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イタリアやスペインに旅に行き、
教会めぐりなどしますと、
教会内部や外壁にあるフレスコ画の表面に
木槌でたたいたような穴が
無数に無残にぼこぼこあいているのをよく見かけます。

以前人に聞いたときに、
「あれは2重に描かれた上の重要な絵を(下の古い絵を漆喰で塗りこめて上に再度描いた絵の方)修復するさいに、
ストラッポ(はがす作業)をし、その際木槌とかでこんこんたたいたあとです。上の絵をはがしたあと、
それほど重要じゃなかった下の絵には穴が開いて放置されるわけです。」
という話をききました。
しかしフレスコをちょっと勉強しまして
あの”穴”はもしや…
上に絵を描く際に再度漆喰をぬるため、
漆喰をしっかりくい込ませるためにあけた
穴なんじゃないかしら?と思うようになりました。

しかし修復の本など読んでもなかなかこれに関しての
解説に行き当たりません。ネット検索でも出てきません…。
実際あの穴は何なのか…?
ご存知の方いらっしゃいましたらぜひ
おしえてください。 

A 回答 (1件)

修復の勉強をしているものです。

ご指摘のとおり、絵を描く際に塗る上層の漆喰を食い込ませるための穴でしょう。まずストラッポの方法を考えてみましょう。剥がしたい絵の表面に膠って布を張る。そして壁から絵を剥ぎ取る。用意しておいた新たな土台に剥がした絵を固定して、表面の布地に水分を含ませると、膠が溶けてきて、布だけをとることができます。ということで、改めて下層に穴を空ける必要はありません。

確かに修復のことは広く世の中に知られていませんが、これくらいのことなら美術史の本の技法の解説のところなどに載っていると思いますよ。
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この回答へのお礼

上に描いた絵をはがしてどこかに持ち去ったあと、ぼこぼこ穴だらけのあわれな下層の絵を、そのまま(もしくは絵の具の確認できるとこだけ修復して)解説もなく放置してあるのがまったく信じられなく思われ、
疑問に思っていました。
回答もないので寂しく締め切ろうと思っていた矢先でのご返答、ありがとうございました。修復の勉強は、新しい知識を入れて古いものをよみがえらせる素晴らしい勉強だと思います。ぜひ頑張ってください。

お礼日時:2005/12/07 19:38

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