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どちらも一曲だけ作曲家自身が「ノクターン」というタイトルにしていないと言われている曲があるのですが、なぜそのようなことになったのでしょうか? 調べても、詳しい事はよく分りませんでした。

A 回答 (1件)

ショパンの方は嬰ハ短調の曲ですが、これはもともとノクターンとして書かれたものではないと考えられています。

姉、ルドヴィカのために、「ピアノ協奏曲第2番」の練習の前に弾くようにという目的で書かれたもので、実際、ピアノ協奏曲からの引用が含まれています。ショパン自身は題名を付けていない可能性があり、1875年に初版の楽譜が出版されたときは、「アダージョ」という題名になっていました。この楽譜をのちにブラームスが筆写したときに「アダージョ」という題名を消してしまったため、そのあとに出たショパンの全集では、速度を表す「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」がそのまま題名になりました。その後ノクターンと呼ばれるようになったのは、姉のルドヴィカがショパンの未発表作品の目録を編纂したときに、「ノクターン様式のレント」と記したことにもとづいています。
フォーレの方は第8番ですが、これはもともと「8つの小品」という曲集の中の1曲として書かれました。この時点でフォーレ自身による命名はなく、楽譜を出版したアメル社が8曲それぞれに題名を付けたときに「ノクターン」と命名されたので、もともとはフォーレ自身が付けたものではありません。しかし、フォーレ自身が最晩年に、この曲をほかのノクターンと合わせて13曲のノクターン集として出版したいという意向をアメル社に伝えています。フォーレの生前には実現しませんでしたが、本人の意向ということから、現在はノクターン集の第8番としてまとめられています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
どちらも作者の没後に正式にノクターンになったようですね。
一曲のタイトルが決まるのにもかなりのドラマがあるようですね。

お礼日時:2015/12/14 17:45

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