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なんか今のアニメはほとんどのアニメの作画枚数が少なく、キャラをアップして背景や全体的構図を見せてない感じがするんですが

A 回答 (1件)

作品によります。



有名な話ですが、手塚治虫が何回も見たという白雪姫は
1937年の作品ですが90分で作画枚数約25万枚と言われています。
これはロトスコープという実写をトレースして作画するという
フルアニメーションで作られたから。(全シーンじゃないけどね)
通常の映像は1秒で約24コマなので、計算すれば90分作品で
約13万コマになりますが、1コマに複数割り当てています。
セルを描いたことがある人は判りますが、目の瞳孔など
小さいところから彩色していって、1色塗って乾いてから
次の色という風に1枚でものすごく手間がかかります。
お金があって人海戦術が使えれば何とかなりますが、
普通のTVアニメでは予算上無理な話です。

そこで用いられたのがリミテッドアニメという手法。
1秒24コマを1秒3コマに減らし、動きを簡略化しています。
なので、昔のアトムの時代から枚数を少なくしています。
また、よく昔は「バンクのサンライズ」と言われたように
同じ背景やセルを使いまわすバンクシステムも使われます。
ファーストガンダムやガッチャマンなどの作品では
同じ爆発シーンを角度を変えたり何度も見せたりして
尺を稼いでいます。
板野サーカスで有名なマクロスも前半で力を使い果たしたので
輝やミンメイ達がゼントラーディに捕まったころは
電気紙芝居と言われるようにひどいカクカクです。

最近の作品ではセルアニメはほぼ姿を消しましたが、
CGでも必要な枚数は変わりません。
なので、より繊細に書き込んだり動きを緻密にしたり
できるかで作品の印象は異なります。
個人的にはアニメの鬼滅の刃やヴァイオレットエヴァーガーデンが
よく話題に上がるのはufotableや京アニがそこまでこだわったから。
逆に新造の制作会社だと経験不足でどこを手抜きすればいいか
加減が判らなかったり途中で製作費が尽きたりするので
カクカクしたりアップでごまかすことが多くなると思います。

ちなみに、最近よく外注うんぬんで日本のアニメの質がと言われますが
外注はかなり以前から行われたことで、昔から有名な話です。
どこまでほんとかは判りませんがオタキング(岡田斗司夫)は
「ふしぎの海のナディア」でNHKから韓国の外注を使うよう
指示されたと語っています。
アニメの現場は朝ドラの「なつぞら」のモデルだった奥山玲子が
東映動画で苦労した話(ドラマでなく実際にあった話)のように、
下っ端があまりに過酷な待遇でたびたび労働争議が起きたくらい。

直近でも「蜘蛛ですが何か」や「異世界おじさん」、「艦これ」
などなど、完パケ納入でない現場は耐えられずに休止や延期です。
予算や力のない制作会社は確かにイマイチですが、
それなりのところも探せばありますよ。
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