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エレキギター用でブランド名が書いていないハムバッカーをジャンク品で購入したのですが、裏側から見るとボールピースに細長い磁石が接着してあり、これで磁力を増しているようでした。
ということは、もしこの磁石をもっと強力なものに変えたら、パワーが増すのでしょうか?

A 回答 (1件)

>もしこの磁石をもっと強力なものに変えたら、パワーが増すのでしょうか?



 当然の事ながら、パワーアップします。

※原理は、学校で習った通りです。
 エレキギターによくつかわれている電磁誘導式マイクは、フレミングの右手の法則で弦の振動を電気信号に変換しています。(弦の振動で発電しています。)
 マイクのコイル部分を包み込んでいる空間の磁場が強力になれば(磁束密度が増せば)、当然発電される電力も増えます。
 磁石の磁束密度が判れば、学校で習った知識だけで『どのくらい出力が増えるか?』も(大まかに、ですが)『紙とエンピツの』手計算で算出出来ます。高度な計算プログラムなどを組む必要もありません。

※ギターのマイクの場合、磁場の配置はそれほど厳密でなくてもパワーやトーンを大幅に変える事が出来ます。
 例えば今接着されている磁石を一旦外し、そのままポールピースからずらして貼るだけでもちゃんと音が出て、しかもトーンが明確に変わるでしょう。
 っというワケでもし単純にパワーを上げたいだけなら、今ついている磁石はそのまま、磁石を足せばOKです。どこにどういうサイズの磁石を接着するかでパワーやトーンが変わるので、色々実験してみても面白いでしょう。

※ただ、磁石を足す場合、3つばかり注意が必要です。

(1)磁石を強力にしたからと言って、必ずしもパワーアップには直結しません。
 これは要するに磁束密度の問題で、磁石を足して磁場全体が大きくなっても、磁束密度が増えなければ実際のパワーアップにはならないという事です。これはフレミングの法則通りなので、学校で習う知識だけで十分予想出来る事です。
 但し、磁場の大きさはトーンには少なからず影響します。一般的には、磁束密度があまり変わらず磁場が広くなる改造では再現される周波数帯が広くなり、一方磁石はそのままでも磁力を集中させる(磁束密度を上げる)改造では再現周波数帯は狭くなりその分パワーが増します。

(2)元からついている磁石と極性を合せないと、音が小さくなったり殆ど出なくなったりします。
 磁石にはS極とN極があり、磁気回路(コイルの周りの空間の磁束がどちらに向いて流れているか)をよく確認し、それと干渉する様な配置で磁石を足すと、空間の磁束が打ち消し合って発電量が低下します。磁石を足してパワーアップする場合、磁束の流れが増える方向で磁石を配置する必要があります。
 もっとも、逆手に取って『磁石を足してパワーダウンさせる』などという改造も可能ではありますが。

(3)弦楽器用のマイクでは、磁場の強化には限界があります。
 ギター用ピックアップを自作若しくは改造してパワーアップを図る場合、コイルのターン数を増やすより磁束密度を増やす方がセッティングが難しくなります。
 これは強力になった磁場が弦の振動に干渉するという事で、ロングトーンが不安定になったり、巻線のトーンがつぶれたりして『使えない音』になってしまいます。磁力が強過ぎると、弦のチューニング自体が困難になる事も。
 これを回避するにはマイクと弦の距離を広げるしかなく、そうなるとパワーもダウンして結局『ナニやってんだか』状態に陥ります。

※最後に。もう一つの疑問に関して。

>裏側から見るとボールピースに細長い磁石が接着してあり、これで磁力を増しているようでした。

 そのマイクが外付けの磁石で磁力を増しているかどうかは、なんとも言えません。
 マイクを分解してみると判るのですが・・・安い大量生産マイクでは中にコイルしかなく、磁石を外付けとしているモノがあります。
 組立の都合か入手可能な磁石の強さの都合でそういう構造を取る様ですが、そういうマイクでは外付けの磁石を外すと磁場を失い、当然音は出なくなります。
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この回答へのお礼

とてもよくわかりました。
ありがとうございました。
1000円で買ったものなので、色々と実験してみようと思います。

お礼日時:2014/05/30 11:03

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