「平成」を感じるもの

カズオ・イシグロは、村上春樹を尊敬していると、述べているとのことですが 、私は 村上春樹なんてイシグロの足元にも及ばないと信じて疑いません。深さが、村上が1なら、イシグロは1000以上です。ほんの数ページでわかります。村上はただの「気分」、イシグロは、人生と人間に対峙した「文学」です。村上が、ノーベル文学賞なんてちゃんちゃらおかしい。どう思いますか。

A 回答 (4件)

村上春樹がただの「気分」だというのは頷けます。



わたしが村上作品を読んだのは、『1Q84』『世界の終わり…』『色彩を持たない…』『騎士団長殺し下巻』『アフターダーク』くらいですが、感情に訴えかけるのではなく、絵画に例えると「印象派」かなと思うのですが、なにか思想めいたものがあるわけではなく、読者を煙に巻くのがこの人のテーマのようです。

それに対して、イシグロ氏の作品は、『私を離さないで』『忘れられた巨人』を読みましたが、どちらにもショックを受けました。
特に、『忘れられた…』では、「記憶」がテーマだと思うのですが、かなり衝撃を受けました。また、『私を…』では、臓器提供のために生まれてきた人たちの恋愛に心を打たれました。

ある大型書店では今回の受賞を受けて、村上作品もイシグロ氏の作品と同じコーナーに並べられていましたが、その書店員はテレビのインタビューで村上氏のファンだと言っていました。どういうつもりなのでしょう?私は、村上作品はノーベル賞は取れるような「ジャンル」ではなく、ただのエンタメだと思っています。
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この回答へのお礼

中身のある回答をありがとうございます。村上にノーベル賞という人は 発行部数、読者数を理由にしていますが、文学的価値 あるいは文学的評価を語りません。これは彼の書くものが空疎であることの裏返しだとおもいます。彼の本をよむと、大学時受験を終えた ばかりの、大学一年生のころの、ものうい感覚を覚えます。ファンは こういう気分が好きなのだとおもいます。そこに人生との対峙はないのです。どうでしょうか。

お礼日時:2017/10/10 07:24

No.3で回答した者ですが、補足しますと



村上作品は、何か結論がある筈だと思って読み進めていくのですけど、たまねぎの皮のようにいつまでたっても芯が出てこない。結局何を読まされたのかわからないということです。
それを世間では、「多義性」とか、「複数の読み方がある」というわけですが、中身があるようでないんですね。
最新作の『騎士団長殺し』でもそれは同じで、ハイクラスの登場人物と、パラレルワールドという共通項が見受けられます。

私は、村上作品は好きでも嫌いでもないのですが、読んでみないとどんなものかわからないので読みました。すると、読者はヴァーチャルな世界にはどっぷり浸かれるのですが、われわれには「現実」というものがあるわけです。仮想の世界には生きられないので、いつかは帰って来て現実と対峙しなければならない。
イシグロ作品には、現実と向き合う勇気というものが感じられます。

結論として、村上作品は「煙」のようなものだと思うのですが、ただ彼は翻訳作品も数多く手がけているので、そちらの作品を読むと答えが見つかるかもしれません。
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この回答へのお礼

詳しく書いていただいてありがとうございます。読んでいると、主人公の現実感、実態感が希薄に感じられます。何か変です。SF的とでもいうのでしょうか。脈略もつながりません。
例えば ノルウェイ の森を例に取ると、飛行機がドイツに到着するところからはじまりますが、そのあとは一切関連する叙述がありません。なお子が話す沼の話もそれっきりで、いずれもがあなたがおっしゃる煙りのように消えてしまいます。
何か 本人も、第三者も気がつかない精神疾患を抱えているのではないかとすら思えてきます。

お礼日時:2017/10/14 15:04

ほぼ同意します。

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この回答へのお礼

ありがとうございます。同じ感覚の方がいらして嬉しいです。

お礼日時:2017/10/09 16:38

>どう思いますか。



そもそも、なんで村上春樹が候補(だと言う噂)になるのかわからん。
どこがいいんだ?
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この回答へのお礼

ありがとうございます。海辺のカフカを我慢してよみましたが、上巻で、余りのつまらさにギブアップしました。他の作品も下らないと思います。

お礼日時:2017/10/09 16:41

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