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最近「抽象概念」という言葉を知って、まあなんとなく意味は解るんですが、ひとつ大きな疑問が残ります。

国語辞典には
抽象概念の例に「人間性、大、正直」
そして対語の
具体概念の例に「人間、大きいもの、正直者」
となっています。

じゃあ「言葉」はどっちなんでしょうか?
どっちでもあるようなないような・・・
とても微妙~な気持ちになります。
どなたかなるたけ簡単に教えて下さい。

A 回答 (13件中1~10件)

こんばんわ、疑問はつきませんね。



さてご質問の件ですが、どう説明すればいいですかね。たとえば、漢字の成り立ちから説明してみましょう。「木」は象形文字であり、具体的ですね。ところが「末」は「木」という漢字の、真ん中の棒を少し上にのばして、「木の上の方」という概念を表しました。一方「本」は「木」の漢字の根本のところにしるしをつけて、「もと」という「概念」を指しました。

具体的から少し抽象的な概念になりました。

もう少し広げると、「上」「下」は「-」横棒の上と下に矢印(↓)をつけた漢字です。一本の横棒の上と下を表しています。概念を表すのに苦労していますね。

ここまできて、少し言い方を変えますと、概念は言葉によって作られているともいえます。(記号論的な言い回しですが)美術でグラディエーションというのがあります、色が徐々に変化している技法です。一本の線を片一方を黒、反対側を白で塗り、その間を徐々に色を変化させる、色直線を作ります。それを、いろいろな人に見せます。

真ん中あたりを指さし「ここの色はなんといいますか?」と質問します。「灰色です」「銀ネズミ」「シルバーメタリックです。」具体的な色に対して、それぞれ具体的な概念を持っていることがわかります。同じことを、アメリカの方に試すと、それぞれ異なった回答があるだろうことはそうぞうできます。

要するに、言葉によって具体的な事実を切り取って、概念としてまとめます。それにより、抽象的な概念を言葉として共有することにより、知らない人同士が「概念」理解し合あうことができるわけです。
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この回答へのお礼

なるへそ!
具体概念か抽象概念かは、見方に左右されるみたいですね。
「末」からみれば「木」はより具体的ですが、
大昔の象形文字からみれば「木」はかなり抽象的です。
抽象することで共有しやすくなるのかな?
なぜ言葉は抽象化していくのでしょうか?
なにか深い意味があるのでしょうか?

いま世界で主に使われている文字で「意味」が残ってるのは、漢字くらいのもんじゃないでしょうか?
あとはもう、一文字ではわけがわかんないニョロニョロです。ひらがなも。
なんでニョロニョロなんでしょう?
ああ、疑問が次から次と・・・(@_@;)

o_tooruさんありがとうございます。

お礼日時:2003/10/09 00:56

最初に質問を読んで、単純に「言葉は抽象概念だよね」と思ったら下の回答にはいろいろと難しいことが書いてあって、意外に奥の深い問題のようです。



私は、心理学で抽象概念を勉強したのですが、
哲学的なアプローチだと、私の知っている(つもりの)抽象概念とは別物になるようです。

ちなみに、発達心理学の授業では確か「色は抽象概念」と習いました。
  
多分、どの学問的に考えるかで「抽象概念」の定義も
変わるのではないでしょうか。

なので、哲学的なアプローチとはズレますが、私の理解した抽象概念とは、
(とりあえず名詞に限ると)
「上位概念的な名詞は抽象概念」となりますがいかがでしょうか。

日本語は具体概念。言葉は抽象概念。という具合です。

そうすると辞書の具体概念例にあった「人間」は抽象概念になりますが、それは辞書の抽象概念の定義が狭すぎると言うことで(笑)

もしかしてsowowさんの微妙~な感覚とは一致しませんか?
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この回答へのお礼

そうですね、微妙~な感じは皆さんの話をたくさん読んでく間にも、いろんなとこからやってきますね。
今は、自分のなかでは、だいたい納得がいってるような感じです。
もう最初の微妙~は忘れました・・・

