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キリスト教は子供は人間扱いされないから日本の漫画は救われるって本当ですかよろしくお願いしますm(_ _)m

A 回答 (1件)

本当ですが、キリスト教が子供を人間扱いしない、のではなく西洋的な文化が子供を人間扱いしないのです。



なんで「子供は人間ではない」のかと言うと《「人間」とは、自分で自分を守り、社会を維持できる能力がある者だけを言う》という認識が基本になっているからです。

これはキリスト教が普及する前の紀元前のローマ時代に生まれた考え方で、これを家父長制といい、ヨーロッパや中東などの「一神教が普及している地域」はほとんどこの考え方をします。

家父長制の別の言い方をすれば「能力のある者=男が女や子供を守り、社会を維持するために義務を果たす」という考え方だといえます。

この考え方を基本にすると「女や子供を守れる能力がない男はダメ男」ということに当然になります。これが欧米で言われる《マッチョイムズ》で、アメリカで「運動ができ勉強ができる男女が一軍になるスクールカースト」の元だといえます。

この階級差別がもっとも分かりやすいアメリカン・コミックがスパイダーマンで、主人公はいじめられっ子だったのに特殊能力を得たことでマッチョになれ、その結果「正義を行って、人々を助け、社会を保護する」側になるわけです。

しかし、このようなモチーフでは「一軍になれない大多数の少年たち」を救うことができません。そこに現れたのが日本のマンガとアニメだったわけです。

日本のマンガやアニメは「特別な人間」とか「選ばれた個人」というのはあまり登場しません。
 たとえばエヴァンゲリオンの主人公は、結局「すごく有能な戦士にはならない」わけですし、どらえもんののび太はジャイアンをやっつける能力を持っても、それを使って社会に正義を行うことはない、わけです。

またドラゴンボールやスラムダンクのストーリーは、いわゆる「成長もの」で主人公たちがだんだん強くなる成長過程を描いています。

欧米には「主人公たちの努力などによって、自分自身を成長させる物語」ってほとんどないのです。(例外的なのはハリーポッターぐらいでしょう)

日本の「成長もの」は、少年に「俺もがんばれば、いつかは努力が報われるかもしれない」という夢と希望を与えます。
 これが欧米の「一軍になれない大多数の少年たち」に発見された、彼らの救いとなったわけです。

なので、日本のチー牛と欧米のweabooは本質的に同じもの、つまり「冴えない男の子たち」なわけです。

ちなみに、女性に日本文化が受ける理由はちょっと違います。その理由は「欧米には元々女性のための消費文化がなかった」ことに由来します。

なぜ欧米には「女性のための消費文化が無かった」かというと、これも家父長制の影響で、人間として認められていない女性達は《家父長の保護の元に暮らす子供と同じ立場》だったからです。

実際、19世紀までの欧米女性は財産権・契約権・相続権などがなく、男達と違って「家に居るしかない」状態でした。財産権がないのですから「自分のお金でモノを買う」なんてこともできず「男から与えてもらうだけ」だったわけです。

日本は全く違って、律令時代から女性にも財産権や契約権があったので、女性達も自由に活動しお金を稼いでいました。平和な江戸時代になると若い女性達は奉公先から賃金をもらい、休みの日には芝居に行ったり・縁日で買い物したり時にはカワイイ小物を買い込んだりしていたのです。

なので、江戸時代の中期ごろになると「女性向きのかわいい小物たち」がたくさん売られるようになり、日本は女性のための消費文化、が栄えることになっていきます。

これも結局欧米女性達に発見されてkawaiiとして知られるようになります。キティちゃんやちいかわのような「かわいいもの」を大量に消費できる文化は、欧米には存在しなかったからです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2024/03/18 20:28

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