学校でのISO14001認証取得について

はじめまして　宜しくお願い致します。
ISO14001について最近興味を持ち、HP等を使い勉強をはじめました新米学校関係者です。いくつか、調べたい事や伺いたい事をあります。
もし、宜しければアドバイスをなどを頂けると幸いです。
基本的な理念としては、費型社会から循環型社会に適合した人材育成の必要性。その具体的実現するための、環境教育だと考えております。
これは、将来、我々にとって代わる子供たちの未来への教育に対して、たいへん有意義な事であり必要な事と考えております。単に教育と言っても、その内容の理解やその教育（学習）の継続は容易な事では無く、しっかりした考え、目標の明確化、周知が必要と思っております。

■伺いたい事
そこで、伺いたい事は、日本の学校教育の中で、現在、どの程度の学校が取り組んでいるのでしょうか？HP等で検索してみますと2015年現在で小学校では50％程度、中学校では35.0％程度と書かれてたりします。
このあたりの詳細（小学校　中学校　更に高校）の毎年の参加校数の変化など、また、更に高等教育機関である大学での実施などの統計が知りたいと思いました。
もしあれば、途中での断念、認証消失などのデータや情報があれば幸いです。（特に断念した理由など）
以上　有識者の方、この先（未来）を考え是非、勉強したいと考えております。アドバイス等を頂ければ幸いです。

No.4 ベストアンサー 回答者： isoworld 回答日時： 2018/03/02 19:00

ISO 9001の国内黎明期は1990年の初め頃で、その頃から私自身はこの分野に手を染め（勤めていた）会社・協力会社・国内企業・団体などを見てきました。

ISO 14001が始まったのが1996年で、それからは幾つかの大学のISO 14001にも関わったことがあります。
ですが海外（の大学）の事情は分かりません。でも、おそらく、学長や理事長の意向や熱意が各研究室や教授陣に受け入れられないと、ISO 14001認証取得は相当苦労すると思慮されます。

「学長（トップ）からISOを導入したい」という話が出て来るのはいいのですが、「トップ以下の周りの職員は乗る気ではない」とかなり難しいと思います。上がやる気になって号令をかけ、旗を振っても、下はやる気がなかったり、冷淡であったり無関心であったり、賛同的・協力でなかったり、面従腹背になっていると困難を極めます。そこのところをいちばん最初に解決しないと、たぶん成功裏には進みません。

なので、国内のある大学では全学で認証取得に挑戦するのではなく、学部（学部長の意向が下まで伝わりやすい学部）単位に絞るとか....そういうことをやっています。それでも各教授や研究室では思うように動いてくれず、旗振り役は苦労が絶えません。

「学長…本ISOの内容は全く理解しておらず、単なる発展途上における大学のネームバリューアップの一つとしてしか捉えられておりませんでした」というのは珍しくありません。正直なところ、トップはそういうのが多いと思います。トップがそういう姿勢だと、無理やりやらせられる下は苦労するだけで報われないことが多いので、うまく行かないんですよ。

「取得の際には、専門家の方をお呼びして、お力を借りる事にはなると思います」のはいいのですが、ドロドロしたホント（真実）のことを語らず、建前や形式だけで推進しようとすると多くの障壁にぶつかります。現実的な（ホンネの）問題の見極めが必要で、都合のよい話に踊らされると、認証取得の道のりは長くなります。

この回答へのお礼

おはようございます。週末明けで返信が遅くなりました。すいません。
適切なアドバイス有難うございます。及び私自身もそう感じておりました。
しかしながら、学長の考えも無には出来ないみたいで（私は部外者）すので、
本方向性は、認証にあたり学校としての目的及び価値、投資効果を明確にしていただいて、尚且つ一案として、まずは、学部単位でやる事を提唱してみます。
これにより、本気度を測り、必要であれば次のステップに進めたいと思います。
有難うございました。

お礼日時：2018/03/05 11:23

No.3 回答者： isoworld 回答日時： 2018/03/01 21:36

ISO 9001とISO 14001の主任審査員をしています。

まず、ISO 14001のシステム構築、認証取得（あるいは認証維持）が環境教育にいいかどうかは多少の疑問があります。よくないわけではないのですが、環境教育にはもっと別のよい方法があるように思えます。

次に「どの程度の学校が取り組んでいるのでしょうか？」は「どの程度の学校がISO 14001のシステム構築あるいは認証取得に取り組んでいるのでしょうか？」という意味でしょうか。それなら調べたわけではありませんが、「小学校では50％程度、中学校では35.0％程度と書かれてたりします」よりも、たぶん１ケタ少ないような気がします。
認証取得しているところは、ここで検索してみてください。
https://www.jab.or.jp/system/iso/search/

