こんにちは。閲覧ありがとうございます。
『アメリ』についての質問です。
個人的にはとても楽しませていただいたのですが、「アメリに共感できない」というような意見を幾度か目にしたことがあります。
アメリは引っ込み思案で、人付き合いが苦手です。そんな彼女が色々な困難を越えて人並みに恋愛をできるようになる、という話は、夢見がちではありますがほほえましく思います。
その彼女が、好きな人に遠まわしなアプローチをしていく姿を、「観ていてイライラする」「どうしてそんなに怖がる必要があるのか?」「時間の無駄」と言う方が何人もいらっしゃることに少し驚きました(プロ新聞記者の方にも多いようです。)
自分も、あまり社交的なタイプではありません。当然、上手く恋愛もできません。アメリの恐怖や、考え方に、共感できるところがあります。
「彼女と同じタイプの人間で、夢を見たいだけの、そういう女性に人気が出たんでしょう。こういう映画が好きな人は、いつまでも大人になれません。」と言う方もいらっしゃいました。
事実、そういうことなのでしょうか。『アメリ』のような映画は、そういった寂しい人々にしか共感できないものなのですか?
『ラースとその彼女』も、私は好きです。「本物の人間」とお付き合いする勇気がないラースという男性の気持ちがわかります。
でも、こういう映画、登場人物は、やはり私のように臆病でなくて、普通の人間関係が築ける人々には、まったく共感できないものなのでしょうか?
あなたには、アメリやラースの恐怖は、意味不明に映りますか?
別に知ってどうする、というわけではないのですが、少し気になるのです。
よろしければ、ご意見をお寄せください。
A 回答 (7件)
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No.1
- 回答日時:
『ラース~』は見たことないのですが、アメリはDVDまで持ってます(笑)
私も仕事では引っ込み思案は隠してますが、プライベートはアメリ状態です。(年下の女の子をランチに誘うだけでも、
迷惑かな~・・・と考えてしまう。別にデートでもないのに笑)
これが本格的に恋におちたら、アメリ状態悪化すると思います(苦笑)
>>「彼女と同じタイプの人間で、夢を見たいだけの、そういう女性に人気が出たんでしょう。こういう映画が好きな人は、いつまでも大人になれません。」と言う方もいらっしゃいました。
・・・いや、夢みたいだけじゃないよ~!!本人必死ですって!
映画の取り方がファンタジーっぽい処理だったからそう見えただけであって、アメリが話しかけようとして、でも、話しかけられず言葉を飲むシーンなんて、ファンタジーじゃないですよね。わかる、わかる。
別タイトルつけるなら、引っ込み思案の日常。といったところでしょうか。
あと、周りのキャラが濃すぎて疲れる、というパターンもあると思います。私の周りもキャラが濃いので、そこに参加すると、
もっと大変になる気がして、もう勝手にやって・・・というあきらめの境地もちょびっとあります。
アメリのほうも、みんな、キャラが濃いよね。
あ、これを置いておきます。
スーザン・ケイン 内向的な人が秘めている力 http://www.ted.com/talks/susan_cain_the_power_of …
こんにちは。
察するに、そのご意見を書いた方からすると、「ご都合主義のハッピーエンドで、結局勇気の出ない自分を満足させている。それで楽しいのか?」ということなのでしょう…
その、「わかる、わかる。」という感想は、内向的でない人には出ないものなのでしょうか?
キャラが濃すぎて疲れる、というのは考えたことがありませんでした。
確かに、まるで絵本の世界のように、濃い人ばかりですね。私は少しずつ、時間のあるときに観ていたので、そういう気持ちにならなかったのかもしれません。
そして、TEDの動画、ありがとうございました。
自己肯定的になるかもしれませんが、確かに、内向的な人には風当たりが強いし、それも冷静に考えるとおかしいことですよね。
ご回答、ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
アメリは楽しく見ましたが、言われてみれば、イライラすることはなかったけれど、なぜあれほどまで人気なのか確かに少し不思議に思ってましたが、そういう共感があったのですね!
