
先に以下の質問
http://www.okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=926845
にて、殆ど非の打ち所の無い、無知な質問者にとって至れり尽くせりの回答を頂きました。
ここでしつこく質問をするのは自分の愚かさを曝け出すようですがもうひとつ腑に落ちない点があるので、
先の回答者への無礼をも顧みず、再度の質問です。
「メロディー」と「ハーモニー」をいっしょくたにしたことが混乱の元であったとの指摘を頂きました。しかしリードヴォーカル(主旋律=メロディー)を取っていた者が、ある部分でバックと一緒にハーモニーを形成する、これはどう考えればいいのでしょう?
例えばファルセットを多用するリードシンガーが、サビの部分でバッキングと混ざり合う、それまでは3声のクローズドハーモニーだったものが、主旋律をとっていたリードヴォーカリストが加わることによって、その瞬間に
オープン・ハーモニーに転換すると考えられるのでしょうか?
そしてリードヴォーカルが二人の場合。
1曲の中でオープンの箇所とクローズドの部分とがあるということになるのでしょうか?
ある方が「主旋律を上下で挟み込むように形成されたものをクローズドハーモニーという」との言葉もよく分かりません。
ハーモニーとメロディーを混同しないようにと先の回答者の方はご指摘くださったと(私は)理解しましたが、
そうなると4声、5声といってもそれ引く一人ということにはなりませんか?
飽くまでもわたしの知識不足に他なりません。
どなたかこの救いがたい無知に対して答えてやろうという方おられましたら何卒宜しくお願い致します。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
お礼を頂き、ありがとうございます。
あくまで参考程度ですが、西洋音楽史によれば、まだドレミもはっきりとできていなかった時代は、やはりグレゴリオ聖歌のように、単旋律を楽しんでいたようですね。
その後、ドーム状の教会で歌っていた影響か(とんでもなく長いエコー)、ピタゴラスの子孫に当たる民族ゆえか、誰かが偶然歌い間違えたためか、「違う音程を同時に歌う」時の快感に目覚めてしまったようです。
日本で言えば平安時代の末期、12世紀には(違っていたら失礼)すでに、ハモりの部分の入った楽譜があります。
この時代からバロックにかけては、対位法的な発想を中心としてコーラス、音の重ねが行われていたようです。18世紀ごろから、徐々に和声的なものが増えてきているのだと思います。
当時の人々は耳が肥えていたのでしょうね。今の私たちはせいぜい、声がハモっているだけで、きれい、とか、かっこいい、とか言ってしまうのですが、当時は、それぞれのパートの音を聞き分けて、その動きが優れているものしか認められなかったのでしょう。
オープン、クローズドもそういった中でのひとつの理論です。
ちなみに私のHNですが、参考URLの真ん中あたりで答えています。昨日18日に回答したのも、偶然ではありません。放送を聴いているときに、この質問によく似た投書を達郎さんが読み上げていて、質問を思い出したからであります。
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=166693
この回答への補足
お二人の点数に差があるというのは質問者自身納得いきません。
よくぞわたしの無知にお付き合い下さいました。
番組をお聞きの時にわたしの質問を思い出してくださり、
早速投稿してくださったことに感謝の気持ちで、
この点数にさせていただきました。
お答えの質に優劣をつけられません。
最後に、このようなお二人の存在で、このサイトを密かに見直した次第です。(多分今だけ・・・)
重ねてのお返事、ありがとうございます。
『違う音程を同時に歌う」時の快感に目覚めてしまった』
・・・わたしはそういう音楽を聴く快感に目覚めてしまったわけです。
おそらくサンデーソングブックを聴かなければDOO-WOPなど今でも無縁だったでしょう。
ドゥー・ワップのLP、CDだけで優に100枚はあるでしょう。
であるなら当然わたしの「GRASS ROOTS」もご存知ですよね。
今回の一連の質問では回答者=(お二人ですが)に恵まれました。こういうことは正直稀だと思います。
「丁寧だけど的外れ」「知識はあっても居丈高」等々・・・
お二人とも丁寧な上に全くわかり易い言葉で噛み砕いて親切にお答え下さいました。
答えを頂いたというだけでなく、誠実な回答者に恵まれたことに改めて感謝致します。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
奥が深くとても難しい問題ですのでなんと回答したら良いものか、と考えあぐねていたところに#1の素晴らしい回答がありました。
songbook氏の回答でgrassrootsさんの疑問には全て完璧に答えていると思いますが、面白い話題なのですこし違う角度から回答してみます。
*************************
御存じのように1曲を通してずっとコ-ラスが入っている訳ではなく、幾つかの代表的なパタ-ンがあります。
主な例に分けてみます。
A) 主旋律はごく普通に唄っている、その後ろで他のメンバーはロングトーンでOoh とか Ahh
またはメインメロディを邪魔しないように全く別の動き担当。
ここではボ-カルと関係なく和音感をしっかり出す事が目的のひとつです。
質問にあるように4人グループだったらこの時3人しか担当できないですのでその3人でしっかり和音を成立させることが必要です。
かなり低音をきっちり出せる人が居ないとオ-プンは少々心細く難しいですがBoys2men などはよくやります。
