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こんにちは、
バッハはシャコンヌを別な楽器(又は編成)で完成させようとしていた。
当面無伴奏バイオリンにまとめはしたけど・・・・・。

って話聞いた事ありませんか?
大昔に何か活字で読んだような記憶があるのです。
まあその後オーケストラ、ピアノ、ギター、編曲はされていますが。
よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

例えば、アメリカの日本学者、エドワード・G・サイデンステッカーの『日本との50年戦争―ひと・くに・ことば』(1994年)という書物には、下のようなくだりがあります(なぜこの書物にこんなことが書いてあるのかはわかりません)。



…シャコンヌ」は大成功を得たという話を聞いたことがある。ある音楽学者に相談したところ、そんな心配はいらない、バッハは最初、これをリュートの曲にするつもりだった証拠があると言われたという。確かにバッハはリュートを愛し、名手でもあった。
https://books.google.co.jp/books?id=7vZdhatIfowC …

Google Booksでは部分表示しかできませんが、たぶんギター奏者のセゴヴィアが『シャコンヌ』をギターに編曲したいと思った時、原曲への冒涜になるのではないかと心配した、という話なのではないかと思われます。ただ、「リュートの曲にするつもりだった」とありますが、バッハ自身がそのような計画を持っていたという証拠があるわけではなく、あくまでも想像の世界です。

この『シャコンヌ』は、バッハが旅に出ている間に亡くなってしまった妻、マリア・バルバラへの追悼の意がこもった「Tombeau」もしくは「Epitaph」(どちらも「墓碑銘」の意味)ではないかという説が音楽学の世界であります。バッハ自身がそのようなことを言ったり書いたりしているわけではなく、この曲以外にも妻への「墓碑銘」と考えられている作品はあります。その理由については多くの学者が様々な研究を行っているので、その内容をここに紹介するのは無理ですが、通常こういう組曲は「ジーグ」で終わるのに、その代わりにほかの楽章全部を合わせたより長い「シャコンヌ」が置かれていることや、コラールからの引用があることなどが指摘されています。

この『シャコンヌ』が含まれる無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番は、『Sei Solo(6つの独奏曲)』としてまとめられた3曲のパルティータと3曲のソナタの中の1曲です。バッハには別に『リュート組曲』と呼ばれている作品が4曲ありますが、そのうちの第3番は無伴奏チェロ組曲第5番の編曲、第4番は無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番の編曲です。あとの方の『リュート組曲第4番』は表紙が失われていて、バッハが何の楽器のために書いたのかは不明です。楽譜は鍵盤楽器の曲のように2段の五線で書かれていますが、内容的には鍵盤楽器のための作品とはみなせません。リュートのための編曲とも考えられるのですが、バッハが書いた楽譜のままではリュートで演奏することもできないということで、「ラウテンヴェルク」(Lautenklavier/Lute-Harpshichord)という楽器のためのものではないかという推測があります。これは、見た目はチェンバロのような鍵盤楽器ですが、中にはガット弦が貼られており、リュートのような音が出ます。

先ほど、『シャコンヌ』は亡くなった妻への「墓碑銘」と考えられていると書きましたが、当時こういう楽曲はリュートやチェンバロで演奏する習慣がありました。このことと、上に書いたラウテンヴェルクという楽器をバッハが好んでいたということから、『シャコンヌ』もひょっとしたらラウテンヴェルクで演奏していたかもしれない、パルティータ第3番を編曲しているのだから、第2番も編曲したかもしれない、という推測も可能ということだと思います。YouTubeにこの曲をラウテンヴェルクで演奏した動画があります。



リュートで弾くとこのような感じに聞こえます。
https://www.youtube.com/watch?v=Kxn0ySsHDRA

パルティータ第3番のバッハによる編曲について
ギタリストの鈴木大介氏のブログ
https://daisukeguitar.seesaa.net/article/5021648 …

ギター教室のブログより
http://mitoguitar.blog85.fc2.com/blog-entry-1067 …
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この回答へのお礼

リュートの曲だったかも?、鍵盤(ラウテンヴェルク)だったかも?
色々な推測がある訳ですね。
リュートの曲?であればセゴビアがギターにしたのはそれほど冒険でも無い?
確かにこの頃の組曲の最後は賑やかな感じの曲で終わるのにシャコンヌは異彩です。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2024/12/17 14:28

No.1 です。


それぞれの音源を聴き比べてみてください。
編曲したものはオリジナルにはない「和声の埋め込み」が行われていることが分かると思います。その音の重なりや響きがどの程度違うかを聞いてみてください。
果たして、他人が編曲したようなものを、バッハ自身が作ろうとしていたか、望んでいたかどうか。

オリジナル(無伴奏ヴァイオリン)


ピアノ(ブゾーニ編曲)
https://www.youtube.com/watch?v=dOHiI_5yycU

ピアノ(ブラームスによる左手のための)右手を故障したクララ・シューマンのために編曲したもの
https://www.youtube.com/watch?v=Ljb5MvKv0Hw

ピアノとヴァイオリン(シューマン編曲)
https://www.youtube.com/watch?v=JGOLkqj0r7k

ピアノとヴァイオリン(メンデルスゾーン編曲)
https://www.youtube.com/watch?v=KA8HL0BydFI

管弦楽(ヨアヒム・ラフ編曲)
https://www.youtube.com/watch?v=YzYXk6z3CQg

管弦楽(斎藤秀雄編曲)
https://www.youtube.com/watch?v=0Z7GtGpaz-0
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この回答へのお礼

ピアノ独奏とオーケストラを聞きましたが、
音が多いです、
いやバッハは望んではないのではないかと。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2024/12/17 14:18

バッハはヴァイオリンも達者だったので、無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータは「ヴァイオリン」という楽器の性能や可能性を最大限に活用した曲になっています。

4本しかない弦で、いかに3声、4声のポリフォニーを演奏するかということです。
パルティータ第2番の終曲である「シャコンヌ」も、ヴァイオリンの特性を最大限に活かして作られていると思います。
他の楽器のために作ったら、別な作り方をしていたでしょう、多分。

後世の編曲(シューマンのピアノとヴァイオリン、ブゾーニのピアノ、ブラームスの左手のための、ラフの管弦楽編曲、ブゾーニ版をオーケストレーションした斎藤秀雄編曲など)では、ヴァイオリンでは省略されている(省略せざるを得ない)声部の音を追加したり、ハーモニーを補充しているものが多いです。
バッハは、ヴァイオリン1挺の限られた音だけで3声・4声のポリフォニーを作り上げています。もちろん「実際には鳴らない音」を内在させた3声・4声です。それは、無伴奏ヴァイオリン以外では作り得ない独特なものだと思います。

そういう意味での「全声部を音にすると、無伴奏ヴァイオリンとは異なった曲になる」ということで、質問者さんのおっしゃる「別な楽器(又は編成)で完成させる」という発言があったのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ヴァイオリン奏者(ヴァイオリン側)の人の発言では無いとは想われます。
ピアニストならピアノの、管弦楽団なら管弦楽の、曲にして欲しかった、
みたいな羨ましさから出たのかな?
>「実際には鳴らない音」を内在させた3声・4声、
気が付きませんが今度良く聞いてみようと思います。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2024/12/17 14:15

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