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マズローの欲求階層説と自己超越欲求について
マズローによると、自己実現欲求の上に自己超越欲求があるとのことです。しかし、2%くらいの人しかこれに至らず、子供は持つことはないとのことです。
なぜ、98%の大人は自己超越欲求を持たないのでしょうか。

A 回答 (2件)

4階層の他の欲求が全て満たされて自己実現に至ります。



更にもう一つ条件があると思えます。

これは最後にお話しますね。


マズローが評価されているのは、階層と言う概念を提唱したことです。

「前の欲求を満たさないと、次の欲求を感じられない。超えられない」

という発想転換なんです。

おそらくは脳の構造でしょう。


私もこの発想を参考にして、日常の効率をあげています。

皆さんも大事な話がある場合、先にトイレに行ったりしますよね。

マズローによれば生理欲求にあたりますが、

大体の人は何となく経験から覚えたものでしょう?

しかし、意識して順番を整えればもっと成功機会を増やすことができるわけです。


例えば大事な話をして、仲間の士気をあげないといけないときはどうするか?

トイレや食事を済ませるだけではなく、

知り合いや友人に好意を示し、軽い会話をする。

同僚とボディタッチなどで親和を深める。

役職、功績、実績、成果の意義などを唱えて仲間を讃える。

そして、

これまで行ってきた準備、実績、蓄えなどを数え、

同時にライバルや過去の偉業と対比して今後を語る。

「彼らがあの状態で出来たんだ。それに比べて私たちは充分な備えがある。

 だったら、私たちはここまで出来て当然だろう?

 出来ることならここまで行くべき。そうしたい。」

ですね。

これらは生理、社会、承認、自己実現と立て続けに欲求を満たした例です。

例えば、集会の後に飲み会を設定するのは場合は、順番が逆ですよね?

意味が無いとわかります。こんな風に応用ができるんです。



マズローの欲求が面白いのは、

途中にある欲求(例えばさきほどのボディタッチ(親和))の部分を飛ばすと、

最後の語り(自己実現)が空転し、殆どの人は真剣にならないと示唆しているところです。


また、お腹が減っているお昼前に演説をすれば(生理欲求欠乏)、

やはり上手く行かないとわかりますよね。


例えば一つの知恵として、飴玉一つ配って舐めさせるだけで満たせるわけです。

肉体は、人間社会で定義する「豪華さ」など識別できないからです。

そういう配慮に心を砕くことができ、行動しやすくなります。


しかし大体の人は、

最後の演説が素晴らしければ、他人を説得できると思いこんでいます。

これは勘違いであり、間違いであると言うことです。

内容は全く関係なく、受け手のコンディションが重要であるということ。

ですが、それ(内容が関係ないこと)を知らず一生が終わると思いませんか?

質問者さんはいかがでした?

私も最初は驚きました。

「なるほど98%は知らないで死ぬだろう。」

正にそう感じます。

例えば、

「他人とのコミュニケーションが苦手です。どんな話し方のスキルを学べば良いでしょうか?」

と言う人が多いでしょう?

これは全く無駄だと言う事です。


では相手のコンディション(欲求の変化)にのみ気をつけて行動を組み立てたら

どうなるでしょうか?

つまりこうなります。

「とやかくうるせー。まず飯を食え。

 食ったな? ちょっとこっちこい、ハグ。

 『大好きだよ』

 よし、では次。

 この前の接待良かったぞ。さすが実家がサービス業だ。

 とくに、あの人の体調が悪いと良く気がついたな。

 そういうところが、おまえ凄いんだよ。

 ええと、次は。

 で、お前、自分の技術を活かしてアレをやりたいんだろ?

 ええと、アレって何だ?

 商品デザイン・・・? そう商品デザインだ。

 どうして諦めるんだ。もっとアピールしていけ。

 ふう。これで一巡かな。ああ疲れた。」

「ちきしょー。分かっててもやる気が出てきちゃったよ。

 あんたが良い人に感じて仕方ない。悔しい。

 人間てこんなもんなんですか?」

「そうらしいな。哀しいが仕方ないんだ。

 ちなみにお前が腹減ってるときにやると、

 根性論とか、昭和とか、パワハラとか言われます。

 ハラスメントが横行しているのは、

 コンディション悪いまま目上の人と接する人が増えたって事だな。

 まあ上の人間がケチになったってこともある。

 説教する前には飯を奢らんと危ないって、昔の上司は知ってたんだな。」

と言う感じでしょうか。

本当にこうなりますよ。


結局のところ、

人間の潜在力がどうとか、

辛い思いをして頑張っているのに・・・

誰に何を言われて傷ついたとか・・・

こんな風に感じる自分はいけてますか?・・・

こんなことがおきました、私は間違っていますか・・・

昨今の傾向を見てこれがあたると思って工夫をした・・・

とかは無駄だと言う事です。

万事が相手の体調次第、欲求次第ということです。

自分の中にも他人の中にも素敵なものは埋まっていません。

リアルタイムで(些細なことにより)コンディションが変化しているだけです。


しかしこれに気がついた人であっても、

「うーん。

 コンディションの重要性は、どんなに説明しても理解されないかも。

 おそらく大部分の人は、

 『へー。コンディションね。多少はあるよね。スポーツとかでしょ?