単にアメリのあの行動は、映画的な面白さのためであって、そこに大した疑問も持たずに見てました。むしろコントとして楽しませてもらった気持ちでした。セットとか衣装などの美術もかわいくて好きでしたし。
日本のアニメや漫画も主人公があまりに内向的過ぎて、ときどきイライラします。漫画家になるような人に内向的な人がそもそも多いから仕方ないんでしょうが。
海外のアニメファンに中にも、同様に日本のアニメの主人公にイライラするというコメントをよく見ますが、そういうのを見ると、やはり日本は内向的な人が多いのかも? それでアメリも受けたのかもしれませんね。
でも創作にはそういう内向性が向いているような気がします。
こんにちは。
なるほど、そういう受け止めかたをする方もいらっしゃるんですね。
あくまでシナリオのための行動であって、「時間の無駄」というわけではないけど、共感はするかしないかは関係ないと…。
なるほど、考えてみれば、内向的でない主人公の作品なんて山ほどありますけれど、「シャイじゃない私がいかにシャイでない人間に共感できるか?」はあまり考えたことがありませんでした。
けれど、漫画などではイライラすることがあるのですね。
創作にはそういう内向性が向いている…
実は私、デザイン関係の仕事をしていて、周りの人たち(男性も多い!)に、『アメリ』はとても人気です。
創作関係の仕事をする人には、内向的な人が多いからでしょうか。それか、noooo様が仰るような、セットや衣装の美術面で評価されているのかもしれませんね。
ご回答、ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
こんにちは。
「アメリ」、いい映画ですね、「ラースとその彼女」も大好きな映画です。
そういうような映画では、「妹の恋人」や「世界にひとつのプレイブック」なども同じような傾向だと思います。
ひとそれぞれに性格や事情があり、愛情の表現方法も千差万別でしょう。
私はそれぞれの価値観の違いに対してもよく理解することが大事なことだと思います。
みんな暖かい映画で大好きですよ。
こんにちは。
『妹の恋人』も『世界にひとつのプレイブック』、どちらも観ていなかったのですが、そういう内容だったんですね。
今度、是非観てみたいと思います。
とても立派で、素敵なお考えだと思います。
votani0425様のような方は、わりとスムーズにアメリやラースの性格を受け入れて、理解してあげることができるのですね。
私もそのように視野を広く持ちたいと思います。
内向的な私には、どうしても内向的でない人から映る「アメリ」という人物をイメージできないのですが、きっと千差万別なのでしょう。
色んな意見を聞いて、理解を深めて行きたいと思います。
ご回答、ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
アメリの「内気な私をもっと見て!見て!」という押し出しのきつい撮り方は鼻につきましたがキャラクター自体はそれなりに共感できました。
男版ならパンチドランクラブもよかったです。こちらは撮り方も気持ちよかった。しかしなにしろどんな名作映画でも人類がみな良いと言う映画は存在しないのです。私のお薦めはlock stock and two smoking barrels、猟奇的な彼女、初恋が来た道ですが、人に見せるとこれのどこがいいのかと言う人のほうが多く、それでも統計を取ると評価は高いのです。一方、スターウォーズはファンが多く売り上げもあるのですが私は何回チャレンジしても途中で見るのをやめてしまう。人類がみな一つの映画を良いと言うくらいなら宗教は一つになっています。「あなたはこの映画を良いと思わないのですか」と騒いでもはじまらないと私は思いますよ。こんにちは。
「内気な私をもっと見て!~が鼻につく」というのは、ようするに、内気なはずなのにまったく内気に見えない、彼女のスクリーンに対するアグレッシブな態度がおかしい、という解釈でよろしいでしょうか?
私に限らず、シャイな人にありがちなことだと思うのですが、打ち解けた相手には驚くほど強気に出ることがあります。ぼんやりと、そういうことなのかな?と思っていましたが、そういう受け取り方もあるんですね。
残念なことに、xitian様の仰る映画はどれも観たことがありません。パンチドランクラブ、おもしろそうですので、今度観てみますね。
仰るとおり、好みは人それぞれです。
『アメリ』にしたって、好きじゃない人がいて当然です。むしろ、下品な表現や、ウェス・アンダーソンのような「作り物」のメルヘンな世界、好みがまっぷたつにわかれる映画だと思います。
ただ、興味があるだけです。
内向的でない人には『アメリ』はどう映るのか?楽しめるのか?共感できるのか?
