な感じ」とおっしゃるのがなんとなく分かるような心地よさがステキでした。また,ベートーヴェンって「変イ長調」に思い入れあるのかな,なんてことも感じました。

第2楽章すごく好きです。
オンラインの楽譜を一生懸命追いながら聴きました(笑)。

オススメの第3楽章。
1回目のフーガから「泣き」へのつなぎ(テキトー楽曲分析ですいません)が三者三様で面白かったです。
バックハウスはつなぎ部分の最初と最後にあるメジャーとマイナーの和音で作られる音楽の性格変化がすごくドラマティック。
ポリーニはかなりそっけない?(書いてる通りやってますが何か?・・・なんて感じるのはたぶん聴き込みが浅いんだと思いますが,現時点の印象はそんな感じ^^;)。
内田さんは丁寧に音を拾いながら美しいグラデーション。
聴く方はどれも好き♪とか気楽に言えますが,弾く方は何かひとつ選び取らないといけないから大変でしょうね。
また,2回目のフーガ前の和音の連続は,何を表したかったんでしょう?
哀しみを浄化する(ベートーヴェンにはもはや聴こえない)鐘の音?
それに続く下降音型(反行形)で始まる2度目のフーガからフィナーレ,ベートーヴェンは哀しみを克服したのか?,あるいは,克服したことにしてしまいたかったのか?などと思ってしまったり。


いわゆるメジャー作品や超大作(問題作?)29番とはまた違う意味で吸い寄せられてしまった作品のご紹介,改めて,ありがとうございました!

お礼日時:2012/04/24 08:57

ピアノをやっている者です。



ベートーヴェン、いいですよね!!


私が大好きなのは、有名ですが
・悲愴の第1楽章
・月光の第3楽章

中でも月光の第3楽章は弾いてて凄い楽しかったのと
弾き終わった後の達成感がたまらなく気持ちよかった曲です。笑

ベートーヴェンではありませんが、
この2つの曲が気に入ったならおすすめの作曲家の曲も
挙げておきます!

ショパンの
ショパンエチュードop10-4
がピアノ曲で大好きな曲なので
是非聴いてもらえたら嬉しいです。

この回答への補足

こんにちは。
ご回答ありがとうございます。

#2さまのオススメもあったので,「悲愴」はちょうど聴いたところです♪
第1楽章,内面の奥深くに潜んでいた情熱が段々とこみあげてきて,ついに下降音型で一気に第1主題になだれ込んでいくところ,いよいよロマン派の到来!という感じでしびれます。情熱的な第1主題もいいし,第2主題のめまぐるしく色彩(調性)が変わっていくところもなかなかスリリングですね。弾けたら気持ちいいでしょうね~。

一方,月光の第3楽章ですが・・・なんとなくは分かるんですが,でも,なんとなくしか分からないので(汗),ちゃんと聴いてからお礼させていただきます!

それからついでにオススメ(笑)いただいたショパンエチュードop.10-4ですが,ショパンのエチュードは初めから通しで聴くことが多いので,どれが4番なのかよく分かってません>_< 「別れの曲」の次,ですよね。どんなだっけな~(~_~
これも聴いてみますね!

聴く曲がだいぶたまってきたので(うれしい悲鳴です^^),こちらにお礼に来るまでにだいぶ時間かかるかもしれませんが,どうか気長にお待ちください。

ではまた!

補足日時:2012/04/05 07:51
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この回答へのお礼

改めてましてこんにちは。
登場が遅くなり申し訳ありませんでした。

月光の第3楽章(もちろん他の楽章も)とショパンのエチュードop. 10-4,聴きましたよ。
「なんとなく」とか堂々と書いてしまっていた自分が恥ずかしい・・・。

悲愴の第1楽章も含めて3曲並べると,なんとなくですが回答者さまのご趣味が分かるような気がします♪
こういう躍動感,ピアノを聴く(回答者さまの場合は弾く,も含めて)醍醐味のひとつですね。


ピアノが弾ける人がますます羨ましくなりました。
ご回答,ありがとうございました!

