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アラブ、ペルシアあたりの雰囲気あふれるクラシック音楽というと、どのような曲を思い浮かべますか? 
「シェヘラザード」や「アラビア奇想曲」のような単に中東をテーマにしたという曲ではなく、ケテルビーの「ペルシアの市場にて」のような曲調がまさに中東というような曲でお願いします。

A 回答 (5件)

やはり中東特有のエキゾチックな音階を採用してることが条件だと思います。

(中東がテーマというだけなのは違うように思います。)

ドビュッシーは、様々な旋法や音階を積極的に取り入れたパイオニアなので、それなりにそういう作品は多いです。以下は中東がテーマばかりではないものの、中東の音階のおかげでやはりエキゾチックな趣があります。

「美しい夕暮れ」
歌曲ですが、仏本国では結構人気曲だそうです。
「子供の領分」より「小さな羊飼い」
ドビュッシー十八番の全音音階から始まり、教会旋法〜全音階で終わる主題、五音音階、中東音階、また主題に戻って長めの全音階…という風に、まるでドビュッシーが素人に自身の多国籍な旋法・音階の特徴を説明するかのように作られた作品。
「ビリティスの歌」(付随音楽の方)より「エジプトの娼婦」
テーマも曲自体も中東っぽいですが、中東の音階ではない…?
このピエール・ルイスの詩集にインスパイアされた同作品も全体がアルカイックでエキゾチズム溢れる作品群となっています。
「6つの古代碑銘」より「エジプト女のために」
こちらもみるからにテーマは中東ですが、五音音階のような中東音階のような全音音階のような不安定さで、コンセプトをボヤかしてるのがドビュッシーらしいです。
「シャルル・ドルレアンの3つの歌」より「太鼓が鳴り渡る時」
これも中東っぽいです。アレンジで女声独唱パートを男声に変えた録音を聴いたことがありますが、中東音階らしくはないものの、中東の街のどこかから響いてきそうでした。

ちなみにラヴェルの「シェヘラザード」は日本で言う「アラビアンナイト」のことですが、全曲にわたり中東はおろかアジアの音階(五音音階)すら殆ど聴こえてきません。例えば第一曲の「アジア」は、主人公が行ったことも知ることもない遠い東の国を妄想する内容なので、中東ともアジアとも言えない音が響いているのは妥当と言えば妥当なのかもしれません。
あるいはドビュッシーがあまりに積極的に用いた新しい音階や旋法に自分も乗っかるのが本意でなかったのは確かのようです。そのせいか、ラヴェル自身は異国情緒への関心は強くそういう題材も多いようですが、音楽性には東方のエッセンスがあまり生かされていない気がします。(東欧は別。)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
やっぱり、中東どっぷりという曲はなかなかないものですね。クラシック音楽の中心がヨーロッパだったので、中東をイメージした曲はあっても、音階の採用までは至らなかったのででしょうね。

お礼日時:2021/05/07 16:40

No.2&4 です。

さらに少し追加。

サン・サーンス作曲・ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」第2楽章
下記の 9:50 あたりから。




ヨーロッパに暮らすユダヤ人たちは、自分たちの故郷としてカナンの地(パレスチナ)を思ったようです。その「自分たちのルーツ」を謳った曲はイスラエルの地をイメージしているのだと思います。
たとえば、ブロッホ作曲・ヘブライ狂詩曲「シェロモ」(ソロモン)
https://www.youtube.com/watch?v=RRGMPCXS_yM


ユダヤの伝統音楽は、そういう「イスラエルの地」の響きを持っています。典型的なのが、ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」。
https://www.youtube.com/watch?v=6nwj8nAYEM4
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No.2 です。

少し追加。

アラブ、ペルシアよりは、東南アジア~中国風。

ラヴェル作曲「マ・メール・ロア」より第3曲「パゴダの女王レドロネット」
下記の 5:20 あたりから。


ドビュッシー作曲「版画」より第1曲「パゴダ」(ピアノ曲)
https://www.youtube.com/watch?v=C5JuUJ77LHo
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ケテルビーの「ペルシアの市場にて」にしても、しょせんは「ヨーロッパ人のイメージしたオリエント」に過ぎません。



典型的なのは
イベール作曲・組曲「寄港地」第2曲「チュニス~ネフタ」
(下記の 6:30 あたりから)


リヒャルト・シュトラウス作曲・歌劇「サロメ」より
「7つのヴェールの踊り」
https://www.youtube.com/watch?v=wlU13Y7Oe9o

サン・サーンス作曲・歌劇「サムソンとデリラ」より「バッカナール」
https://www.youtube.com/watch?v=FdpmTuxzs3Q

ボロディン作曲・歌劇「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」
https://www.youtube.com/watch?v=CqmS6DzF4uc

ラヴェルの若い頃の作品に、序曲「シェエラザード」、オーケストラとソプラノによる歌曲「シェエラザード」というものがあります。
歌曲の方がお勧め。第1曲「アジア」、第2曲「魔法の笛」、第3曲「つれない人」。

歌曲集「シェエラザード」
https://www.youtube.com/watch?v=I8jge5lymvE
https://www.youtube.com/watch?v=_o3Iuua0yvQ


中東に限定せず「オリエンタル」「東洋風」なら

バラキレフ作曲「東洋風幻想曲・イスラメイ」(ピアノ曲)
https://www.youtube.com/watch?v=AAxJhskbT3U

プッチーニ作曲・歌劇「トゥーランドット」は北京が舞台、歌劇「蝶々夫人」は長崎が舞台です。

究極の「オリエンタル」なら、ピアノ協奏曲「黄河」。
https://www.youtube.com/watch?v=YYGJ8asKiII
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
オリエントを舞台にした劇は結構ありそうなので、オペラならいろいろありそうですね。

お礼日時:2021/05/07 16:34

私は、なぜかはわからないが、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を聴くと、頭に中東の椰子の木陰に人々が集っている光景が浮かんでくる。

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