ビーチボーイズなどでよくある「oohWeeOoh~」というようなメインメロディ-の隙間をぬう独自のメロディーは(対旋律)たいていユニゾンです。
B)主旋律にハモってべったりくっつくようにコーラスをつける、いわゆるコーラス。
この場合、A)とはちょっと違ってメインボ-カル込で和音を成立させます。むしろ重複しないように考えます。
主旋律を上下で挟み込むように形成する場合も主旋律がトップに来るように構成される場合もありますが、
どちらであるかはオ-プン、クロ-ズに関係ありません。(少なくとも私はそうおもいます)
ただ主旋律を上下で挟み込むように形成する場合、主旋律より上のパートは高いハモリという風に聴こえます。主旋律がトップに来るように構成した方がよりワイドな響きに聴こえると思います。
サビの頭の部分でブワーっとオ-プンにするととても派手で気持ちよいです。
C)むしろコ-ラスの方がテーマに聴こえるようなリフレインをリードボーカル以外が担当。
それとは別にリードボーカルは単独で存在するが、コ-ラスの隙間をぬうように主旋律を唄う場合もあるし、自由にフェイクのように歌い上げることも多い。
この場合もA)と同じでボ-カル以外のメンバーでしっかり和音を成立させることが必要です。
ビーチボーイズだと「in side out side U.S.A~」のような部分でしょうか(手元に音源がないのでハーモニーになっていたかどうかは確認できませんが、コーラスとボーカルのメロディ-が独立して存在している好例です)
**************************************
#1の回答であるようにA)B) C)いずれの場合もオープン、クローズ、またユニゾンが1曲の中で頻繁に入れ代わります。
そしてそのA)B)C)またその混合技のようなものを巧みに切り替えながらシ-ンを切り替えていく訳です。
この回答への補足
ymrsさんのお答えを伺っていると、「ますますわからなくなる」・・・ということがなく、奥の深さに嵌まり込みそうです(苦笑)
とくに、「ウ~ウィ~ウ~~♪」のような=(対旋律)というものにまた関心を持ってしまいました(苦笑)
ビーチ・ボーイズの「SLOOP JOHN B 」という曲、それから「I GET AROUND 」
ymrsさんはいずれ教師かプロの方でいらっしゃるのでしょうから、このコーラスの構成について是非解説を
お聞きしたいですね(笑)
知りようがありませんがHPなどあったら是非拝見したいと思った次第です。
再度のお答えありがとうございました。
いつもながら質問者の側に立った詳しい解説。
「難しい質問に難しい回答」・・・というのが目立つ中、
友人にもこれを見せて、「内容だけでなく言葉遣いも丁寧」と感心していました。
仰る通り、ある瞬間にパーっとオープンというか、
ハーモニーが拡散するというのは聴いていて気持ちいいですよね。
お答えA)はDOOーWOPなどが典型ですね。
B)はブラザース・フォーとかレターメンとか。
ビーチ・ボーイズなどは正にお答えの末尾に書かれていることそのままですね。
『コーラスとボーカルのメロディ-が独立して存在している』
こういう構成というのは個人的に大好きです。
所謂リードとバックの掛け合いもありますし、
それぞれが違う歌詞を歌って絶妙に絡み合っていくというのがお答えくださったお2人に共通のご意見かと。
再び大変参考になりました。
重ねてお礼申し上げます。
どうもありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
オープン、クローズについて、こんなに深く考えられる方も、奇特でございます。
前回の質問と回答は大変に詳しく、私のようなものが何か申す余地などまったく無いとは思っていたのですが。
まず、ひとつの曲の中で、オープンからクローズ、クローズからオープンになるなどということは、ジャンルを問わず、星の数ほどあることです。
また、1曲の中で、ハーモニーがずっと4声のまま、5声のままなどということのほうがむしろ珍しく、途中、楽譜上は3部になったり、2部になったり、ユニゾンになったり。
むしろ、そんな変化が、コーラスを楽しくしているのです。
オープンハーモニーを得意とするグループの曲の中にも、クローズの部分はふんだんに出てきますし、その逆も然りです。
むしろオープン、クローズの効果を感じたほうがよいかもしれません。
一般的に、オープンはそれぞれの声部が動きやすく、効率的に、幅の広い響きを得ることができます。
対してクローズは、それぞれの声部の動きが制約されがちですが、密着した音程の作り出す密度と倍音に独特の味があり、パワーのあるコーラスを作り出すことがあります。
しかし、最も大事なことを見失ってはいけません。ここに、「声色」という要素が入り込むことによって、上に述べた一般論では片付けられない、そのコーラス隊独自の「味」が出てくるのです。
なお、「主旋律を上下で挟み込むように形成されたものをクローズドハーモニーという」という言葉の意味は、私にもわかりません。確かに、たいていそういう構成で歌われるときは、クローズになることが多いですが。
お礼が遅れましてもうしわけありません。
質問を投稿してから丸一日以上経っても1件も回答がなかったので、おそらく回答は得られないだろうと思っていました。
仰る通り、1曲が最初から終いまで同じコーラスでは面白味もありませんよね。
開いたり閉じたりの変化がおもしろさなんでしょうね。
お名前の「songbook」さんというのは、失礼ですが達郎氏の番組からでしょうか?
元はといえばDOO-WOP=ハーモニーのおもしろさを知ったのも達郎氏の「サンデー・ソングブック」からでした。
的確なお答え、どうもありがとうございました。
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