この人頭いいなと思ったエピソード

物語を書いています。少し架空っぽいものですが、魔法など完全に非科学的な内容は用いていません。最近、自分の書いている作品が「ファンタジー」と呼べるのかどうか、ふと気になりました。
具体的には以下のような設定です。

・日本の近くに原始的な生活を営む自給自足の島(架空)があり、その島民は海外との接触を今までまったく行わずにきた。
・その島民は、一般人よりも聴力や体力、記憶力に優れる。
・近年、その島の資源が枯渇して暮らせなくなりそうなので、島民は海の向こうに移住先がないかと船で探しに出かける。そして、日本にたどりつく。

以上です。つたない説明ですみません。
一応科学的にはあり得そうな内容だと思いますし、SF的な要素もない気がします。このような場合、ファンタジーと言えるでしょうか?

A 回答 (5件)

SF・ファンタジーと並び称されるように、親戚みたいなものだし重なる部分もありますが、重ならない部分もあると思います。

少なくともSF=ファンタジーではないし、ファンタジーが全部科学的要素があるわけでもありません(魔法や神話的設定は科学的ではない)。
ファンタジー作品にSF的要素はあってもなくても構わないと思います。

SFもハードSF(科学的要素が話の主流)からそうでないものまで幅があります。

日本ファンタジーノベル大賞というのがありました。現在は休止されているようですが。

自分は2つしか読んでないんですが、第一回の大賞受賞作である酒見賢一の『後宮小説』、第二回は大賞該当なしで、優秀作の1つが鈴木光司の『楽園』でした。

『後宮小説』は古代中国的架空の世界の話で、いわゆるファンタジーという感じではありません。へえ~これでファンタジー大賞なんだな、と思いました。幅の広いファンタジーの捉え方なのでしょう。

『楽園』はもっとファンタジー度が高いけど、SFぽくもあるか。神話的というか。でも設定としては、空を飛ぶとか魔法とかいうような架空ではなく現実の世界です。質問者さんがお書きになっている話に近いものがあるかも。

SFには「広義のSF」(広い意味でのSF)というのがあります。個人的な印象としては、質問者さんの作品はそっちに近いのかなというような気もします。


映画化もされたマンガの『大奥』というのがありますが、ジェームズ・ティプトリー・ジュニア賞を受賞しています。「ジェンダーへの理解に貢献したSF・ファンタジー作品に送られる文学賞」(ウィキペディアより)なのですが、内容は江戸時代の架空版ですよ。

同賞を受賞したジェフ・ライマンという海外の作家がいますが、この人の話もファンタジーのようなSFのようなよく分からないのがあります。『征(う)たれざる国』とか。これは河出文庫から出ているSF短編集シリーズに邦訳が収録されています。
彼は小説家、SF作家、ファンタジー作家と呼ばれているようです。


しかし最近の小説はSFやファンタジーとそれ以外のジャンルの垣根が低くなっているとも聞きます。そういう要素が出てくる普通小説(?)とか。なので、あえて区別しなくても・・・という気もしますが。
新人賞に応募する時には、賞の趣旨に合っているのかどうか、その賞の傾向を見たほうがいいと思いますけど。過去の受賞作の傾向を見てみるとか。

ファンタジーも広く捉えればいろいろなんだろうなと思います。どのマインドが強いのか、ご自分の意識の在り方で良いのでは?
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。
そうですね、曖昧なことに関しては、自分の意識のあり方が最も大切なのかもしれませんね。
今度、過去のどのような作品がファンタジーと言われているのか、調べてみようと思います。

お礼日時:2014/10/12 07:48

「現実的ではない非現実なものがファンタジー」だと思います。



「歴史上の事実つまり史実の世界ではない架空の世界ならばファンタジーと言える」でしょう。

「SFのFはフィクション(虚構)のF」であり、「決してファンタジーのFではない」し。

「サイエンスフィクション(科学的虚構)」だけど、まあ「実現されていない非現実的な技術を既存の基盤として描かれた物語」だから「ある意味ファンタジック(幻想的)とも言える」けれども。

で、「貴方の構想している物語」は「微妙」ですね・・・。

「あくまでその架空の場所が物語の舞台であるならばファンタジーと言えるとする派」言い換えれば「物語の舞台が現実の日本に移るのならばファンタジーとは言えないとする派」が出る筈ですから。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
確かに、架空の島の人が日本にやってきたという設定だと微妙かもしれませんね。
しかし、日本人の少女が架空の島を訪れる場面も設けるつもりでいます。