>多分、どの学問的に考えるかで「抽象概念」の定義も
変わるのではないでしょうか。
⇒なるほど。ここがミソでしたね。この問題は。

ありがとうございます yamanokoguさん。

お礼日時:2003/11/05 18:09

ギターで殴るとかの意味の無い話を、いちいちこんなところで俺はしない。


「弦の無いギターを弾く」ということが、抽象的なことではありませんかと、いっとるわけです。
抽象概念を使えるのは、抽象的思考だといっているのです。
抽象概念の前提に、それら(抽象概念)が立脚する地平がある。
それが、抽象思考だということです。
で、それがどんなものかというときに、
「弦の無いギターを弾く」
を、解するようなことだといっているのです。
別に、先のアドバイスが、あなたの状況に応じない、不相応なアドバイスである場合、好きで投稿してるわけだから、蹴り跳ばすのはかまわんが、それがあれならば、返事をしない方がまだ賢い。
 
抽象概念を理解するには、その主である抽象思考を鍛えないと理解できない。
グローブがあっても、野球を知らんかったら「グローブの意味」が分から無いだろう。
同じようなことで、
抽象概念が、「平和」「人間性」「愛」「魂」「地獄」そのようなものであっても、それを理解するには、抽象思考(その使い方、使う場合)を体得していなければ駄目だということです。(野球ができなければ、グローブをもってても、「グローブの意味」がないのです。)
だから、多くの倫理学者や、多くの昔の哲学者達は、抽象概念をいじくることで、抽象思考をしている気になっていたために、愛やら平和やらが、どのような意味(もの)か、結局ほとんど知らなかったのです。
なぜなら、野球があるからグローブの意味があるのであり、グローブの意味があるから野球そのものがあるわけではないのです。野球があれば、グローブ的な意味は、グローブが無くても、野球にそれ(グローブ)は抱合されているのです。野球を知らずにグローブをいじくるから、ついには、グローブをカツラのようにかぶったり、いや「グローブは、手にはめるものだ」とかになり、結局、「野球の道具」であることには行き着かないのです。手袋とグローブは意味が違うのです。その背景に、野球があるか無いか。その違いです。
抽象思考は、抽象概念の、所以です。
そのものの、背景(何故それがあるのか)を見ようとつとめること。
これは、スタンスです。
もちろん、それ以外にも一杯ありますよ、スタンスは。
しかし、何故?何?という風に、そのものの意味を問うことは、そういうこと、背景を見ようとつとめることです。
問いのあるところに解決はある。
無いところには無い。
>言葉とゆーもんの中に「抽象概念」と「具体概念」を指すヤツがあるということは間違いないですよね。
そこに「言葉」はどうよ?と考えたから、そりゃおかしなことになりますね。
失礼しました。
 
今ならまだ、「抽象的な言葉」と、「具体的な言葉」が、想定できるだろう。
問題は、抽象ということ、具体ということが理解されていないことにあり、この質問の題は、言葉が抽象か具体か、どちらなのか、ということにあるのでは無いように思います。
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この回答へのお礼

最初にお詫びを申し上げます。
たいへん失礼な行為をしてしまいました。
あの回答を頂いたとき、にわかには私の理解力が及ばず、とりあえずあのようなことを書き、すぐに補足の欄に、お詫びとお礼を記入しようとしておりました。
が、どう書いてよいものやら悩んでいるうちに眠ってしまい、そのまま忘れてしまった次第です。
たいへん失礼をいたしました。

確かに「愛」「人間性」「魂」などは皆、使い方や使う場、使う人によって意味は変動します。それは、言うだけなら誰でもできるからなんですね。なるほど。
日常でも会話しようとしても、なにも通じない場合がありますがやはり言葉の意味にひっ付く価値や理解の差が原因ですよね。
そもそもそういう言葉はどうして成立に至ったのか?
なんとなくか?カチッとした法則でもあるのか?
いろいろ興味がわいてきます。

自分の無能ぶりは痛いほど自覚しております。なにが解ってないのかも解ってません(-_-;)

前回の回答とあわせてお礼申し上げます。
ありがとうございました。

お礼日時:2003/10/31 22:37

私は結論から言って、言葉は抽象概念だと思います。

近現代の現代文なんかにおいて、言葉というのはその文化・歴史・生活体系に根ざしたものであり、それらの要素を抽出した(抽象化した)記号体系が言語みたいです。ただ、言葉って、「りんご、くるま、にほん」とか色々な要素を含んでますよね?このレベルでいったら具体概念と言えるかも知れません。けれども、言葉はそれらの、具体概念をまとめてそれぞれの性質を指す記号体系と考えると、ここでの質問はあくまで、「言葉」についての、レベルの話なんで、私は抽象概念と判断しました。

