
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
こんばんは、電車運転士をしております。
国鉄113系や東武8000系は抵抗制御です。
あのマスコンハンドルの位置には意味がありまして、
⚪1ノッチ
起動に使う為の位置で、主電動機に流す電流は全ての抵抗器を通した状態。1ノッチ入れっぱなしでは抵抗器が焼損してしまうので、短時間の使用に限られる。
⚪2ノッチ
主電動機に流す電流は直列(シリース)に回路を繋いだ状態(直列最終段)まで。
電車の主電動機、電気を流して回転させれば回転させる程、逆起電力といって回転を妨げる作用があります。
このままでは高速回転が出来ないので、界磁側の電気を弱めて磁力を下げて回転しやすくする必要が出てきます(弱め界磁制御)。
そこで、
⚪3ノッチ
113系では主電動機に流す電流は直列(シリース)から一歩進んだ並列(パラ)に回路を繋いだ状態(並列最終段)まで。
東武8000系は並列最終段が無く、3ノッチは弱め界磁制御段なので、3ノッチまでしかマスコンハンドル刻んでいません。
⚪4ノッチ
並列最終段から界磁を弱める(弱め界磁制御)するための段。
今回のフルノッチをいきなり入れないのは、
⚪加速が急すぎて乗り心地が悪くなってしまう。
⚪時速40キロくらいだと丁度並列最終段くらい迄、制御器の中のポジションドラムが回っている段階。弱め界磁制御に入るタイミングを、電車任せにするのではなく運転士が決めるため。
上記が理由になります。
No.1
- 回答日時:
古いタイプの電車(抵抗制御・界磁添加励磁制御)は、フルノッチ投入でも2ノッチでも起動加速度は同じです。
ただし自動進段で達する制御段が違ってきます。
例えば、2ノッチでは13段目まで、3ノッチでは24段目まで、4ノッチでは28段目まで自動進段します。
1ノッチでは進段はせず、入換や連結作業時などの際、小移動を行う時に使うか、起動試験や、流し起動と言って、ブレーキが全軸緩解している事を確認する際にのみ使用します。
ノッチを1段ずつ上げていく操作を「刻みノッチ」と云いますが、通常の場合、刻みノッチはあまり使用しません。全ノッチ投入でも乗り心地が悪くなるわけではなく、むしろ効率よく「機械」が加速動作をしてくれるので、その方がいいのです。
小刻みノッチを使用する場合で多いのは、速度制限がある場合です。
ホームを離れてすぐの地点にポイントや急曲線があり、制限速度35km/hや45km/hなどがあれば2ノッチで流すと加速が頭打ちになって、ちょうどよい場合もあります。
小刻みノッチを使う もうひとつの理由は、空転に対し再粘着を図る為です。
これで分かりかと思いますが、天候や線形の違いでノッチ投入タイミングが変わってくるのです。
つまり、質問のようなケースは、空転の恐れが無い時にできる運転操作なのです。
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ポイント等の速度制限がない場所での話しです。