キリスト教には疎い者ですが、
①「聖母マリア」というのは凄い人なのですか?
それとも元は平凡な一般庶民ですか?
イエス・キリストという神様を身籠ったというらしいのでさぞ凄い人なのかなぁと思いました。
②ガブリエルという天使?的な奴が天から降りてきてマリア君に何か言っている様子がありますが、あれはマリアに「イエス・キリストが君のお腹にいるぞ」と伝えにきたのですか?
っていうかガブリエルって一体誰ですか?
③キリスト教には興味関心がないので、上記のストーリーはいかにも作り事のような話にしか聞こえてこないのですが、信者たちはこういうのを信じるのですか?
また、キリスト教のどこが凄いのか、もっとキリスト教に興味を持てるように教えてください!
No.1
- 回答日時:
①おそらくは信心深い人間だったとは思われますが、それ以外の点では平凡な一般庶民です。
【参考URL】
聖母マリア - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E6%AF% …
②高位の天使であり、キリスト教における3大天使の内の1柱です。(というより聖書に名前が登場する天使はガブリエル、ミカエル、ラファエルの3柱くらいしかいません)
【参考URL】
ガブリエル - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83% …
③それはもう人それぞれで、一応はキリスト教徒であると言いながら聖書の話は作り話だと考えている人もいれば、半ば狂信的に信仰していて科学的な証拠よりも聖書の記述の方が真実だとしている人もいます。
No.3
- 回答日時:
宗教学とかは勉強したことも触れたこともない素人で,キリスト教徒ではありません。
何も無理して興味を持つ必要はありません。日本の古代信仰は確か八百万(やおよろず)の神の下の文化なのは神道(天皇に深く関連した)よりも古いものです。面白いことにキリスト教は一神教です。またユダヤ教も同じ。イスラム教も一神教です。つまり,この三つの宗教の神は同一神ということになりますので,お互いに結婚ができます。ところが日本の古代信仰は一神教ではありません。仏教も曖昧ですし,キリスト教徒などからの印象は,仏教は宗教ではなく哲学だという人が多いです。ですから,キリスト教徒やイスラム教徒の方々と日本人が結構することには難題が横たわることになるわけだね。神道は,微妙な内容になるので,この際,敢えて触れないようにしましょう。マリアはキリストの母ですから大事な存在。カソリックの人達はキリスト像(だけ)ではなく,マリアを偶像にしてらっしゃいます。カソリック教会を覗いてみてください。プロテスタントの人達はマリア像にはあまり興味がありません。そのあたりの経緯は僕には全くわかりませんが,明らかに違いがあるわけだね。キリストに弟がいたという件は,その後の調査で否定されておりますから無視しましょう。そのくらい,マリアはカソリックにとっては大事な存在なわけだ。そんなことを日本人が無理して理解する必要はありません。単に受け入れるかどうかだけの話。
ガブリエルについては,幼稚園でも触れられなかったので全く知りません。さて,旧約聖書に出てくる逸話,カソリックの幼稚園で塗り絵にも使われる逸話,これがすべて嘘かというと,なかなか難しいわけです。イスラム教もほぼ同じ逸話を持っています。コピペじゃないとすると,ある程度の歴史的事実がバックにあるのかもしれません。このあたりは,素人にはとても面白いトピックスの一つです。
一つだけ,科学的な考察がされた逸話があります。モーゼの出エジプト記における渡海。海が割れたところを歩いて渡ったところ,追ってきた人達は海にとりこまれたという逸話です。しばらく前に,地中海にサイレント・アースクエークじゃないかという古代の海底地形の大きな変化が見つかったという記事がありました。この地震で津波が起きたとするわけです。最初の津波は引き波だったらしい。すると,普段の海岸線が海側に引くことになります。その直前まで海底だったところが地表になるわけ。モーゼたちはそこを偶々渡ったというのです。そして,引き波の次には,反作用で押し波がやってくる。僕らがよく想定するいわゆる津波だ。この押し波で,追ってきていた軍隊は海の中に・・・というシナリオです。ノアの箱舟も大規模な集中豪雨と洪水,最近の線状降水帯が面状降水帯になって・・・という,未曾有の災害を利用して,逸話にした可能性は十分にあるわけです。
