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「無駄に無駄を重ねたような一生だった、それに酒をたえず注いで、そこから句が生まれたような一生だった」 山頭火は晩年の日記にそう記した。
無駄に無駄を重ねた人生とはどのようなことだと思いますか?現代の感覚でいえば、就職で紆余曲折したりする事なのでしょうか。あるいは同じことをするのに回りくどい方法をする事なのでしょうか。
現代的な価値観でいえばお酒をあおる事はまさに無駄と言える気がしますが、そこから句が生まれたならば無駄とは言えませんよね。勧められる方法では無いにせよです。
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
無駄に無駄を重ねた人生とはどのようなことだと思いますか?
↑
価値の無い人生。
何も産まなかった人生。
不幸な人生。
こんな意味だと思います。
現代の感覚でいえば、就職で紆余曲折したりする事なのでしょうか。
あるいは同じことをするのに回りくどい方法をする事なのでしょうか。
↑
つまらない人生。
幸福で無かった人生。
現代的な価値観でいえばお酒をあおる事はまさに無駄と言える気がしますが、
そこから句が生まれたならば無駄とは言えませんよね。
勧められる方法では無いにせよです。
↑
無駄が文化文明を産んだのです。
科学にしても、当初は貴族達の暇つぶしに
過ぎませんでした。
日本の短歌などにしても同じです。
文化、文明は無駄から産まれたのです。
No.11
- 回答日時:
現実的な栄耀栄華に夢を持てない人間もいるということでしょう。
その夢に生涯をかける人もむろんいますが、そうでない人もいるわけです。あるいは現にいたわけだから仕方がない話です。そういう人の関心は、だから就職とか回りくどい方法とかいう現実的なことではないですね。また、ハイになって作品を作る演技するコンサートを盛り上げるという目的で、酒を含む薬物を利用する、ということでもない。功利的ではないのです。
山頭火が求めたものは精神的な安住の地でした。しかし求めても求めても、求めれば求めるほど安住には手が届かない、かえって遠のくようにすら思える。その過程を「無駄」と表現しているのではないでしょうか。結局結果を出せないわけですから「無駄」と見えますね。
しかしそれを悔いはしていないと思います。そうせざるを得ない自身の声に従って正面から向き合ってきたという自負はあったに違いないと思います。酒はたいてい苦いものだったでしょうが、一瞬にせよ、これがもしかすると「安住」というものかも知れない、そんな邂逅があった時の酒は実に甘い、腸に沁みるようなものだったかも知れません。
山頭火のような心を抱えながら、しかし現実には日々の生活に揉まれて生きそして死んでいく人はどれほどいるでしょうか。日常生活を離れて「遠く」へ行ってみたい、煩わしい人間関係から解き放たれて自分探しに出てみたい、自分に正直に生きてみたい、そういう人は多いのではないでしょうか。しかしそんな暇があるなら生活費を稼ぐのが現実的ですから、たいていはただの一時的な気分で終わってしまいます。テーマパークで夢心地になって忘れることもできますしね。
しかし山頭火はギリギリのところまで自分の心に向き合ったと思います。そして生涯をかけて求めても目的を果たし得なかった自分を正直に告白したわけです。確かに彼の口から出た言葉は「無駄」でしたが、それを辞書に書いてあるような意味にとるかは聞く側の問題です。
雑草という草が無いように、凡人などという人間は生まれて来ません。ただ凡人になるだけです。山頭火はそうなりたくなかったのですが、これってクソな人生ですかね。
No.10
- 回答日時:
探しものをしたが、見つけられなかった。
と言うことだと思う。得られたはずのものが得られない。
これは悲しい事である。
あったものが無くなった。
これもまた悲しい事である。
他のものはなんでも手に入ったが、本当に欲しいものだけが手に入らない。
これも悲しいことである。
そして、本当には手に入れているのに、そのことに気がつかないでいる。
これもまた最高に悲しい事である。
それで、得るよりも捨て去ることの方が優れていると言われる。余計なものを捨て去ったなら、すでにそれを得ていることに気がつくであろう。
得たものによって重荷を生じてはならない。捨て去ったものによって虚しくなることなく、身軽になるならば、労苦なくしあわせにも達するだろう。
離れることで近づき、捨て去ることで得られる。
未だ機の来ぬ人には分かり難いが、知っている人も少なくないはずである。
子供の世界では、次から次へと新しい遊びが生まれる。また、古い遊びも引き継がれる。しかし大人になれば、そのどれにも心惹かれることは無くなるであろう。
無常の世にあって、人生の苦楽の全てがそこにある。しかしある人々は、静けさを目指してそれらへの執著を離れるにいたる。
子供は、今ある遊びに飽きれば次の遊びを始める。しかし次第に、次から次へと、子供達は大人になって行くであろう。無理してのことでは無い。そのようになるものだからである。
道を外さない賢者にとって世の中は楽しい。しかしそれに耽溺する事なく、静けさの進むのを楽しむ人が、ついに全き静けさに到達し、憂いのない安らぎの境地に至り住する。
No.9
- 回答日時:
山頭火さんも、自分は特別な人間じゃない、皆と同じ人生を歩んできたと、今更思ったんじゃないですか。
多分自分は皆と違っているんだと思って生きていたのでしょうね。でも、歳を取ってやっと、自分が皆と同じだと気が付いたと時の悔しさが滲み出たのでしょうか。だって、悔しくなかったら、無駄だとは言わなかったはずだもの。その点、我々凡人は幸せですね、だって生きて来て悔しいって思わないと思いますから。
No.5
- 回答日時:
どうでもいい無駄なら、無駄がいくらでもできるくらい余裕のある人生。
細かい事には無頓着。72歳になって、女房にも先に逝かれて一人暮らしなのに、寝室が8部屋、バス・トイレが6ヵ所、キッチンは2ヵ所、リビングは3ヵ所の無駄そのものの住宅環境で住んでいます。毎週寝る部屋を変えて気分一新なので、無駄にみえても無駄じゃないですね。
人間、この世に生まれてきたのは、周りの皆さまに感謝しながら思いっきり楽しむために。人間がただ息をして生きていくだけと思ってる人には、楽しむなんて無駄そのものです。
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