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下記のスーパーコンピューター関連の記事をどうみますか?


■スパコン「京」の本当の意義

「2位じゃダメなんでしょうか?」
このセリフに聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。これは、2009年の民主党への政権交代直後、民主党政権の施策で最も国民の注目を集めた「事業仕分け」において、参院議員の蓮舫さんが放ったひと言です。

事業仕分けとは、自民党政権時代の「予算のムダ」を洗い出す会議で、当時仕分け対象の一つになっていたのが、世界一の性能を目指すスーパーコンピュータ「京」の開発計画でした。

この開発計画は、総額1230億円を費やし、1秒間に1京回の計算ができるスーパーコンピュータを開発するというもので、理化学研究所が中心となり、NEC、日立製作所、富士通が共同開発していましたが、事業仕分けのやり玉にあがってしまったのです。

蓮舫さんに世界一のスーパーコンピュータを開発する意義を繰り返し問いただされた担当者たちは、「世界一を取ることで国民に夢を与える」と説明したのです。それに対して、仕分け人の蓮舫さんが「世界一になる理由は何でしょうか?」と聞いた後、冒頭の「2位じゃダメなんでしょうか?」と発言し、開発計画は「凍結」されることになったのです。

■私だったらこう答えた

先にも述べた通り、新商品であったり、まだ誰もが開発していない技術を開発したりすることで、成功すればそこには莫大な利益が生まれます。

世界一のスーパーコンピュータを開発するというのも、そうした意義があったことはおそらく蓮舫さんの頭の中にもあったはずなのです。

では、なぜこのスーパーコンピュータ「京」の開発計画は凍結されてしまったのでしょうか。それは、プレゼン担当者たちのこのひと言に集約されています。「世界一を取ることで国民に夢を与える」後に、蓮舫さんは「世界一のスパコンをつくるというのは、日本の科学技術力の象徴として意義があったのだと思いますが、莫大な予算を使ってつくる理由としては弱すぎる」と語っています。

たしかに、私もその通りだと思います。

ここで重要だったのは、蓮舫さんからスーパーコンピュータを開発する意義を問われたときに、どのように答えればスムーズに開発を進められるのかという仮説を立てることだったのです。

もし私だったら、こう答えました。「世界一のスーパーコンピュータでなければ特許が取れないからです」科学技術の世界において、最初の発見や世界一の開発などには、「まだ世の中に知られていない新たな技術」が必ず存在しています。つまり、それは特許を取ることができる技術ということになります。

この世界一のスーパーコンピュータにも、当然ながら特許が取れる技術があったはずです。これがもし2位であれば特許は取れない。これが科学技術の世界の掟でもあるのです。

もし、世界一のスーパーコンピュータでなければ特許が取れない。ひいては日本の科学技術力を世界に知らしめることも、ビジネスとして展開していくこともできないという明確な答えを用意していたら、きっとこの世界一のスーパーコンピュータの開発計画は仕分け対象にはならなかったのではないでしょうか(幸いなことに、その後、予算は復活しました)。

A 回答 (4件)

もう隠居しましたが、スパコンなどを必要とする現場を歩いてきた者です。


特許だのなんて我々スパコンを使い物は眼目ではありません。

やりたいことを実現・解明するには計算するしかないんです。

出したい答えを導く方程式がない世界では、シミュレーションしかない場合があるんです。
膨大な量のデータを扱わなければいけないときもある。

そこからの答えがないと前に進めないんです。

今日、スパコンと呼ばれる機械は世界中のいろんなところに結構たくさんあります。
では、どれでもいいか。

まぁ、良いと言えば良いんですが、違いがあるんです。
答えの精度と、答えが得られるまでの時間、答えを得るまでの手間、です。

遅い機械、容量の小さい機械、使い勝手の悪い機械では、手に入る答えの質が悪く、そのうえ、答えが手に入るまでにかかる時間がかかるんです。

出来るだけ多くのネタ(データ)から、精度の良い答えを、無駄なことをせずに、早く手に入れられる、それが我々がスパコンに求めるものです。

それが特許性があるかどうかは、そこで扱うネタが、先進性・新規性を持っているかどうかに依るだけで、スパコンとは直接の因果関係なんてありません。

なんか政治がらみの議論のようなのをしたい人なんでしょうかね、皆さんは。

それ、スパコンの本当の議論じゃないんじゃない?
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実際「二位じゃダメなんですか?」は今後のスーパーコンピュータの開発に少なからず良い影響を与えていると思います。

スーパーコンピュータ、要するに計算機のことですが、計算機は活用されてナンボの道具です。完成時点でただ速いだけで使いづらかったり、利用者が著しく制限されるようなモノでは作る意味がありません。それこそ関係する技術者の自己満足で終わってしまいます。出来上がったモノ自体のビジネス的な意義とか政治的な意義とかではなくて、出来上がったモノを使ってどんな成果が出るかということが重要です。

最近では、富岳の試運転時に、人間から出る飛沫の拡散具合などのシミュレーション結果を公表していましたが、こういったデモンストレーションやプレゼンテーションこそがスーパーコンピュータの意義を説明するのに適当なんじゃないか、と思いました。
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京 (スーパーコンピュータ)


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC_(%E3%82% …

・なお、2009年11月の事業仕分けで事実上の凍結と判定されたことを機会として、各種の議論が行われたが、後に予算復活され、2012年6月に完成した。

「世界一を取ることで国民に夢を与える」 とは勇ましいことを言ったつもりなんでしょうが、蓮舫 さんらにそんなことを言っても意味はありませんでした(笑)。彼ら・彼女らは、日本が一番になるのは許せなかったのです。「世界一を取ることで国民に利益を与える」 と答えても、そんな不確かなものに予算を付けることはできませんと言われたでしょう。日本が停滞すれば良いと思っている人たちが政権を取っていた訳ですから、言わずもがなです。

「世界一のスーパーコンピューターでなけられ特許を取れない」 という訳でもありませんが、他の人より先んじることで未知の領域に踏み出すことができますから、あらゆる面で有利になるのは確かです。それが許せない人たちが政権と取っていた訳ですから、本当にダメダメでした(泣)。

ただし、スーパーコンピューターは何でもやってくれる夢の機械ではなく、それを使う人間が使いこなしてこそ結果が伴うものなので、命題を与える人間こそが重要だと思います。どの領域でどのようにスーパーコンピューを使うのか、それは一重に人間の意思によって決まってきます。

と言う訳で、中韓に忖度しまくっている現在の左側の野党に方々には、もう 2 度と政権担当をしてもらいたくないですね。かと言って、与党のだらしなさにも辟易していますので、どうしたらよいのでしょうか? 本当の困った現状に、AI の出番を待ちたいところですが、これもいい加減なものなので現状は信頼できず、天を仰いでしまいます。困ったもんだ ・・・・
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長いので途中読み飛ばしたけど、



つまりは金の話なんだから、夢に金を使うだけなら無駄使いと思われても仕方ない。

「国民に夢」ではなくて「国民に利益」と言わなければならない場面。

その程度の説明もできない脳味噌の連中だったから、
後々の経済不況でIT分野の世界に乗り遅れる結果を招いてしまった。

その前には原発で説明できない想定ミスから未だに立ち直れない原因を放置していたし、
今またマイナシステムで、国民の利益を考えられない連中がトンでもない乗り遅れを繰り返している。

何をやらせても説明できない国民財産の食い潰しばかりなんだから、
今の日本が世界に追いつくには、まだ数十年は掛かるだろうと思われる。
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