プロが教えるわが家の防犯対策術!

今更ながら、映画「リトルダンサー」を見ました。個人的にはとても素晴らしい作品だと思ったのですが、どうしても解らなくてスッキリしない点がひとつ…

"スト"についてなのですが、あのストは利益が人件費よりも下回るために炭鉱を閉鎖しようとする政府?に対して従業員が起こした反対運動ですよね??

問題は、最後の方のシーンでビリーの合格通知を喜んだ父親が仲間に報告に行ったシーンなのですが、仲間はみんな暗ーくて、ちっともうれしそうじゃありません。「知らなかったのか、組合が譲歩して、職場復帰だ」と言うような事を言われて、後で確かに職場復帰していく父親と兄の姿が映ります…。

そのあたりの流れがよく理解できません…組合は何を譲歩したのでしょうか?賃金??政府?は"閉鎖"したがっていたのに、"職場復帰"とは??(メイキングで監督達もあのストは炭鉱時代最後のストと言っているのですが…炭鉱はなくなってないのでしょうか?)

どなたか、詳しい方、教えてください!!宜しくお願いします!

A 回答 (1件)

1984~1985年にかけ当時のサッチャー保守党政権は、対抗勢力である労働党の支持基盤として影響力を持っていた炭鉱労働者を骨抜きにするための合理化を決定。

(背景には石炭から石油へのエネルギーの転換や安い石炭の輸入などもある)それに全国炭坑労組委員長で共産主義者でもあるアーサー・スカーギルが対抗してストライキを宣言。イギリスの政治上にも産業構造的にも重大な転換期となった時期、これがリトルダンサーの時代背景です。
スカーギルは、全国の炭鉱労働者のストを支援するために遊撃ピケ隊なるものを送り込んで、全国で抵抗を試みたのですが、当時すでに炭鉱間で賃金格差があったり、遊撃ピケ隊の暴力的行動などで労働者達の足並みが当初から揃っているとは言いがたい状況だったようです。

つまりあのストはその炭鉱・炭坑夫達だけがストライキを起こしていたわけではなく、全英の炭鉱で一気に行われていたものだったのです。
労働組合側の譲歩というのは、1985年3月にスト停止宣言が出され、ストライキが全面的に終了させられたことをさすのではないでしょうか。
(ここはすみません、映画の個所でそういった表現だったか覚えてません)

結果的に譲歩というのは、炭坑の閉鎖や人員の削減といった合理化案をはねつけるためのストが、ある程度の譲歩で結局は合理化に合意したということでは?だからあの炭鉱労働者達の生活は悪くなることはあっても(減給もしくは解雇、あるいは後々炭鉱の閉鎖)良くなることはないという意味で暗い顔をしていたのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

なるほど…職場復帰を望んでいたのだろうに、ナゼ暗いのか、本当に不思議でした。ありがとうございました!!

お礼日時:2005/08/08 20:50

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