【コナン30周年】嘘でしょ!?と思った○○周年を教えて【ハルヒ20周年】

 
URL先の動画を見ると、カノンの編曲が7つありました。 もともとカノンは5個目くらいの編曲で聞いていたのですが、編曲と聞くと、元々のオリジナルを編集したみたいなイメージがあり、もし正しいのであれば、オリジナルの、パッフェルベルが作ったそのままのカノンを聴いてみたいです。 
無知ですが、どうぞよろしくお願いします

A 回答 (1件)

リンク先の演奏は、大体みな現代的なオーケストラのものですが、パッヘルベルの自筆楽譜には、タイトルのあとに、3つのヴァイオリンと通奏低音のための、と書かれています。

楽譜の冒頭には、Violino 1, 2, 3と単数で書いてあるので、3人のヴァイオリン奏者が本来の形です。通奏低音というのは、低音の弦楽器、当時はチェロやコントラバスではなく、ヴィオラ・ダ・ガンバなどの古い楽器ですが、それにチェンバロやオルガンなどの鍵盤楽器の即興演奏を加えたものです。Youtubeには、オリジナルに近い演奏の例はあまりたくさん出ていないのですが、自筆楽譜には、通奏低音のパートにはっきりチェンバロと書いてあるので、3つのヴァイオリンとチェンバロだけという楽譜の指定通りの演奏は下のものになります。



下の演奏のような、チェンバロに低音の弦楽器を加えたものも一応オリジナルといえます。

https://www.youtube.com/watch?v=Smd3LFJldZ0

ただ当時の楽器の使い方は、現代の作曲家が厳密に楽器を指定するのとはちがって、ある程度柔軟なものですので、オルガンを使うこともあったと思います。下の例は、通奏低音にオルガンとリュート、現代のチェロを使っていますが、解釈はオリジナルに近いものです。

https://www.youtube.com/watch?v=JvNQLJ1_HQ0

次の演奏は、オルガンにテオルボという楽器を加えています。現代のチェロとコントラバスが低音を演奏しているので、楽器の点ではオリジナルと現代の混合になります。

https://www.youtube.com/watch?v=CsXLv__jLok

なお、この作品は本来「カノンとジーグ」という連続して演奏される2曲の中の1曲です。下の動画で2曲続けて聞くことができます。演奏は、楽譜の指示通りチェンバロを使ったものです。

https://www.youtube.com/watch?v=Qa12uiraW3s

チェンバロやオルガンは、楽譜が書いてあるわけではなく即興演奏なので、演奏者によってみな違います。どれがオリジナルということではありません。
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