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 テレビドラマの半沢直樹で第6話から東京編に舞台が移りましたが、その中で伊勢島ホテルへの120億円の融資の焦げ付きが何故与信費用にすると1500億円以上になるのでしょうか? 銀行のからくりが分かりません。  

 それと第7話では、ホテルを救うために今の社長に代わり羽根専務取締役が社長になる筋書があるのですが、社長を交代することによって200億円の債務はなくなるのでしょうか? 人事が替わっただけで融資の焦げ付きが解消されるという事はないと思うのですが。

初歩的な質問で申し訳ありませんがテレビを見るうえで知識を得たいと思いますので宜しくお願いいたします。

A 回答 (1件)

120億円は、伊勢島ホテルの投資損失で、その結果伊勢島ホテルは、2期連続の赤字決算となる見込みであるという前提だったと思います。

東京中央銀行は、投資損失の発生を分かっていながら、200億円の追加融資を実行してしまったため、一旦200億円を回収しよう試みたが、適わなかった。伊勢島ホテルの今期決算は、特損計上で赤字となるものの、本業赤字ではないが、恐らく前期は本業赤字だったのでしょう。そして、2期連続赤字先となれば、金融庁検査の抽出基準であり、今期黒字を条件に融資に応じた東京中央銀行は、債務者区分を「正常先」としていた。120億円の特別損失は、半沢達の努力により資産売却により補填し、収支トントンにはできる見通しとなったが、借入の返済財源は無い訳で、恐らく返済可能期間((総借入-正常運転資金)/CF<通常10年)が基準を超過する為、債務者区分が要注意以下となるという流れです。債務者区分は、正常、要注意、要管理、破綻懸念、破綻の5つですが、返済計画以前に、ホテルそのものの再建計画がままならない状況の伊勢島ホテルは、破綻懸念に分類されてしまうことになる。破綻懸念先の引当率は、通常80%程度ですから、1,500億円以上の引当を積む必要があるということは、東京中央銀行の伊勢島ホテルに対する融資総額は、1,875億円以上ということになります。(全て無担保の融資という前提です)

現社長を更迭し、羽根専務を社長にすることは、金融庁に対するポーズです。少なくとも、巨額の負の遺産(借入)を作った同族経営から脱し、経営を立て直す方策を立案する猶予をもらうためでしょう。200億円の債務を放棄する訳ではありません。債務者区分を一旦下げられては、回復させるのは相当大変です。企業業績を余程V字回復させない限り難しいのです。従って、猶予(債務者区分を引き下げることを留保する)をもらいその間に再建策を纏め、早く走らせる。そうすれば、融資を継続させながら、引当コストも掛からず債務者も銀行もお互い助かる訳です。
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この回答へのお礼

ymzimssさん回答ありがとうございます。

 引当金は、今回の200億円の融資だけではなく今までの融資の合計の8割程度なんですね、その点を考えませんでした、何故1500億円になるのが不思議でしたがこれでスッキリしました。

 それと、社長交代の件もわかりました。こう言った事を分かったうえでこのドラマを見るとますます面白く見ることができるので助かりました。 本当に丁寧に説明ありがとうございました。

お礼日時:2013/09/07 16:39

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