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日本って、unskilledな仕事、フィジカルな仕事や、単純労働に分類される仕事をしてる人たちに対して、敬意がある国だよね。少なくとも、軽蔑の感情はとても薄いよね。
韓国では、たとえば清掃員などをしている人は、とてもバカにされる。
アメリカでは、「彼女は今、ウエイトレスとして働いている」と言えばそれはつまり、「彼女は目下のところ、『負け』の人生を送っている」という意味にほかならない。
どう思う?

A 回答 (1件)

日本は「労働」が美徳とされる国、だからですが、なんで「労働が美徳」になるかというと、いくつかの理由があります。



それは
①日本の土地は墾田永年私財法から、完全に個人の所有物だから
②異民族戦争、異民族支配が無かったから
③奴隷制がなかったから
です。

欧米に限らず大陸の歴史は「強者が征服する歴史」です。アメリカは原住民を殺して黒人を奴隷として連れてきて(それもアフリカで普通に暮らしていた人を拉致して連れてきた)わけですし、ユーラシア大陸全体で奴隷制の歴史があります。

元々奴隷は3種類あって
・戦争に負けた側を皆殺しにしないで、奴隷商人に売った
・海賊や山賊などが旅人を捕まえて身代金を要求し、払えない人を奴隷商人に売った
・破産して奴隷になった
なのですが、どれも共通した理解として「自分のことを自分で守れなかったので、他人が使役することで命は助けてやっている状態」ということなのです。

「自分のことを自分で守れなかったので、他人が使役することで命は助けてやっている状態」
この社会的基準は現代でも生きていて、奴隷制はなくなりましたが階級が分かれます。つまり
・自分のことを自分で守れて、社会を維持する側になる上流階級または資産階級
・自分のことで精いっぱいで、社会(仕事)にしがみついている労働階級
の二つです。

韓国もユーラシア大陸の中の国であり、両班と白丁という階級に分かれていた歴史が長いですから、支配階級と労働階級という差があり、だから「労働階級は支配階級が与えてやった仕事をして生きているのだから、支配階級に感謝して生きろ」という認識が特に上流階級の人に多いのです。

だから大韓航空のナッツ姫のようなものすごいハラスメントが普通におきるわけです。

また自衛隊が派遣されたイラクの復興支援でも、自衛隊(日本人)は現地の人たちと一緒に汗水流して労働し、一緒にご飯を食べ、惜しみなく技術支援しましたが、欧米などの支援は「材料と機材と労働者への賃金は出してやるから、後はお前たちがやればいい」という労働はしない(少なくとも同じ立ち位置で汗水流すことはしない)という上から目線だったと言われています。

しかし日本では大陸的な「奴隷制度」は平安時代には無くなり、秀吉は宣教師が日本人を奴隷として買い取ることに激しい怒りを見せました。
 そして「日本人」は武士階級や農民階級という一応の違いはあっても元の出自は同じで割と自由に階層間を行き来できる社会でした。

その根本的な理由は「土地は個人のもので、しかも開墾すれば自分のものになる」という法律があったことで、だから「とにかく土地を耕したり、商売を起こして自分の財産を築くことはとても尊いこと。労働をすればその分自分に必ずよい影響が帰ってくる→労働は美徳」という概念が生まれたことです。

だから日本人はどんな労働でもバカにすることはなく、清掃員が労働でお金をため、それを元手にお金持ちになっていくなんてことはあり得ると思っているし、逆に社長が会社の隅々を掃除することもあり得る、とおもっているわけです。

ただ、これはいいことばかりではなく、現代のような社会だと「労働の美徳を逆手にとるブラック企業もある」ということになります。

世界のほとんどの国でブラック企業がないのは、労働者側が「賃金が払われない労働、契約にない労働は、奴隷扱い」と認識しているからです。

日本は世界の一般常識と違って「労働は自分のためであり、美徳である」と思っているので、どんな労働にも敬意が払われます。
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