A 回答 (10件)
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No.1
- 回答日時:
歴史小説なら
項羽と劉邦-司馬遼太郎-劉邦(漢の高祖)-秦の中国統一の崩壊から漢の成立までを描いた一代ロマン。(司馬遼太郎ものは他にも多いので省略。)
一夢庵風流記-隆慶一郎-前田慶次(一夢庵ひょっとこ斎)-花の慶次の漫画の原作です。正直いって漫画は途中から原作からはずれるので抑えておきたい逸品。
影武者徳川家康-隆慶一郎-世良田次郎三郎-徳川家康はに暗殺され、実は影武者だった?と言う話。影武者家康と秀忠の裏でのやりとりが面白い。漫画化されてますがあれは失敗。原作の方が遙かに面白い。
両方とも原作読んだの先なので。
古代中国ものなら宮城谷昌光ものや陳舜臣は抑え説きたいのですが、書ききれない。
この回答へのお礼
お礼日時:2004/02/25 09:11
早々にありがとうございました。
せっかくですが挙げていただいた3作品はすべて既読でした。
どちらかというよりストーリーが波乱万丈というよりも人間の生き様というものに興味を引かれます。
No.3
- 回答日時:
『天翔る白日―小説 大津皇子』-黒岩重吾-大津皇子-その才能と人望ゆえに、後の持統天皇に謀殺された天武天皇の息子、大津皇子の悲劇。
黒岩重吾さんは飛鳥時代前後の作品が大変多くて、
どれも史実に忠実でおもしろいのですが、
私は一番はじめにこれを読んだので、一番印象に残っています。
しかし、来年NHKでV6の岡田が
大化の改新のドラマをやるというニュースが流れたばかりなので、
『中大兄皇子伝上下』-黒岩重吾-中大兄皇子-大化の改新あたりの話
もいいかと思います。
このあたりの時代に興味がある方ならお薦めです。
No.4
- 回答日時:
歴史小説が苦手だった私が、逆に好きになってしまったきっかけの作品です。
○日本もの
「燃えよ剣」-司馬遼太郎-土方歳三(新選組副長)-幕末の動乱期の中で、自らの生き方を頑なに貫いて生きた土方歳三の生涯を描いた作品。
※私はこの後「竜馬がゆく」を読み、それからしばらくの間、すっかり司馬遼太郎&幕末時代にハマってしまいました…。
○中国もの
「秘本三国志」-陳舜臣-曹操他-魏・呉・蜀の三国が、中国全土統一に向け覇を競った動乱の時代を描いた作品。
※「三国志」ぐらい知っておくべきだろうと思い、先ず吉川英治氏の三国志を読んでみたけど挫折。その後、再チャレンジしてみたら、こちらは面白かった!(吉川ファンの方ごめんなさい)
歴史小説としては、今でも司馬&陳さんが一番好きな作家です。
No.5
- 回答日時:
結構偏ってしまうかもしれませんが、私のお薦めです。
「風よ、万里を翔けよ」-田中芳樹-花木蘭(中国の伝説上のヒロイン)-ディズニーアニメのムーランのモデルになった少女が主人公です。ムーランの方は歴史考証が滅茶苦茶でお薦めできませんが、こちらの方は読みやすくてなおかつ、考証がしっかりしています。花木蘭自身は、京劇などでも有名です。時代的には隋から唐にかけての動乱期です。
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=30758054
田中芳樹さんはSFやファンタジーなどで有名ですが、中国の歴史小説もかなりの数を書かれています。どれも読みやすいですし、一度ぜひ読んでみてください。
「女将軍伝」-井上祐美子-秦良玉(明代の末に活躍した女将軍)-男女の役割がはっきりしていた時代の女性で、夫の地位ではなく、自力で将軍になった女性です。軍規が崩壊していた時代で、山賊よりも軍の方がたちが悪いと言われていた中で、彼女の率いる軍だけは統制のとれていたことでも有名です。
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=30793754
井上祐美子さんは、女性が主人公の作品が多いです。ほとんどの作品が文庫化されていますし、お薦めできる作家の一人です。
「ブルボンの封印」-藤本ひとみ-ルイ14世-藤本ひとみさん流の鉄仮面です。鉄仮面自身は謎の人物で、ルイ14世の双子の兄弟とも、国家機密を知りすぎてしまった男だったとも言われています。
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=19658422
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=19658423
「ハプスブルクの宝剣」-藤本ひとみ-エリヤーフー・ロートシルト(英語名だとロスチャイルドになります。マリア・テレジアの夫フランツに仕えています。)-ユダヤ人に対する激しい差別のあった時代に、一人のユダヤ人青年の野望を描いています。
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=30405023
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=30405024
上記二つの作品は、藤本ひとみさんの作品の中でも、ハラハラどきどき感のある、読み応えのある作品です。
「ロードス島攻防記」-塩野七生-(ごめんなさい、名前は忘れましたが、新人騎士です。)-最後の騎士団とも言えるロードス騎士団の物語です。さらりと読めると思います。
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=09865581
「ルネサンスの女たち」-塩野七生-ルクレツィア・ボルジア(チェザーレ・ボルジアの妹)等複数-短篇集みたいな感じですが、ルネサンス期のイタリアがよく分かると思います。
