チョコミントアイス

今年の春から、月に一度、先生についてヴァイオリンを習っています。

先日、音階のレッスン中に、先生が、「ヴァイオリンでは3つ目の音と7つ目の音は気持ち高く、4つ目の音は気持ち低く弾くようにするといいです」とおっしゃいました。

そのときは「ほう、そんなもんか」で終わりましたが、あとから「なぜそうなのだろう」と疑問が湧きました。ただ、次のレッスンは、私の仕事の都合であと3ヶ月先であり、それまでこのモヤモヤを抱えているのもストレスなので、ぜひ詳しい方に教えていただきたいと思った次第です。

もしかすると、いわゆる純正律の考え方が反映しているのかも、とは思いますが、いかんせんそれ以上はどうも頭がまわりません。

何卒宜しくお願い申し上げます。

A 回答 (3件)

こんにちは


 主に管楽器をたしなむアマチュアです(^^;
 管楽器(木管楽器とトロンボーンを除く金管楽器)は、ヴァイオリンと違って調律(調弦)だけでは完全な音程が実現出来ず、演奏中に調律調整が必要な不自由な楽器です。

>先日、音階のレッスン中に、先生が、「ヴァイオリンでは3つ目の音と7つ目の音は気持ち高く、4つ目の音は気持ち低く弾くようにするといいです」とおっしゃいました。
 これは、ソロ屋さん(メロディ専門)がメロディを滑らかに聴かせるための(秘密の)「ノウハウ」ですね(^^;
 ふつう12平均律に縛られている私たちですが、ハーモニーは純正律を意識した音程に調律調整するといいということはよく知られています。
 このとき「(長調の時)ハーモニーは3つ目の音と7つ目の音は気持ち低く、5つめの音は気持ち高く弾くようにするといいです」となります。
 あら、「3つ目の音と7つ目の音」に先生のおっしゃったことと逆な部分が出てしましました(^^;
 なので純正律の考え方では無いことが判ります。

 木管楽器の教則本(教科書)に「主音(トニック)、道音(リーディングトーン)、属音(ドミナント)」という単元があって、そこには道音(主音より7度高い、または半音低い)を12平均律では無い「気持ち高い」音程で演奏するための運指を教わります。 この道音が7つ目の音で「気持ち高く」って音ですね。
 なぜ主音より7度高い(または半音低い)道音を高くするのでしょう?
 それはメロディ(例えばS.フォスター作曲の「夢見る人」の冒頭とか)の主音から道音、道音から主音に移る時、道音が平均律よりもやや高めの方がメロディとして滑らかで美しい(つまり自然)からです。
 これは完全に12平均律で調律された鍵盤楽器(電子オルガン)で弾いてみるとそのぎこちなさ(不自然さ)がよく判ります。
 先生のいわれた残りの2つの音も同様な理由ではないでしょうか?
 質問者さんは、とても大事なこと(アマチュアが独学では一生知り得ないかも知れない秘密)を先生から簡単に知り得たのですね(*^_^*)

 ちなみにσ(^_^;が最も得意な楽器のおフランス製のクラリネットを気を抜いて演奏すると変ロ長調だけ「3つ目の音と7つ目の音は気持ち高く、4つ目の音は気持ち低く」なってしまいソロ担当で無いσ(^_^;は、だいたい12平均律になるようにいつも演奏しながら調律調整しています(;_;)
    • good
    • 0
この回答へのお礼

たいへん丁寧なご説明をありがとうございます。

>あら、「3つ目の音と7つ目の音」に先生のおっしゃったことと逆な部分が出てしましました(^^;

いや、実は、先生の言ったこと(高い/低い)を、僕自身が逆に聞いてしまった可能性がありますので・・・。

なにぶんとっさのことでしたから、正反対に僕が「聞き取って」しまったかもしれません。

ともあれ、ご説明いただいことで、だいぶモヤモヤは晴れました。

あとは自分なりに理解を深め、その上で「3ヶ月」後に会ったときは、先生に確認をしてみたいと思います。

ありがとうございました。

お礼日時:2013/09/07 18:44

こんにちは


#1の補足です。
>>あら、「3つ目の音と7つ目の音」に先生のおっしゃったことと逆な部分が出てしましました(^^;
>いや、実は、先生の言ったこと(高い/低い)を、僕自身が逆に聞いてしまった可能性がありますので・・・。
>なにぶんとっさのことでしたから、正反対に僕が「聞き取って」しまったかもしれません。
 この部分は、「先生は、純正律での指摘をしているわけでは無いことが明白」ということがいいたかったのです。
 σ(^_^;は、質問者さんが「純正律」でメロディを演奏したことが無いことを失念していました。
 純正律でメロディを弾くと我慢出来ないほど音痴に聞こえます(--;

