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佐野厄除け大師さんのサイトを見ていたときに気づきました。
私は昭和50年生まれの七赤なのですが、「方位よけ」というものに該当するようなのです。
厄除けというのは知っていたのですが、「方位よけ」とはなんでしょう?
今年は引越しなどはしないほうがよいのでしょうか。
単純に厄除けと同じように、お祓いなどしてもらったほうが良いのでしょうか。
仕事の関係で、今年は引越しをする予定があり、気になってしまいました。
何か知っている方がいらっしゃいましたら、ご回答いただけると嬉しいです。

A 回答 (1件)

 流行行疫神(るぎょうぎょうえきじん)といい、特定の年・月・日・時に、特定の方向に移動する神がいます。

この神の方向に移動したり、その方位を犯したりすると、神の怒りにより災いが起きると信じられています。このような神には八将神・大金神などが知られています。
 平安時代の貴族は、例えば何月何日に北西の方向へ移動しようとして、そこに行疫神がいたとすると、その前日にいったん西に行き、翌日、改めて北に移動するという段階を踏みました(これを「方違え」といいます)。
 このようなことを占うのが陰陽師の仕事です。本来、陰陽師は天文や暦をつかさどる役職で、それに伴いこのような方位の吉凶や、その災いを防ぐ祈祷を行いました(今、巷で広まっている陰陽師は肝心な天文・暦のことが無視され、なんだか祈祷師のように誤解されていますが)。

 このような暦学は支那で発展した思想の影響もあり、当時の仏教も影響を受けて、星のよる吉凶を説いた『宿曜経(すくようきょう)』という偽経(ぎきょう/仏教経典の形をしているが、本来の仏教思想でなく支那の思想に基づいて作られた経典類のこと)も編纂されました。
 日本仏教でもこの『宿曜経』に基づき、方位や天体の運行による吉凶の判断が重視されました。本来は修行の日取りを調べるためのものですが、この理論に基づき世俗的な占いにも流用されるようになりました。

 さて、星や流行行疫神による災いを除けるには、上記のように高度な理論が必要になりますが、実際にはそんな煩瑣な事はできない。そこで、流行行疫神のために仏の教えを説いて供養し、災いをもたらさないようにするという考えが「方位除け」になります。

信じる信じないは個人の判断ですので、今回は歴史的経緯のみの回答とさせていただきます。
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この回答へのお礼

詳しい説明ありがとうございました。祖母が方位や星の吉凶をとても気にする人で、私も祖母の影響か、つい気にしてしまうようになっておりました。
質問でも触れたつもりですが、その中で「方位除け」という言葉を初めて聞き、さらに私が今年の該当者だったもので、戸惑ってしまった次第です。
ご回答を頂いて、方位除けの考えやその経緯などを知り、方位除けというものにどう向き合っていくか(信じる、信じない、気にする、気にしないなど)について、一つの参考とさせていただきます。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/03/12 01:12

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