すごく面白いテーマだったんで回答させてもらいました。あくまで、私の捉え方(全くのシロウトです;)であるということを最後に一言添えさせていただきます。
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この回答へのお礼

ですね。話しのレベルをごっちゃにしたらわけわかんなくなりますね(^^)。

言葉とゆーもんの中に「抽象概念」と「具体概念」を指すヤツがあるということは間違いないですよね。
そこに「言葉」はどうよ?と考えたから、そりゃおかしなことになりますね。
失礼しました。

ありがとうございました。tsuyo-714さん。
またお願いしますね。

お礼日時:2003/10/24 20:20

ども~……私、want-my-pcと申す者なのですが(#2参照)お元気ですかぁ?


実は、抑えて抑えて抑えていたのですが…… m(_ _;)m
やはり、傲慢ながら本紹介をせずにはいられないっ!!
わぁ~ん、ごめんんさいッ!
want-my-爺さんの独り言を許しておくれぇ~~~!!!
 ▼コレじゃぁ★ほいっ!

・"Understanding Comics" Scott McCloud (著) (日本語版ね↓)
 『マンガ学―マンガによるマンガのためのマンガ理論』 岡田 斗司夫 (翻訳)
―――→
 私は以前、物好きな友人から借りて読みました。
 おもひろすぎです。(マンガです)
 その中で、確か第3章の記号論のとこだったと思うのです。
 マンガにおける具体と抽象を示した図があるのです。
 実写―→リアルな絵―→マンガチックな絵―→象形文字―→文字
 こんな感じです。
 まぁ今日はテーマがテーマですんで、控えめな紹介にしときますが、
 もー~とにかくお勧めです。
 かつて私が強引に勧めた本の中で、一番の物です。
 是非、考察のおともに……どぞ !!

……あ~、やってしまった。。まぁ気が向いたらね、Amazonとかで調べてみてください。
sowowさんほどの頭があれば、この書に得るものはとても大きいと思いますよ。
勿論、私が読んで得るものより、です。
続刊で "Reinventing Comics" というのもあるようです。(←―未訳 !!)

ま~ロストワールドせん程度に、抽象概念を探ってみてくださいな★
んでは、また。 v(^・^),
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この回答へのお礼

wantさん、本紹介ありがとうございます。

オモシロければ、なんでもよいです。
それより本の紹介して、すまない気持ちになるのが、わかんないんですが?
たのんでもないのに、とゆうことかな?
だったら全然問題ないですよ。むしろよいと思います。

これは、二冊じゃないっすよね。下のは上の邦訳ですよね。
邦題名があんなに長いんですかー?変わってますねー。マンガ好きだし、オモシロそう!読んでみます。

お礼日時:2003/10/21 21:59

言語学・記号論は非常におもしろいですよ。

もし興味をお持ちでしたら、是非本をお読みなることをおすすめします。

哲学特有の、用語の定義が面倒ですが、いろいろな入門書もあるようですから、本を探せばいい物もあるかもしれません。

私などは、大学の時に趣味で読み始めたのですが、結構はまりました。独特の思考方法を理解するために、薄い本でしたがずいぶんと時間がかかりました。でも、現在はその考え方が生きる上での基本になっている気がします。
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この回答へのお礼

へー(゜o゜)
「独特の思考方法」ですか。
なんて甘美な響きでせう。そそられます。

世の中には、まだいろんな「見方」があるんですね。
一つの目線だけで生きてくなんて損してる気がしますね。息がつまるし。

o_tooruさん。どーもありがとうございます。

お礼日時:2003/10/17 22:42

こんにちは、私のようなものが言うのもなんなのですが、非常に理解力の優れた方ですね。

私などはできが悪いもので、理解するのにずいぶんと時間がかかりました。

> 「具体」は存在してるのは間違いないとしても、僕らは人間という生き物が
> 持ってる感覚器官で世界を捉えているのだから(これを抽象と呼んでいいの
> か知りませんが、、多分いいと思う)、そこですでに具体からある要素だけ
> を抽象していることになりそうです。(「抽象」の使い方あってるのかな?)

