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この作品を観たことがないので質問します。
2002年日本公演のチラシを見ました。
今までこの作品は神話に出てくるような衣装や舞台装置で
演じられるものと思っていましたが、
チラシの写真を見ると随分現代的と言うか、
近代的な装置なので驚きました。
日本公演とバイロイトのものでは形は違うのですか?
それともバイロイトのものがそのまま日本にやってくるのですか?
だったら私は随分思い違いをしていたことになりますね。
どなたか教えて下さい。

A 回答 (1件)

今回の公演で、「ワルキューレ」と


「神々の黄昏」を鑑賞しました。
なるほど、衣装、舞台とも
とてもモダンな感じで
ドライ過ぎる気を受けました。

hananahさんの言うとおり、
これは神話といえますが、
ひとつ思い違いをされているのは、
オペラには「演出」という要素があることです。

だから、これは「ニーンベルク」に限りません。

音楽を司るのが指揮者なら、
舞台上の空間を支配するのが
演出家です。

もとになる、オペラのテキストを
百人が読めば、百通りの人物像、
背景、 色あいがあるでしょう。
音楽も、解釈しだいで、変幻しますが、
舞台の上でも、演出家の意図した
表出方法はまるで違います。

今回の公演は、ハリー・クプファー
という演出家が、95年でバイロイトで
立ち上げたプロジェクトです。
ですから、他の演出家が立ち上げれば
まるで違う世界をみせてくれるでしょう。

その演出の意図を、立ち入って自分ごときが
解説できませんが、
例えば、中世的色合いのものを、
強いて現代的装飾をするのは、
不完全な神々が没落する姿を、
より直接的に、人類の没落と
重ね合わせようとする
狙いがあるのではないでしょうか。

とにかく、オペラでは、
その衣装、そのカラー、その動作が
ほとんど哲学的ともいえる
意味合いをもって
表出(演出)されているんです。

御判りになりましたか?
不明でしたら、また案内させていただきます。
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