夏が終わったと感じる瞬間って、どんな時?

バッハが生存していた時代には、息子のバッハの方が人気があったのですね。
しかし、現代は父のバッハの方が。
この逆転は、なぜ起こったのですか?

A 回答 (3件)

後の世のメンデルスゾーンやシューマンが、「ドイツ音楽こそ最高! 音楽芸術の本流!」とぶち上げて(それまでは「音楽」といえばイタリアの「軽薄、軽妙な」音楽だった)、その始祖はバッハ(父であるヨハン・セバスティアン・バッハ)で、集大成したのはベートーヴェンである、と持ち上げたから。

いまだに「ドイツ音楽こそクラシックの主流」と信じる人は、バッハのことを「音楽の父」、ベートーヴェンのことを「楽聖」などと呼びますね。

メンデルスゾーンは、1727年に初演されたもののバッハ没後は全く演奏されることもなかった「マタイ受難曲」の復活蘇演を1829年に「100年ぶりの復活演奏」として行っています。
それまで「ああ、そんな人もいたね」という程度の「知る人ぞ知る」存在だったバッハを、「レジェンド」の存在に祭り上げたわけです。

そもそも、音楽というものは昔も今も「現在の流行音楽」が主流なのですが、メンデルスゾーンやシューマンのころから(音楽の聴衆が「王侯貴族」から「一般市民」に移った)、「聞く耳」を持たない一般大衆向けに「評価の定まった過去の音楽を演奏する」という「古典芸能化」が定着し始め、「古典音楽=クラシック音楽」という概念ができあがり、その中に「クラシック音楽の始祖バッハ」が位置付けられたわけです。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<音楽の聴衆が「王侯貴族」から「一般市民」に移った)、「聞く耳」を持たない一般大衆向けに「評価の定まった過去の音楽を演奏する」という「古典芸能化」>になったのですね。
落語も然り、小説も、哲学も、宗教も、現代は蔑まされ、古典が持ち上げられていますね。私にも耳が痛いです。

お礼日時:2020/02/15 16:18

No.2 です。


#2 のような視点は、ある意味で下記の本の受け売りです。参考になると思いますので一読をお勧めします。
学校の「音楽の教科書、歴史」は、おおむね「ドイツ音楽」を勉強した「日本楽壇の権威」が書いていますので、それとはかなり趣が異なります。

岡田 暁生 著「西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 」(中公新書)
https://www.amazon.co.jp/%E8%A5%BF%E6%B4%8B%E9%9 …
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございます。
紹介して頂いた<岡田 暁生 著「西洋音楽史>を探してみます。
ご丁寧にありがとうございました。

お礼日時:2020/02/18 18:14

すごく私の個人的な感想なんですけど、父バッハは保守的で重厚、古典的で形式的な作風なので、「荘厳でまさにクラシック」という印象を与え、現代の人が求める理想にマッチしていたのではないでしょうか。


息子バッハは奇をてらったような印象を受けますので、軽々しく、現代風に思えるのではないかなと…
実際、最近の作曲家がどれだけ面白くて素敵な作品を作っても、過去の偉人たちの作曲した曲を演奏したほうが儲かりますので、現代人の心を打つのは「古風で保守的」な曲なんじゃないかなぁって思うんですけど…どうですかね^^;
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<父バッハは保守的で重厚、古典的で形式的な作風なので、「荘厳でまさにクラシック」という印象を与え、現代の人が求める理想にマッチしていた>のですね。一方<息子バッハは奇をてらったような印象を受けますので、軽々しく、現代風に思える>のですね。
世俗的に<過去の偉人たちの作曲した曲を演奏したほうが儲かります>ので、<現代人の心を打つのは「古風で保守的」な曲>なのですね。
私はクラッシクをあまり聴いていないのですが、父バッハだけは<荘厳>で大好きです。

お礼日時:2020/02/15 06:54

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