> 更に高等教育機関である大学での実施などの統計が知りたいと思いました。
大学のような高等教育機関では、ISOの認証を取得するのは難しいんです。大病院でもそうです。
というのも、大学では教授が自分の研究室を持ち、云わば城主（あるいは一匹狼、もしくは個人商店）みたいになっているので、トップが掲げた方針や取り組みにはなかなか従わず（言うことを聞かず）、組織として一丸となって取り組ませるのが難しいからです。大病院でも同じで、それぞれの先生（ドクター）が自分の診察室で大将になっており、院長や事務局長の言い成りにはなかなかなりません。協調し、足並みそろえ、一体となって組織的に動かしにくいんです。

組織的なヒエラルヒーが成り立っていて、上からの命令・指示が下までピシッと通り、規律やルールをよく守る組織ならISOの認証を取得しやすいのですが、そうでなければ認証取得を推進する旗振り役は困難を極めます。認証取得に取り組みながら途中で断念するのは、このケースが多いんです。

この回答へのお礼

私の質問内容、知識の無い中、適切な回答を頂き、たいへん有難うございます。
私自身も20年ほど前、ISO9001を導入した元エンジニア（大手の電機メーカーでIT関連の設計、開発部門におりました。）の会社員です。当時の苦労は結構大変でした。海の物とも山の物ともわからぬ中、やっておりました。導入後は、社内のISO監査院をしばらく続けておりました。その後、中にはISOの審査員の資格を取得して、副業や定年後の仕事にされていた同僚もおりました。
さて、本題ですが、本件の具体的背景ですが、現在、東南アジアの総合大学に来ております。そこの中の大学の業務改革の一環として、学長（トップ）からISOを導入したい話が出て来ました。トップ以下の周りの職員は乗る気ではないのですが、私自身、大学で取得したいISOとどんなものなのか、その目的は？その価値は？そのやり方は？費用は？と調査していたところです。
既に私自身もISOから離れて数十年ですっかりどんなものか忘れていたところです。実際調べてみますと、前述しましたが、ISO１４００１環境に関する規定ですね。多少調べた時点で学長にもインタビューしましたが、彼は、本ISOの内容は全く理解しておらず、単なる発展途上における大学のネームバリューアップの一つとしてしか捉えられておりませんでした。残念ながら。。。。。
しかしながら、多少　私も興味を持ち調べ始めましたが、
教えて頂いたURLを基に調べてみましたが、大学でも10数学校しか取得されていないようですね。（小学校50％　中学校35％）そもそも、大学（または、各学校）で取得される目的は、何になるのでしょうか？ISO9001に関しては、良く勉強させられましたが。。。いろいろな背景、実情を含めて、大学長に話をするつもりです。（当然　取得の際には、専門家の方をお呼びして、お力を借りる事にはなると思います。）
以上

お礼日時：2018/03/02 17:41

No.2 回答者： yhr2 回答日時： 2018/03/01 18:09

学校で行う「環境教育」と、学校という組織が「ISO14000 認証を取得する」ということが、全く別物であることを認識した上での質問でしょうか。

学校という組織が「ISO14000 認証を取得する」ということは、例えば、学校という環境における
・冷暖房の基準策定と、それを遵守していることの監視活動
・トイレの衛生的運用の基準策定と、それを維持するための活動
のようなものを、ルールを定めて運用することです。それを実践するのは、校長をリーダーとする学校の職員たちです。
そこに生徒たちをどう関与させるのかは、「ルール」の決め方一つです。
そういった観点では、学校でも、企業でも、工場でも、考え方は同じです。

ISO認証取得とは、そういう「決まり、ルール」を作って実践していることを第三者が確認することにすぎません。

生徒たちに正しい環境教育をすることとは全く関係ありませんし、その教育内容を認証してくれるわけではありません。ましてや、正しい環境教育とはどうあるべきかを教えてくれるようなものでもありません。

そういうことをご存知の上での質問でしょうか？

この回答へのお礼

理解出来ていない状態で、質問してしまい申し訳ありませんでした。皆さんの貴重なお時間を使ってしまい。まずは、ISOの本質的な所を再度見直し、そこでの不明点等をご質問させて頂きたいと思います。
質問の意図は、学校という組織が「ISO14000 認証を取得する」と言うことが前提でした。
有難うございます。

お礼日時：2018/03/01 18:32

No.1 回答者： angkor_h 回答日時： 2018/03/01 14:36

ISOの認証取得とは、ISOが定める行動の実践によります。

そこでいう教育とは、それを実践するための教育です。
学校の認証取得と言うならば、その実践をするのは教職員等学校関係者であり、
その教育対象も教職員等学校関係者になります。
当然トップである校長も認証審査の対象になります。
生徒への教育はその付帯行為であり、認証取得に必須ではありません。
誤解が有るようなので、ご参考まで。

この回答へのお礼

有難うございました。勉強になりました。上記の考え方を基にあり方を考えてみたいと思います。

お礼日時：2018/03/01 17:52