そうですね、一つの「具体」的な物から、そのものの特性だけでなく、他との関係から、要素を取り出し、抽象化します。(右に対する左。上に対する下。白に対する黒、と言うように)

このように抽象化・構造化することにより、AとB、BとC、それぞれの関係が言語の中により、位置づけられていきます。そして、この世の中は、言語により構造化され、言語の網に覆われていくのです。ここまでくると、こう言う事もできます、言語の網に覆われていない「具体」的な物は、たとえ存在していても、存在しない。

私が理解している、記号論・構造主義はこんな感じです。説明が下手ですね、どうも専門外であり、生半可な知識なので、ざっくりととらえることができません。
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この回答へのお礼

いえいえご謙遜を。
とてもしっくりきましたよ。
自分も専門的な知識などは皆無に等しいんですから、それを考慮して頂けたのだと思ってます。

「他との関係から」というとこ、なるほどなーと思いました。
まさに「網」ですね。いろんな意味で。
結び目が具体「的」で、紐んとこが抽象「的」でしょうか。
いま私、ウマいこと言いましたか?(^^)

とても刺激になりましたよ。
ありがとう御座いますo_tooruさん!

お礼日時:2003/10/15 02:03

いいところに来たな。


 
 
 君は、ついに、弾き語りができるようになった。
彼女(彼氏)が、弾き語ってくれといっていた曲が、できるようになった。
 彼女「じゃぁ今すぐ私んちに来て聴かせてよ!ギターは家にあるから、もってこなくていいから。じゃぁね。」
 
そうして君は、歌を聴かせるために、彼女の部屋に来た。。
敷いたばかりの布団に、君は胡坐。
そうしてすぐに、
 彼女「、ハイ。ギター。」
 
そうして君が手に取り、ももに抱えたそのギター、弦が張っていない。
そう、弦が、張っていない。
彼女は、目を閉じて聞く気満々。
 
彼女に応えれるのが、抽象的思考だ。
 
具体的思考しかできなければ、フラれるということです。
だから、言うまでも無いですが、手は抜けないですよ。
 
「弦の張られてないギターを弾け」
 
具体的思考で応えれますか?
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この回答へのお礼

なぐりますね。ギターで。

お礼日時:2003/10/15 02:40

御礼をいただいて考えまして、ぱっといえるような布石をおくと、 


>そこですでに具体からある要素だけを抽象していることになりそうです。
 
向こうを見るのに、一端、谷に下りて、それからまた山を登って、それで向こうが見えるってよーな事が、関係しているといえるかも知れません。
谷がなにか、稜線(山の頂上ライン、向こうが見える場所)が何か、そしてなにより、見えてるのは何か。
 
具象、抽象、具体的、抽象的、などを考える材料にでもなれば、、
 
まぁどうぞ。(いそがしいときにおじゃましたかもしれませんが)
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この回答へのお礼

「見えてるのは何か」かー。
いつ何処でかは忘れ、誰が言ったかも知らないんですが「見えてるものは見えないものに触れている~~」という言葉に出会って面白いなーと感じたのを思いだしました。

材料、毎度ありがとうございます。

お礼日時:2003/10/15 02:15

二、三日考えて、ぱっといえるようなことをいうと。


 
確かなる抽象、静かなる具象。この二つの持つニュアンスを、感じてください。
 
後は、抽象画と、具象画。
これらは何が違うのか。
 
とりあえずここら辺で。
絵画の話しついでで浮上した観点を言うと、「抽象的行為」ってどんなの?
みたいなのもあります。
ご参考にでもどうぞ。
 
(具体こそが鮮明さを伴うと普通、思われているという観測もありますが、そこら辺の、ほんとのところの事実関係を明らかにしてゆけば、質問者さんなりの、具象抽象観というものが、そこにはあるだろうと思います。概念や言葉という観点は、この場合、案外ほっておいてもいいかもしれません。)
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この回答へのお礼

そうです!
そこなんですよ一番の疑問は。
「具体」は存在してるのは間違いないとしても、僕らは人間という生き物が持ってる感覚器官で世界を捉えているのだから(これを抽象と呼んでいいのか知りませんが、、多分いいと思う)、そこですでに具体からある要素だけを抽象していることになりそうです。(「抽象」の使い方あってるのかな?)
言葉以前にこの始末なのにさらに、それを共有するために言葉という抽象を創り出し・・・・
面白いことをやってますねー。
ま、生きてくのに困らなければ別にいいんですが、、。

Dragon_Brainさんありがとうございます。
とてもいいヒントを頂きました。

お礼日時:2003/10/10 01:31

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