お礼日時:2014/10/13 15:51

NO.1 です。


専門家の方が断じておられるので、素人としては口を挟む余地はないのですが、

>日本の近くに原始的な生活を営む自給自足の島(架空)があり、その島民は海外との接触を今までまったく行わずにきた

これは優れて架空の(興味深い)設定(どうしてそうなってしまったのか?という興味も含めて)で、本来ありえないことだろうとおもいましたし、もちろんSFではありませんが、反SFのようなものですし、上記の設定だけでも面白いし、さらに様々な現代社会とその古代日本との接触時の奇想天外なドラマが想像され、面白いファンタジーになるのでは、と考えたのですがね。まあ、書き方次第ということかもですが。

そういった条件下で登場人物のメロドラマが進行するにせよ、ありえないバックグラウンドを濃密に書き込むこと、メロドラマにそういった基盤がおおいに影響するという筋、更には「科学的にあり得ないものではない」条件が小説のリアリティ(説得力)を高める方向へ向かわせるのなら、むしろ結構だとも思うのです。本来SFとファンタジーは重なり合う部分があると思います。
「科学的にあり得る」が ファンタジー小説にはならない条件だというのはちょっと調べてみた範囲では分かりませんでした。調べかたが足りないのかもです。一般論でなく懸賞などの応募要項にあるのなら仕方がないですね。

愚痴のように聞こえそうで、ご質問者様に迷惑がかかりそうなら無視していただいて結構です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

わざわざありがとうございます。
残念ながら、奇想天外な展開にはならないと思います。どちらかというと、その特殊な設定を除けば、ごくありふれた人間ドラマという感じです。公の場なのであまり具体的なことは書きたくありませんが、ざっと以下のような内容です。
未開の島からやってきた青年が、日本があまりに故郷とは違うため、驚き、戸惑います。カルチャーショックなんてものでない、もう異世界にきてしまったような感覚です。彼は日本人になりすまして日本で暮らしていこうとするものの、様々な困難や偏見に苦しみます。しかし、ある少女に出合い、その子と感性の波長が合うことに気づき、育った環境がどんなに違っても、奥深いところで人間は共通するものがあると知ります。
人をハラハラさせるような作品でなく、じんわり心に染み入る作品を目指しているので、ファンタジーやSFとはやはり遠くなるかなと思います。

お礼日時:2014/10/11 17:11

こんにちは。



物書きをしておりますので、お尋ねの件はハッキリ申し上げられます。

現在、ファンタジーにカテゴライズされる小説は、
「魔法やその他の超自然的・幻想的・空想的な事物」を『主要な』要素とした作品です。

つまり、
 「非科学的な内容は用いていません」
と切ってしまうと、ファンタジーにはなりません。

しかし、おっしゃる要素を見ていくと、

 >日本の近くに原始的な生活を営む自給自足の島(架空)があり、
  その島民は海外との接触を今までまったく行わずにきた。

ここはあまりカテゴリーには関係ありません。
なぜなら、ここから恋愛小説にも、殺人事件のミステリーにも、青春ラブコメにもできるからです。

 >その島民は、一般人よりも聴力や体力、記憶力に優れる。
おそらく、ここがコアですね。
この能力がとんでもないもので、とんでもないことができるという設定だとファンタジーになります。

例えば、
  聴力:助けを求める声であれば、どんなに遠くても聞こえる
  体力:すっとビルを跳び越えて、身を隠せる
  記憶力:千ページの百科辞典もパラパラめくるだけで記憶してしまう完全記憶能力
くらいまですっ飛ぶとファンタジーになります。


ですから、
 >一応科学的にはあり得そうな内容
の範囲に収めてしまうと、ファンタジーにはなりません。

おそらく、小説の賞に応募する上でのカテゴリー選びだと思いますが、
魔法とドラゴンに代表されるように
 「科学的にあり得ない」
ものがファンタジーなんです。

科学的にあり得そうだけど実在しない、となると
 Science Fiction=SF
のカテゴリーになります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。
丁寧なご説明のおかげで、頭を整理することができました。ファンタジーとSFの違いについても教えていただき、助かりました。
やはり、私の作品はファンタジーとは言えないし、SFとも違うとわかりました。
日本人の少女と、未開の島から来た青年の心の交流の物語にするつもりです。ファンタスティックさには欠けても、その分「人間味」豊かな物語にしたいと思います。

お礼日時:2014/10/11 09:00

ファンタジーだと思います。

面白そうですね。その先が読みたいです。

世界史を書いたH・G・ウェルズが、世界史に現れるまでの日本国のことを「ファンタジーのような国」と書いていたのをちょっと思い出しました。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。
期待されるような素晴らしいものになるかはわかりませんが、頑張って創作を続けたいと思います。

お礼日時:2014/10/10 17:32

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!


おすすめ情報