私がずっと内向的で、内向的でない人の立場から考えるのは難しいかな、と思った末の質問でした。
映画の押し売りも、「あなたはこの映画を良いと思わないのですか」と騒いでいるつもりもありませんが、そのように感じてご不快にさせたようでしたら、謝らせてください。
ご回答、ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
まずアメリはフランス映画であることを忘れてはいけません。
アメリカの映画のようなこれが大人の恋だというのをそのまま見せるという訳にはいきません。
監督のジャン・ピエール・ジュネ監督も、別に恋愛映画の監督というわけではありません。ひねくれた映画も作りますし、アメリの後には戦争映画にちょっと恋愛要素を入れたものも作りました。
アメリ自体も、実は恋愛というのは一つのネタでしかなくて、恋愛映画ではないのかもしれません。
幼少の頃、特殊な家庭で育った不思議な女性の不思議な社会との関わり方を描いているように思います。別にそこに自身の恋愛が成就しようがしまいが、それ自体はさほど意味は無いのかと思います。ご都合主義な部分もありますからね。
なのでこれを恋愛映画と捉えた時に評価は分かれると思います。
エンターテインメント作品と捉えた時には割りと正確な評価になると思います。
No.6
- 回答日時:
>アメリの恐怖
私は公開時に劇場で見た女性ですが、そういう解釈があるのを、今、初めて知りました。自分は勘違いしていたのだろうかと思って慌てて調べましたが、例えば、以下、ウィキペディアの解釈と自分の解釈は一致します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1% …
そもそも、映画でのっけから「この瞬間、オルガズムに達したのは何人」とアメリが妄想する点からして、かなり毒気のある映画の毒気のある主人公だなと感じましたし、アメリ嬢には、ちょっとヲタクっぽい控えめさ(決して悪い意味ではありません)はあるものの、それをちゃんと自分で楽しんでいる自立した女性だと感じました。でなければ、彼に対しても、あんなに込み入ったアプローチはできないでしょう。私だったら変な人だと思われるのが怖くて、現実的にはあんなことできません。もちろん、妄想ではたっぷりやりますが。
>「観ていてイライラする」「どうしてそんなに怖がる必要があるのか?」「時間の無駄」「彼女と同じタイプの人間で、夢を見たいだけの、そういう女性に人気が出たんでしょう。こういう映画が好きな人は、いつまでも大人になれません。」
それは、「アメリのような女性が現実にいたら」という意味ではなく、「なぜあの映画は、ああいうもったいぶった表現方法を用いるのか」という、あの*映画*に対する共感の欠如なのではないでしょうか。だとしたら、新聞記者がそう感じるのも頷けます。新聞記者は、簡潔明瞭に事実を伝えるのが仕事ですから、あのような表現方法の対極にいる人たちです。
また、『アメリ』は大ブレイクしてしまったので、普段はあのタイプの、なんというか、アート系というか、ミニシアター系というか、フランス系というかな映画を好まない人も大勢観ました(新聞記者など特に、後学にために見ざるを得なかったでしょう)。したがって、あのタイプの映画の魅力にそもそも共感する素質のない人や、多少は理解できても、あそこまで人気が出るのがわからない人が、そのわからない理由として、質問者さんが挙げてくださったような意見を述べたとしても不思議ではありません。特に、カジュアルな場であれば、愚痴感覚で無責任に、気に入らない映画を観た時に生じる苛立ちを、あのように表現している可能性は大いにあります。
で、私自身は、自分の好みと比べると、ちょっとポイントがぼやけた映画だったので、そういう苛立ちを、あの映画の人気にぶつける人たちに共感できなくもありません。あくまでも人気に対してです。実在の内気な女性に対して文句を言う気はありません。
>自分も、あまり社交的なタイプではありません。当然、上手く恋愛もできません。アメリの恐怖や、考え方に、共感できるところがあります。
社交的ではなく、上手く恋愛もできず、恐怖を抱えて生きている人には共感できます。たいていの人が、思春期にはそうだったはずですし私もそうでした。現代に生きる20代の日本人女性にそういう人がいたとしても、何ら不思議はありませんし、おかしなことだとも思いません。ただ、フランス人女性は、もう少し早い成熟や社交性を期待されがちなので、時代設定が不詳とはいえ、パリでアメリのような女性がいるのは、やや奇異であり、また、そこが映画という娯楽としては面白いわけですが。
>「彼女と同じタイプの人間で、夢を見たいだけの、そういう女性に人気が出たんでしょう。こういう映画が好きな人は、いつまでも大人になれません。」
これもやはり映画の「人気」に対して言っているのだと私は思います。映画は映画で別の意図があったでしょうし、あの映画を好きだからといって大人になれないわけではないと思いますが、あの異常な人気の背景には、あの映画を勘違いしている夢見る夢子ちゃんたちが大勢いたのではないかと思います。その勘違いしている人たちは、勘違いで終わっている限り、大人にはなれないのではないかとも思います。大人になることで、『アメリ』に対する新たな解釈が生まれるのかもしれませんが。
>『アメリ』のような映画は、そういった寂しい人々にしか共感できないものなのですか?
