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日本語を勉強中の中国人です。日本の料理番組を見て気づいたことなのですが、バターを入れるのがけっこう好きのようです。お伺いしたいのですが、日本人のバター好きは昔からでしょうか。戦後からそうなっているのでしょうか。それとも近年になってはじめて出た傾向でしょうか。

また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (5件)

>バターを入れるのがけっこう好きのようです。



料理の種類によるでしょう。

日本の家庭料理は、和風、洋風、中国風など多種多様です。
和風料理や日本料理にはバターを使う伝統はありません。
炒め物や揚げ物には植物油を使います。ナタネ油(キャノーラ)、大豆油、コーン油、米油、ひまわり油、紅花油、胡麻油など、いろいろあります。

中国料理は油脂をむやみに使う印象がありますが、主に植物油ですね。ラードもよく使うかも。しかしバターを使う料理はあまり聞きません(私が知らないだけかも)。

西洋料理、洋風日本料理にバターは一般的です。炒め物(ソテーなど)や煮込み料理(シチューなど)に、「バターの風味」は欠かせません。バターソテーの代わりにマーガリンソテーは聞いたことがありません。
ト―ストに塗るのは固形バターよりも柔らかいマーガリンをよく使います。

日本全体のバター需要量は年間6~8万トン程度です。家庭用、業務用(食品産業・外食産業など)を含めた総需要です。
近年、牛乳生産量が減ってバターが不足し、政府が冷凍バター(業務用)を緊急輸入する状態が続いています。
60年ほど前は国内生産量が2万トン台(輸入はほとんどなし)だったので、消費が増えていることは確かです。

現在はバターよりマーガリンの生産量が圧倒的に上回っています。年間20万トン以上。
主な用途は加工食品の製造用(製パン・製菓など)。家庭用は17%程度です。

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日本に乳製品が伝わったのは飛鳥時代(A.D.592~710)と言われています。
その頃伝来した仏教経典『大涅槃経』に、「從牛出乳(牛より乳を出し)、從乳出酪(乳より酪を出し)、從酪出生蘇(酪より生酥を出し)、從生蘇出熟蘇(生酥より熟酥を出し)、從熟蘇出醍醐(熟酥より醍醐を出す)」という一節があり、朝廷でも酪や酪や醍醐を利用していたらしい。
江戸時代(17世紀~)には幕府がインドから輸入した白牛を千葉の牧場で飼育して牛乳や乳製品を作っていました。
幕府の長崎奉行がオランダ商館からチーズとバターを調達して江戸に贈った記録もあるそうです。
いずれにしても、実際に口にできたのは朝廷や幕府のごく一部の限られた人だけのはず。

一般向けに乳製品が生産されるようになったのは、明治時代になって西洋料理が日本に入ってきてからのことです。
1869年(明治2年)には北海道開拓使(政府機関)が北海道で畜産を奨励し、バターや練乳を試作。
1873年(明治6年)には東京で「牛乳搾乳所北辰社」が設立され、牛乳の生産やバターの製造を始めています。

マーガリンの国内生産は明治後半から。当初「人造バター」と呼ばれていました。
1894年(明治27年)に山口八十八が横浜で人造バターの試作に成功。
1908年(明治41年)に帝国社の山口八十八が横浜で国産人造バター「人工牛酪」を製造。在留オランダ人から技術を学ぶ
となっています。(『日本の食文化史年表』吉川弘文館)
ちなみに「人造バター」の呼称が「マーガリン」に改められたのは1952年のこと。

一般庶民の家庭料理にバターがふつうに使われるようになったのは、戦後のことです。昭和30年代には食生活の洋風化が急激に進みました。
「日本人はバターが好きでしょうか、いつから」の回答画像5
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この回答へのお礼

みなさん、ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。いずれも大変参考になりました。心から感謝いたします。

お礼日時:2020/10/19 15:27

> 料理番組と一般家庭の料理が必ずしも一致しているとは限りませんよ。



近年は脂肪の摂取を控えるようになってますから、バターの使用はあまり一般的ではないと思います。
しかし一部の料理では必需品でしょうね。
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日本人は今でもそれほどバター好きだとは思いません。


料理番組と一般家庭の料理が必ずしも一致しているとは限りませんよ。
あくまで個人的な見解ですが。

以下は文章について、
好きのようです⇒好きなようです
戦後からそうなっているのでしょうか⇒戦後からそうなったのでしょうか
近年になってはじめて出た傾向でしょうか⇒近年になってからのことでしょうか
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日本では40年位前までバターの代替品(だいたいひん)としてマーガリンが使用される事が多々ありました。


高級品として扱われてたんです。
それと生クリームも高級品とされてたので、ケーキのデコレーションにはバターと生クリームを混ぜた物が使用されてる事もありました。
動物性の油を使うようになったのが戦後ですので、文化としての歴史は浅いんです。
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戦前はマーガリンだけで、バターは、日本が戦争に負けて、進駐軍と称する米軍が日本に進駐して来てからの話しです。


それでも、極く一部の金持ちしか、味わえず、我々庶民が自由に口に入れ始めたのは、東京オリンピックが終わった頃から景気が良く成り、一般庶民の口に入る様に成ったのは、1970年前後では無いでしょうか。
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