  でさ、今度新しい服を買ったんだ。彼は何ていうかな。勝負できるかな?』

 となるだろうなあ。

 服のよさは関係なく、相手のコンディションだけだということは、

 受けいれないだろう。

 つまり、大きいことをするには大きい代償が必要とか思いこんでる人が多い。」

と黙り込むのではないでしょうか。



自分も他人も欲求と言う脳内のプログラムに支配されています。

2%と98%に分かれる本当の原因は、これを受けいれて利用するか、

「そんなの嫌だ。だって自分は特別でありたいんだ。

 量産された廉価製品みたいなものじゃ嫌なんだ。」

と言ってしまうかのどちらかでしょう?


後者の欲求(簡単に言えば我侭)は大変危険だと思っています。

「凄いって言われたい」という欲求と、

「自分だけが凄いって言われたい」

と言う欲求は明らかに違いますよね。

この自分だけが?という思いが出てしまうと、けっして自己実現まで到達しません。


自己超越と言うのは、

「君が望む気持ち(=自分だけがチヤホヤされたい)は痛いほど分かる。

 自分もそうだった。

 だけど『自分だけが凄いと言われたい』と思うと、

 何故だか、自分だけが周囲の人から劣る能力になってしまうんだよ。

 どうしてそういう仕組みが人の脳にあるのかは分からない。

 考えてみれば、望みと現実が真逆になる究極の天罰だよね。

 こうしてみると僅かな心の持ちようだけなのに。

 だから、あそこで苦しんでいるのは別の可能性の自分だと思えるよ。

 こんな不条理はゆるせない。なんだかほおっておけない。」

と言う思いであり、

自己実現に到達しない人に「その理由を教えたいという」欲求だと思います。

つまり晩年のマズロー自身が2%の自己超越に達したということでしょう。


ですので、

「よし、何とか自分だけ自己超越をして、他の人を見下してやる。」

とか思ってはいけませんよ。

その気持ち自体が自己超越の欲求とは逆なんですから。

全ての人が別のケースの自分であると知り、他人事に思えないと感じること。

そういう自分を育てることです。


日常で応用できるポイントは以下の通りです。

上から優先してチェックしていきます。

(上が完璧ではないのに、下へ行こうとしないこと)

・心ではなく体の方を大切にして配慮(行動、言動、心配)すること。

・何よりも先に安全配慮を第一にして、リラックスできる空間を(自分で)整えること。

・笑いかけて体で触れ合うシーンを増やすこと。

・頼られたいと思うのではなく、「面倒を見る」と立ち位置を変えること。

・他人から貰うだけではなく、自分でも作れると誇ること。

・自分の進歩だけを楽しみにし、他人の上手下手は(無駄な興味として)無視すること。


最後の部分まで出来る様になると、誰かに追い抜かれたり、裏切られたりする恐怖が無くなります。

どんなに差をつけられても、(自分ならば)いずれは追い越せると確信するからです。

こうなって始めて、他人を誉め、自分を褒め、ノウハウを公開できる気前の良い人になれます。


これが進むと、自分への満足すら大したことではなく、大事にすることが恥ずかしいと感じます。

他の人の可能性がわかり、

自他の区別(条件の違いでしかない)や

優劣の評価(定点観測であり、成長速度が加味されていない)が虚しくなり、

すべてが均一の素材であり、用途に応じて変化しているだけと感じるようになるわけです。


これは蛇足ですが、昨今思うことです。

最近のライトノヴェルは「自分だけ凄いと言われる」設定が多いですよね。

そのためには命を代償にして異世界に転生すると言う話がポピュラーになりつつあります。

命を捨ててでも誰かに(自分だけが)凄いと言われたいと感じている。

普通そこまでになりませんよ。

これを書いている人も楽しんで読んでいる人も、おそらくは現実が生き地獄なんだと思います。

自己超越を目指す上で、けっして考えてはいけない、最後の条件が、

「自分だけが凄いと言われたい。」

と考えないことです。

これを辞めれば、現実も優しくなり、異世界に転生する欲求ソノモノがなくなるはずです。


以上、ご参考になれば。
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それは「自己超越」という段階です。



「目的の遂行・達成『だけ』を純粋に求める」という領域で、
見返りも求めずエゴもなく、自我を忘れてただ目的のみに没頭し、
何かの課題や使命、職業や大切な仕事に貢献している状態だといいます。




98%の大人は自己超越欲求を持たないのでしょうか。
 ↑
段階説によれば、前段階をクリヤーしないと
次の段階に進めないからです。

つまり障壁が多いので、その間に淘汰される
ということでしょう。

この点、ワタシは疑問に感じています。

一足飛びに上の段階に登ることだって
あるんじゃないか、と考えています。
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