お礼日時:2012/04/10 13:02

一つだけ言わせていただきたいことは、「楽譜を見ながら聴いてほしい」ということです。



できればクレメンティやクーラウやハイドンやモーツァルトのソナタ、ソナチネを数曲ずつ聴いてからベートーヴェンに行ってほしいですね。

ソナタ形式の大いなる発展、特に展開部の独自性などは交響曲と同じですがピアノの2段譜だとオケのスコアよりずっと理解し易いと思います。

特に1番から「悲愴」あたりまでの第2楽章の素晴しさ。楽譜を読むと多くの人が弦楽四重奏に編曲したいという気持を持つことが理解できるでしょう。

第5番の第3楽章に隠れている「運命」のモティーフとかのお楽しみも楽譜を読むこと、全集を聴き通すことの醍醐味ですね。

そしてポリフォニーへの数々の挑戦。これは後期のフーガだけにとらわれずに是非発見を楽しんでもらいたい「旅」です。

そういう意味では誰の演奏がいいのかという問題は、曲を好きになってからでいいのだと思いますね。まず曲があって次に演奏や解釈ということですかね。

オレはケンプの全集を新約聖書だと思っていますがバックハウスも絶品です。別のCDを買うお金で是非原典版の楽譜(ヘンレ版、ウィーン原典版、ベーレンライター版など)を手に入れてください。

この回答への補足

こんにちは。
力強いご回答ありがとうございます。

オケ音楽でもそうなのですが,ややこしいのから手をつけて定番や古典の作品を後回しにするのが私の悪い?クセでして(一般によいと言われているものの良さが分からなかったらどうしよう,という不安があるからかもしれません),ピアノもなぜかフランスものやらスクリャービンやらショスタコやらからはじめて,ラフマニノフ⇒ブラームス⇒リスト,ショパン,シューマン⇒シューベルト・・・といった感じで逆戻りしてきて,やっとベートーヴェンに辿り着きつつある,いった次第です(汗)。
あ,でも,モーツァルトは何曲かは聴いた事ありますよ!(ん,全然フォローになってない?)


さて,まずは演奏家よりも作品,全集で全体を俯瞰することや楽譜を見ながら聴くことの大切さ/面白さ,などなど,オケ音楽マニアとしては納得できるお話ばかりです。

また,作品の注目点としては,初期作品の第2楽章の素晴らしさ,ソナタ形式とポリフォニー,了解です!
ケンプの全集の件も。
楽譜は,すぐに買ってきます!・・・とはおサイフの事情もあり,約束できませんけれども(汗),いろいろ聴いてからまたお礼させていただきたく思います。

ではまた!

補足日時:2012/04/03 17:31
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この回答へのお礼

こんにちは。
お礼が遅くなり,大変に申し訳ありませんでした。

個別の曲についてというより,ベートーヴェンのソナタ全体像とその普遍的な鑑賞方法についてのアドバイスをいただいたとの理解ですが,区切りといたしまして,初期の1~6番までを聴いた現時点でお礼に参上いたしました。
以下,それぞれ多くて数回ずつしか聴いていない中での乱暴な印象ではありますが。

これらの初期作品において,先人の影響がいかほどであり,ベートーヴェンが新たに踏み出した部分はどんなところにあるのか,というところに興味があったのですが,そもそも回答者さまが挙げていらっしゃった先人たちの作品をほとんど知らないのに,分かるわけないですよね(^^;。

ベートーヴェン(特に中期以降)の特徴は,音楽の密度や饒舌さかな,と,漠然と思っています(楽譜が音符で埋まっているかどうかは必ずしも問題ではないですが)。
そういう意味で,今回聴いた初期作品で感じた素直さ,明晰さといった印象はベートーヴェンとはあまり結びついていなかったのですが,でも,これもまたちゃんと?ベートーヴェンの音楽に聴こえるような気がするのが不思議でした。(ブラインドで聴かされてこれはハイドンかクレメンティかモーツアルトかベートーヴェンか?・・・と問われたら正解する自信はまったくないですけれども)