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=19759813
塩野七生さんは、イタリア関連の書籍で有名です。上記の二作品は、読みやすさからもお薦めです。
長くなってしまいましたが、参考にしてくださいね、これで失礼します。
No.6
- 回答日時:
歴史小説のお勧めは個人的な好みなんですが史実を元にしていますので 吉村昭さんなんかいかがでしょうか。
「桜田門外の変」「天狗争乱」「生麦事件」などなど。有名な事件なので説明は不要かと>すみません。
No.7
- 回答日時:
「夢鏡 ~ゆめのすがたみ~」他
倉本由布さんの、義高と大姫が出てくるシリーズが良いですが、他にもこの方はいろいろコバルト文庫で書かれています。何で男なのにこんなの知ってるかな、自分は……。
義高は、木曽義仲という武将の息子で、大姫はあの鎌倉を開いた源頼朝の娘です。
義仲は源氏で、頼朝と親戚同士であり、源平合戦ではともに戦いました。
しかし、二人は考え方の違いから対立し、結局義仲は頼朝の命を受けた義経によって討ち取られます。そのときの頼朝の下には、すでに大姫の婿兼人質として、義高が送られていました。
鎌倉という武士の世を作るためなら、戦功第一にして唯一の肉親であった義経でさえ追放した頼朝です。
後々、義高が自分を恨んで反乱を起こすと思ったからでしょう、殺してしまいます。
(頼朝自身、反乱に加担しながらも平清盛に命を助けられましたが、結局は平家を滅ぼしたわけですし、可能性としては大いに有り得たでしょう。頼朝としては、殺さざるを得なかったわけです。個人的に、頼朝は好きですからどうしても弁護してしまいますね)
まぁ、どうしても悲恋物語となってしまうのですが、歴史的考証や当時の人々の考え方もしっかりと書かれていて、お勧めです。
ちなみに、各地に残る伝承では義高は政子によって助けられ、生き延びていて、さらにはその血脈は現代にも伝えられているという話もあります。
「影武者徳川家康」
隆慶一郎
前にも出てますが、自分もこれを押します。徳川家康は、実は刺客によって殺されており、以後を引き継いだのは影武者だったというフィクションものです。
フィクションものだけあって結構とんでもない話が多いのですが(有り得ないわけではないですが、発想が突飛)、当時の政治状況はよくかけていてお勧めです。
自分は、漫画版も好きです。ほとんど別物ですけどね。
「空色勾玉」「「白鳥異伝」「薄紅天女」
荻原規子
歴史というより、神話的要素の強い作品ですが、個人的には神話も歴史と思っていますのでお勧めします。
時代順となっており、「空色勾玉」は完全な神話もので、アマテラスとスサノオの対立を描いています。「白鳥異伝」はヤマトタケルの物語であり、「薄紅天女」は平安時代の坂上田村麻呂のころのお話です(メインは坂上田村麻呂ではありませんが)。
それぞれ、あまり時代考証とかは考えず、結構術も使っていますが、純粋に面白いですし歴史の基本は崩してません。
一番面白いのが白鳥異伝でしょうか。ヤマトタケルは自分が初めて知った神話で、一番気に入ってるものですので。タケルが気弱な青年として描かれているのが新鮮でした。
神話は面白いです。史実じゃないという人もいるでしょうが、三国志だって呂布や関羽一人で数千の軍団を圧倒したなんて有り得ないわけですし。
薄紅天女は、あまり注目されない蝦夷の人間も出てきており、これまた面白いです。
これらは三部作なので、まとめて読むのをお勧めします。
ジャンヌダルク暗殺
島本ひとみ
主人公はジャンヌダルクではなく、ジャンヌという名の娼婦です。
ジャンヌダルクを、愛国心の強い勇敢な少女としてではなく、キリストの狂信者として描いており(無論、それだけではありませんが)、主人公である娼婦のジャンヌは恐ろしく冷めた現実的な女性であり、戦争に巻き込まれた存在です。
歴史ものとしてはなかなか良くできており、打算的な各人の思惑も面白いです。
No.8
- 回答日時:
「蒼穹の昴」浅田次郎著
中国清朝末期の宦官の物語です。
(主人公が実在かどうかはちょっとわかりません…が、西太后なんかは出てきます。アバウトな説明ですみません)
ものすごく壮大な物語で、ぐいぐい引き込まれていきます。
直木賞を取る前の作品で勢いが感じられました。
本当に面白くて、感動します。
未読でしたら、ぜひ。
No.9
- 回答日時:
「王朝序曲」・「この世をば」
永井路子
「王朝序曲」―藤原冬嗣・桓武天皇・嵯峨天皇・平城天皇
桓武帝の時代の話でです。
私は冬嗣なんかしらなかったのですが、この本を読んで、なぜか冬嗣のファンになりました。
桓武天皇とその子供たちとの確執や怨念、平安時代がとてもうまく描かれています。
「この世をば」藤原道長―一条天皇―藤原伊周―倫子
道長が実は小心者で、平凡な人物だった、しかし平凡だったからこそうまくやることができたという、彼の人生を描いた作品です。
永井路子先生の作品に共通して言えることは、史実に忠実でありながら史実をひけらかすことがない、というか、偏った見方かもしれないのですが、読んでいて教科書か、というくらい資料や考証が客観的に述べられている歴史小説がありますよね。先生の作風はそうではなく、ストーリー性があって本当に歴史っていいなって思えます。
No.10
- 回答日時:
皆さんは古い時代のものの紹介が多いようですので、20世紀初頭を背景にした小説を紹介します。
「男子の本懐」(新潮文庫)-城山三郎-浜口雄幸と井上準之助
-性格も境遇も正反対の二人がいかにして一つの経済政策(金解禁)に生命をかけたか、人間の生きがいとは何かを問いかけた小説。ページ数は400ページ弱です。
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