何を心の支えにするかは,個々人の自由ですよ。
大学で西洋美術史に興味を持ち専攻したので、今からいろいろな本を読んでいるのですが、どうにもキリスト教の知識無くしては西洋美術の説明の理解が進みにくいと感じました。
なのでキリスト教自体の勉強も並行して進めるつもりですが、聖書を読んだところでおそらく意味不明で挫折しそうだし、当時のキリスト教信徒の目線から事細かに理解したいと思っています。
どうにも世界史の概説を読んでいても、宗教の動きに関してはなぜ分裂したり仲間内で争ったりしてるのかがイメージしにくく、今の自分の価値観だと理解不能なので、そういう当時の価値観を知りたいですね。
ありがとうございます。
No.4
- 回答日時:
私が一番もっともらしいと思う伝承は、こんな感じの話だ。
マリアは、ユダヤ人富裕層の娘で、ユダヤ教の神殿に行儀見習い的に学びに行かされていた。
ところがマリアの妊娠が発覚。父親が誰かは記録されていないが神官、つまりユダヤ教の祭司の誰かであった可能性は高い。その伝承では、成長したイエスに父親のことを聞かれたマリアは、お前の父親は神殿にいると答えたからだ。その伝承ではイエスは父親が神だと思ったとされている。
しかし、俗世の常識に従えば、父親は祭司と解釈するのが妥当だろう。
この伝承では、何とかこの事態を誤魔化そうとした神殿側が、マリアの親を説得して、神殿主催のマリアの婿選びコンテストを実施し、妻を失った中年の人のよさそうなヨセフにマリアを押し付けたことになっている。
結婚後にマリアが妊娠していることを知ったヨセフは怒り狂ったものの、世間体を憚ってマリアとともにナザレに移住してイエスが誕生した。そういう話になっている。
この伝承も含めて、本物のマリアがどんな女性だったという記録は非常に少ない。
祭司にレイプされたのならお気の毒だが、そうでもないのなら性に好奇心が強い女性だったのだろうか。
いずれにしても、記録に残されるような特筆されることは、若くして事情がよく分からない妊娠出産をした女性であること以外は無さそうだ。
No.5
- 回答日時:
一口に「キリスト教」と言っても、宗派によって解釈が異なります。
西洋美術史専攻とのことですので、西洋美術で題材となるのはほぼカトリックのものです。プロテスタントは偶像禁止なので、キリストや聖母マリア、聖人の絵画や彫像がほとんど作られません。なので、カトリックの解釈、それでもできれば20世紀半ば以前の伝統的な解釈を知ると良いでしょう。
カトリックでは、聖書に書かれていない教義や伝説も取り入れて美術で表現しています。なので聖書を知るだけでは不十分です。
そもそも西洋の宗教画は、聖書が読めない庶民に教義をわかりやすく理解させるために発達したものなので、図録などでそこに何が描かれているかという解説を読めば、だいたいのことはわかるようになるはずです。
その上で、あえて簡単に回答しますと、
西洋美術とキリスト教(カトリック)の入門書もいろいろ出ています。
最近のだと『漫画でわかる「西洋絵画」の見かた:聖書編』とか、他にもいろいろ出ていますよね。大学で西洋美術史を専攻しているなら、大学図書館にその手の本がいろいろあるはずですが。
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
>どうにも世界史の概説を読んでいても、宗教の動きに関してはなぜ分裂したり仲間内で争ったりしてるのかがイメージしにくく、今の自分の価値観だと理解不能なので、そういう当時の価値観を知りたいですね。
それならば、まずはユダヤ民族の歴史を簡単におさらいし、旧約聖書をある程度読むこと、その上でローマの歴史、特にキリスト教以前のヨーロッパ征服の歴史を呼んで、ヨーロッパのどこがローマ化して、どこがローマ化しなかったか「ヨーロッパとはどこまでのことを言うのか?」などの地理的理解を先にするべきだと思います。
ごく簡単にキリスト教とローマの関係を言うなら、特質すべき点は3つ
①キリストが生まれたのはローマの領域内で、キリストや弟子たちはローマ街道を使って布教したこと
②キリストが貼り付けにされたのは、ローマとユダヤ民族の抗争が元になっていること
③キリスト誕生の前後にローマは皇帝制に移行するが、ローマ皇帝がキリスト教を国教化したこと
