何故大抵の憎たらしい敵キャラは対して苦しまずに死ぬんですか

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質問者：ナガト
質問日時：2023/08/29 09:35
回答数：4件

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No.4ベストアンサー

回答者： Yusura
回答日時：2023/08/29 17:51

「憎たらしい敵キャラなのだから、死ぬまでに最大の苦痛を味わせるべき」というのが質問者さんの主張でしょうか。

質問者さんは去年から同じ内容の質問を続けていらっしゃいますね。
何十件か同じ投稿をなさっていたうち、私はいちどベストアンサ―を頂いたことがあります。
その時点と大意は変わりありませんが、1点付け足すことがありますので再度回答いたします。
また、前回の回答および他の方の回答ではご納得されないようですので、言葉も変えてみますね。

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/13252810.html
＞何故日本のアニメは胸糞悪い敵を見せるだけ見せといて、あっけなく殺すんですか？
＞なぶり殺しにするべきなのに、ほんとイライラしませんか？
質問者：ナガト質問日時：2022/12/01 20:22回答数：4件

なぜ憎たらしい敵キャラはたいして苦しまずに死ぬという末路を迎えるか？
これは3点の理由があると考えます。

・たいていの視聴者は残虐描写そのものを嫌うからです。
これは人間の生まれつきの性質です。生き物が苦痛を味わっている描写に嫌悪感を感じるのです。
どの程度の残虐さまでは許容するかは個人差があります。年齢が低いと、よりソフトな表現でないと耐えられません。年齢が高くなると許容量は大きくなる傾向があります。一部に、極めつけに残虐な描写をあえて観たいという嗜好の人もいます。圧倒的に、成人そして男性に多いですね。
一部には、残虐描写への抵抗感や忌避観をまったく持たない個人も一部にはいます。

しかし、視聴者にとって残虐描写そのものが好まれないのですから、視聴者の許容量を超える残虐描写が続くとその作品への支持は低くなります。
ですから、視聴者の年齢層が低めであることが多いアニメで、悪役といえども苦痛を味わせて死ぬ、という描写は避けられることになります。

・善悪の問題からです。
「自分がそうしたいからという理由で、わざと苦痛を長引かせ、最大限痛めつけて殺す」「他人に苦痛を与えているのにその行為をやめない」というのは悪です。
あなたがご覧になったアニメでは、敵役は憎たらしいだけでなく、悪役でもあったのではないでしょうか。
であれば、それに反する味方は善の側のはずです。
善であるためには、悪を行わないことが必要です。悪を行ったら悪役になってしまいます。
「苦痛を与えるという目的のためだけに他者の苦痛を長引かせる」と、その善である味方が悪になってしまう本末転倒が起きるから、敵役に「苦痛を長引かせる」処刑方法は取られません。

・目的が違うからです。
たいていの場合、物語の目的は「善である主人公が、悪の行為を止めたい」です。そうですよね？
であれば、悪の再発防止が目的であり、苦痛を長引かせることは目的とは違います。
悪の再発防止には苦痛を長引かせることは不必要な描写でしかありません。

もっと付け足してみます。
敵役が死ぬことも多いのは、その敵役が改悛し、心を入れ替え悔い改めないからです。自分の今までを悪だと自覚し、「反省しました。もう悪の行為は行いません。今後は、今までの償いに費やして生きていこうと思います」…といったふうに更生したりはしないからです。
たいていの憎たらしい敵役は心の底まで悪に染まっており、自分の行動を省みない。
これからも、心の赴くまま、他者に危害を加えつづけるつもりでいる。
この敵役の悪の行為を止めるにはもう、殺すしかない。
だから物語は悪役を殺すという形で決着がつくことが多いのです。

ただこれは、どうしてもやむを得ない事情があるのでもない限り、たいていは殺人だったりしますよね。殺人は悪です。
ということは、これを最低限、視聴者に「悪であるはずの主人公が殺人という悪をおこなうが、それでもまだ、この行為は善の心によってなされている」ということを納得させることが必要です。
そのためには、「わざと、すぐに殺さず、できるだけ苦痛を与える」などという胸糞悪い行為はなおさらさせることはできません。

人間全般の感覚というものをご理解ください。