
No.4
- 回答日時:
読者の視点ではなく、著者と出版社の関係で、著者の視点に立つと分かりますよ。
書店は、全国で15000店くらいあります。委託販売制度なので、この店頭に並んでいる本は出版社の「在庫」です。この「在庫」があるうちは、本は売れるので、絶版にではなく、品切れになります。品切れとは、出版社というよりも、流通を握っている取次の倉庫にないという意味です。
で、出版社は、品切れでも本が売れれば、著者に印税を支払います。(そういう契約がある本の場合ですけどね)
それと同時に、出版社にも売り上げが立ちます。
けっして、書店に卸した時点で売り上げが立つわけではないんです。
絶版とは、著者との関係を切って、印税契約を終えることを指します。むかしは「版」という概念がありましたが、それは活版印刷の時代。昭和もバブルの頃にはほとんど残っていない組版方法です。滑版印刷の時代になって、フィルムを「版」の代わりに捉えることもありましたが、それも今は昔。今はデータから直接、刷版を作る時代です。もう絶版と言う概念は契約上だけの言葉です。
絶版になると、契約を解除されたわけですから、著者は、他の出版社にその本を出すことを依頼することができるようになります。
逆に言うと、契約を解除されるまで、著者は他の出版社からその本を出すことができません。そう契約で縛ることが多いです。その権利を版権、出版権といいます。絶版の版は、この版権の版と思っていいですよ。
この回答へのお礼
お礼日時:2012/08/16 09:19
回答ありがとうございます。
出版社に連絡したところ、倉庫にも無く再販の予定も無いとの事でした。
とても親切に回答をして下さって、出版社に好印象を持ちました。
以前別の出版社に連絡した所、不敬な対応を取られ、こう言う事を連絡するのは間違っているのかと思ったのですが、みなさんの意見に助けられました。
No.3
- 回答日時:
最近、出版業界が「品切れ(重版未定)」といい、「絶版」といわないのは、“「版」に当たるものが残っているから”です(すべてではありませんが、特にここ20年以内であればほとんどが残っているはずです)。
「版」というのは印刷に使う「原版」のことで、「版木」のようなものです。
昔はそういう「版」が存在し、それにインクを乗せて紙に印刷する……というのが一般的でした。
「絶版」とは、その「版」を廃棄してしまうことで、これによって永久に重版することが不可能になります。だから「絶版(版が絶える)」というわけです。
しかし、今はほとんどがDTPになり、「原版」にあたる「データ」が出版社の手許に半永久的に残っています。
もし需要が多ければ、その「データ」を使って、いくらでも重版できるわけです。
その意味では、「品切れ」はあくまで「品切れ」であって、「絶版にはなっていない」状態です。
先の回答にもあるように、重版を要求することは可能ですが、採算が取れるだけの需要がなければ(赤字になることが確実にわかっていれば)、永遠に重版されることはありません。
たとえば専門書など、単価が高く数百冊でも採算が取れるなら、「ウチで300冊買いますから重版してください」と言えば、重版してくれます。
自分が欲しい本がどのくらいの人から重版が期待されているか、これまでは個人では知りようがなかったのですが、そういう需要をネットを通じてひとまとめにし、「ほら、採算が取れますよ、重版して(させて?)ください」と要求するのが、復刊ドットコムです。
この回答へのお礼
お礼日時:2012/08/10 15:22
回答ありがとうごじあます。
絶版の定義良くわかりました。
私の欲しい本もあながち需要がないとも言えませんので、出版社への再販要求と復刊ドットコムスレ立てをダメもとでしてみました。
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