です。
たとえば「なぜ分裂したり仲間内で争うのか?」という点でいえば、キリストの磔・復活の後、十二使徒と呼ばれる弟子たちはローマ街道を移動して布教活動をすることになります。
ということは「ローマから遠い場所と近い場所の布教者は違う・ローマ街道がない地域は布教が行き渡らない」ということになるわけです。
だからローマ皇帝がのちにキリスト教を国教化し、西暦325年の第1ニカイア公会議で各地のキリスト教会派を集めると、全く違う教義だったりしたわけです。この時点で取捨選択をしたのですが、すでに300年ぐらいの信仰を得ていた各地の教会のやり方を全部変えるわけには行かなかったわけです。
これによりギリシャ近辺のギリシャ文字を使う人たちは正教徒になり、西ヨーロッパのほとんどはカソリック、しかしドイツなどローマ化されていなかった地域ではのちにプロテスタントが起こります。
この違いは「ローマ時代から権威がある皇帝→教皇の教義を信じるか?ローマ化自体を疑問視して受け入れなかった地域は教皇の権威も疑問視されていた」からです。
なので、プロテスタントは「なんかローマの教皇だっけ?偉そうに指示してくるけど、聖書のほうが絶対だろ」という元々の価値観・感情が産んだものになるわけです。
逆にローマ教皇やカソリックからみれば「キリストがいちばん信頼した最初の弟子ペテロの教義を伝えているのが俺たちで、だからオリジナル」という認識が強いので、教義の有り方について争いが起きるわけです。
これは結局、民族の生活習慣の違いと結びつき、大きな争いになります。たとえばカソリックでは「ワインはキリストの血、パンはキリストの肉」なので、洗礼や礼拝でワインを飲みパン(白いパン)を食べるのですが、ドイツなどの寒い地方ではワインはぜいたく品、パンも小麦が育ちにくいので黒パンという地域では「ワインを飲みたくてもムリ、パンも白くないからダメ」という違いが起き、こういう違いが信仰形態にも影響を与えていったわけです。
また東方正教会はイコンを大切にしますが、元々キリスト教を伝えた使徒の時代からこれらを教材としてキリスト教を伝えていたのだと思います。ローマ周辺ならキリスト本人が布教したので、周りの人も「あ、俺キリストさん生で見た」とか「俺のお父さんがキリストの説法を聞いた」という人がいるのに対して、コンスタンチノープルやその周辺までいくとそういう人たちがどんどん少なくなり、今で言いうブロマイドのかわりキリストの模写などを示して「これが救世主の姿です」と啓蒙した、というようなことがあったわけです。
だから正教会の教義とイコンは切り離せないわけですが、ローマからすれば「偶像崇拝は禁止」で、イコンは偶像崇拝ギリギリだから《ダメなキリスト教信者》であり、ぶっ潰してもいい、ということになりかねなかったわけです。
ちなみにロシア語やウクライナ語のキリル文字はギリシャ語で書かれた聖書を自国語にして読むために生まれたもので、ギリシャ文字が原型になっています。バルカン半島が火薬庫と呼ばれるのは「ラテン文字で聖書を読む民族・キリル文字で聖書を読む人たち・イスラム教徒、さらに少数の原始キリスト教宗派」などが入り混じっていて、お互いに「自分達の信仰の有り方が最高」としているからです。
この点において「自分達の宗教を他人におしつけなければいいじゃない?」と思うのが日本人なのですが、それこそが共和制ローマから帝政ローマになりキリスト教が国教化した部分を調べていただきたい理由なのです。
ごく簡単に説明しておくと「共和制ローマと日本の古代朝廷は、どちらも《各民族(各豪族)の神々はすべて平等である》としたから民族の争いが最小限に抑えられた」ということです。
あ、ご質問はマリア様ですね。
これは「ローマ周辺のラテン民族にとっては、古代から家族内における母親の権限が一定レベルあり母性信仰があったので聖母信仰はすんなりと受け入れられたし現代でも民族的価値観として重要、だからラテン民族=カソリックではマリアは《救世主を産んだ聖母》としてあがめられます。
しかしゲルマン民族を主体とするプロテスタント地域は古代から家父長制が強かったようで、マリアは単に「救世主を産んだ女」で、敬意をもって扱われるとはいえ信仰の対象にはなりにくい、という違いがあります。
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