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スピノザの名言として、「運命とは受け入れるべきものではなく、自ら選び創り出すものだ。」という言葉をネットで見かけました。

スピノザの思想と真逆な気がするのですが、これは本当にスピノザの発言なのでしょうか?
またどの著作に書いてあるか知っている方がいらっしゃれば教えてください。

A 回答 (2件)

これはまず間違いなく「フェイク名言」だと思います。

スピノザはこんなことは言っていないはずで、「エチカ」にもどうやらなさそうです。

ネット上に拡散されている偉人の名言の多くはでたらめです。私はこれまでかなりの数の名言を調べていますが、贋作、別人の言葉の取り違え、誤訳、記憶違い、不適切な切り抜きやつぎはぎ等の山でした。特に日本のネット上の名言サイトは劣悪ですが、出典を調べずにそれをコピペ拡散する人が後を絶たないので、もはや正しい情報よりフェイクの方が多くなってしまっています。

「運命とは受け入れるべきものではなく、自ら選び創り出すものだ」という言葉を掲載している日本のサイトはたくさんありますが、名言を集めたサイトに関しては、どれもみなほかの名言サイトの情報をコピペして増殖したものです。出典を明記しているサイトは皆無です。検索対象を書籍に絞ってみればわかりますが、類似の言葉を掲載している書籍は1冊もありません。この言葉を英語やドイツ語、フランス語、ラテン語などに変換して海外のサイトを探してみても、類似の名言は一切出てきません。海外にもでたらめな名言を山ほど掲載しているサイトがたくさんありますが、そういう場所にさえこれと類似の言葉は見当たらないので、日本のネット上にしか存在しないものです。もしスピノザの有名な名言ならば、このような状況は考えられません。

少し詳しく追ってみると、この「名言」が最初にネットに登場したのは2004年ごろ、代々木ゼミの数学講師が引用したという情報が確認できましたが、なぜスピノザに紐づけられたのかは不明です。この時もう一つ「人は不可能だと思うとき、やりたくないと決心しているのである」という言葉がスピノザのものとして出てきており、同様にネット中に拡散済みですが、これも出典は確認できず、海外のサイト、書籍にも見当たりません。

そもそも「運命とは受け入れるべきものではなく、自ら選び創り出すものだ」という表現自体、だれが言ってもおかしくないごく簡単な意味内容で、一読しただけで哲学者の言葉とは思えないのです。もう一つの方もおよそ哲学者らしくない言葉だと思います。ネット上の偉人の名言は見ない方がよいです。
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はい、スピノザの発言です


神についての倫理学、エチカだったと思う?
 スピノザは、合理主義から出発して信仰で結末をつけると言う、私のような浅い頭では、どうにも真逆に思えてしまいす。
 スピノザが数学的理論の緻密さをもって全体を構成した後に結論したことは「神への知的な愛」とするのですね。宗教です。

 ピノザの思想にそって「運命」について考えて行くと必然的に神の「恩寵」の問題に逢着することが示されています。
 感情的なものはむろん、情緒的なものも一切排除し、冷徹というべき合理性に貫かれています。・・が。
 彼は、信仰こそ人間存在のあらゆる形態の本質をなすものである、と考えていたようです。

スピノザについては、種々の人物論があるようですが
緻密に理論を構築しているが、情熱的だ~
これも真逆だ
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この回答へのお礼

詳しく教えてくださりありがとうございます。
私はまだまだスピノザへの理解が足りないみたいです。エチカをちゃんと読んでみようと思います。
ご回答ありがとうございました!

お礼日時:2024/09/28 15:18

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