楽譜の件。アドバイスいただいた原典版の入手は出来ていないのですが,いわゆるパブリックドメインと言われるフリーの楽譜(出版社はBreitkopfでした)で,回答者さまが挙げていらっしゃった5番を見てみました。第一印象は,「おっ,ソナタ形式が『見える』!・・・かも?ぉぃ」
また,楽譜を見ながら聴くと,ピアニストの表現意図がより分かりやすいような気もします。

で,この楽譜をこれ以上アナリーゼする力量はもちろんありませんが(汗),「運命の動機」は,なるほど,でした。また,ハ短調の第1楽章から変イ長調の第2楽章というつながりも,個人的には共通点であるように感じました。(そういえば8番「悲愴」も?)
なんとなく,ですが,哀しみ・苦悩⇒癒し,という印象を抱かせる調性の構成ですね。
#なお,楽譜とは全然関係ないですが,勝手に「運命」のつもりになって聴き進めていたので,終わり方にびっくりしました(笑)。


緩徐楽章の味わい,ソナタ形式,ポリフォニー,等々,いただいた宿題はまだまだ山積みのままですが,これからじっくり「新約聖書」を読み解いていくための貴重なヒントをたくさんいただいたと感謝しております。


改めて,ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/04/19 20:26

お久しぶりですね。


後期の作品で強く感じることは
なんとなくそう思うだけで何の根拠もない勝手な想像ですが
バッハとは違った自分流のフーガを創り上げたいという
フーガへの憧れがあったのではないかと思うことがあります。
苦悩から歓喜への構図はピアノソナタにもありますね。

この回答への補足

こんにちは。
ご無沙汰しております。覚えていてくださってありがとうございます。
今日(4月3日)はそういう天気でもないようですが,でも,ちょっとずつ春ですね♪
 (いかにも分かってるぞ,みたいに書いてますが調べました^^;)

正直,今のところ,後期ソナタってどこからなの?という鑑賞レベルです(汗)
#2さまがおっしゃっている「変奏」,回答者さまがおっしゃる「フーガ」「苦悩から歓喜」・・・というとなんか第九みたいですが,このあたり,管弦楽とも共通するベートーヴェンの特質かもしれませんね。
また,#4さまも「ポリフォニー」とあげていらっしゃいますが,ポリフォニーといえば様式美,というイメージなのですけれども,ベートーヴェンはそこにラブならぬ熱き血潮を注入(笑,いや,寒?)することに挑戦していたのかな,などと思ってみたり。(注:私の単なる妄想です)


そういえば,ハンマークラヴィアソナタ(これは後期のソナタと言ってよいのですよね?)のフーガは凄いぞ,というような話を聞いたことがあるような,ないような。
後期作品,いくつか聴いてみて再登場いたしますので,しばしお待ちください。

補足日時:2012/04/03 17:27
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この回答へのお礼

こんにちは。
29番をバックハウス⇒ポリーニと聴いただけで,他の後期ソナタまでまだ手が回っていませんが,あまりお待たせしても申し訳ないので,区切りとしてお礼に参りました。

いやはや,凄いフーガでした~。
特に最初にバックハウスで聴いたときには,録音の古さや私の耳のまずさのせいもあると思うのですが,クラスター音響みたい(爆)に聴こえちゃうところとかあって,とりあえず圧倒はされるんだけれどもはっきり言って訳は分からん,という感じでした。(でも,好きになっちゃったのが私らしい?)
その後,ポリーニで聴いてみて,難解な芸術作品の解説本を読んだような気分になりましたが,とうてい理解できたとは言えず,現時点では,こりゃ簡単に結論を出してはいかんという結論?に到達しております。
今の時点の素直な感想としては,これにベートーヴェン度全開のコーダがついていれば私としては文句なしなのに,といった感じです。(えっ,まだ長くするの?)

またポリーニからバックハウスに戻ってみたり,他のピアニストでも聴いてみたり(内田光子さんの演奏も持ってます。あまりベートーヴェンというイメージある人じゃないですが,それがまた興味あり),初期のソナタに戻ってそこから眺めてみたり,そんなことをしながら,これからの人生でゆっくり付き合って行きたい作品だと思いました。


改めて,ご回答ありがとうございました!

お礼日時:2012/04/13 08:42

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