申しましたように、本来はもっといろいろな人々が共感できるはずのものなのに、残念ながら、共感した人の多くは寂しい人なのだという可能性はなきにしもあらずだと思います。
>『ラースとその彼女』
これは見たいと思いながら未見なのですが、『ナポレオン・ダイナマイト』は大好きですし大いに共感しますよ。『アメリ』との共通点は、「恋愛ってイケイケじゃなくてもいいのよ」ということと「恋愛初心者だって、清くもかわいくもないのよ。汚い妄想でいっぱいなの」という潔さですね。そういう点が、この2作品は好感が持てます。
ちなみに、他のご回答にもあるように、『アメリ』の監督は次いで『ロング・エンゲージメント』という映画を同トトゥ主演で撮っていますが、それを見て、本当はこういう世界観を撮りたかったのだろうなと感じた記憶があります。理屈では上手く言えませんが、地味な女性の、世間に振り回されない、したたかさと気骨と誠実さみたいなものを感じたとでも申しましょうか。
というわけで、いろいろと書きましたが、まとめますと、『アメリ』人気には共感しないけれど、監督がアメリ嬢を通じて描きたかったであろう女性像には共感します。ご参考までに。
No.7
- 回答日時:
例えば「自分の生まれた街を好きか」「両親を好きか」「学校を好きか」「職場を好きか」「自分の顔を好きか」などの問いに、好きか嫌いかの二択のみで答えられる人は少ないと思います。
誰しも「好きと言えば好き、嫌いと言えば嫌い」みたいなアンビバレントな思いはあるでしょう。それと同様、人は内向的か外交的かの二択じゃないので、あまりそこにこだわらなくてもいいような。それと、子供時代は誰でも多少はびくびくしながら生きてたわけですから、内向的な表現に共感できない人、なんてほとんどいないと思います。
ところで、一般的に「観ていてイライラする」「どうしてそんなに怖がる必要があるのか?」「時間の無駄」とか感じる映画や漫画はよくあります。ありますよね? 恋愛もののテレビドラマなんか、どう見ても惹かれ合ってる二人がああでもないこうでもないとためらいすれ違い絶望しおびえ合って離れたりして、ああもうだからさっさとチューして押し倒せばそれで終わりじゃないか、みたいな展開のがすごく多いですよね。つまり「登場人物が効率的に行動すればさっさと終わるのに、さっさと終わっては困るという制作側の都合でわざとなかなかうまくいかないようにしてるんだな、という感じのヤツ。少女マンガなんかにも多いです。アメリを観てイライラした、という人はそういうことを言ってるんであって、「言ってる本人が内向的か否か」はあんまり関係ない、という可能性もあるのではないでしょうか。僕自身内向的な方だと思いますが、それでもエヴァンゲリオンの碇シンジ君の、際限なく繰り返される自問自答なんか見てると、さすがにうんざりします。
長々と書いた割にアメリの感想が一言もなくて申し訳ないです。アメリはまだ観てないのです。
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