 ところで少し大きな楽器屋さんの鍵盤コーナーはに電子ピアノが置いてあると思います。
 この楽器は10万円クラスでも12平均律、純正律、ピタゴラス音律、中全音律程度は内蔵していますので、 暇そうな説明員が目に付いたら実際に弾かせてみると実感出来ると思いますよ(^^)
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご丁寧にありがとうございます。

>純正律でメロディを弾くと我慢出来ないほど音痴に聞こえます(--;

なるほど。・・・こんど先生に会ったら、ためしに純正律で弾いてみてもらえないか、頼んでみます。(笑)
やってくれるかなあ~。

10万円ていどで、そんな複雑な(ま、といっても、電子的にプログラムするだけだから、それほど複雑なことではないのかもしれませんが)機能を備えた電子ピアノがあるんですね。

ぜひ、こんど楽器店に行ったら、試聴してみたいと思います。

重ねてありがとうございました。

お礼日時:2013/09/07 22:03

 No.1さんの回答でおおむね答えは出ていると思いますが、少し「理論的」な説明を。



 音階の「音程」(=音律)は、きっちり決まった「既定事実」のように見えますが、ピアノなどの「平均律」は、実は数学的に作られた人工的なもので、人が自然に歌う場合の自然発生的な音律とは微妙に違います。

 「自然な音律」にもいくつかあって、ハーモニーが美しい「純正律」は、「ドミソ」や「ソシレ」の振動数比が「4:5:6」の整数値になるような音律です。音の間隔が一様ではないので(振動数比で「ドレ」は「8:9」、「レミ」は「9:10」など)、メロディーや音階を弾くときには少し不自然になります。「純正律」は、先生の指摘と逆で、第3音(音階の「ミ」)、第7音(音階の「シ」)を低めに取ります。
 純正律は、ハーモニー重視ですので、合奏やアンサンブルをする上では大切です。

 メロディーを弾くには「ピタゴラス音律」がよいと言われます。先生のおっしゃるのはこれだと思います。先生のおっしゃるとおり第3音(音階の「ミ」)、第7音(音階の「シ」)を高めに取ります。「ミ→ファ」「シ→ド」の半音を狭くすることで、メロディーを自然に終止させて落ち着く効果があるのだと思います。

 音律については、結構奥が深いので、こんなサイトを参考にして下さい。理論的な根拠が分かれば、「モヤモヤ」が解消して納得できると思います。
    ↓
http://www.ne.jp/asahi/voce/home/index.htm
(左の欄から「調律法(必見!!)」というページを選んでください)

 ただし、あくまで「耳で聴いて心地よい」ということが第一ですので、あまり理屈やテクニックにこだわらず、自然にそうなればよいということだと思います。違いはごくわずかですから。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

とても丁寧にご回答くださり、誠にありがとうございます。

また、リンクも紹介していただいて感謝申し上げます。(このリンク先の「調律法(必見!)」という部分ですね?

僕は、演奏技術はまだまだからっきしですが、平均律と純正律についてはちょっと勉強しておこうと思って、いくつか本も読みました。

ありがたいのは、ご紹介くださったサイトのみならず、ずいぶんいろんな人が同様の解説サイトをアップしていることです。おかげさまで、理解を深めるのに、(無料の)提供情報は数多くあって、ほんとうにいい時代になったものだと思います。(もちろん、この「教えてgoo」も、すばらしいソリューションのひとつです)

おしゃるとおり、「『耳で聴いて心地よい』ということが第一」だと僕も思います。たしかに僕は、直感から入るより、理屈から入ったほうがストレスは少ないタイプの人間ですが、それでも「どう聴こえるか」はある程度主観の問題なので、無理に理屈(理論)に押し込めるのではなく、まず「音を楽しみ」「音楽的な心地よさ」を最大の(最終の)判断基準にしていきたいと思います。

なにはともあれ、ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2013/09/07 18:58

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!