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(1)自然な状態での『瞬き』
(2)TVなどを見て涙を流す

この(1)、(2)の行動は脳の中枢神経から自律神経下の指令によって
働く、現象なのですか?

医療関係に詳しい方、解説,
、メカニズム等、宜しくお願いします

A 回答 (1件)

こんにちは。


このふたつ取り上げるということは、質問者さんは相当にお勉強をなさっているのではないでしょうか。お役に立つかどうか分かりませんが、分かる範囲でお答えします。

>(1)自然な状態での『瞬き』

微妙に悩ましいところですが、私はほとんどが「角膜反射」だと思います。
角膜反射は角膜の刺激に対してまぶたを閉じるという反応ですよね。目に異物が入ったり、何かが角膜に触ればまぶたは無意識に閉じられます。そして何よりも、「瞬き」というのは涙腺の「基礎分泌」の補助機能ですから、自然の状態でも角膜の乾燥がきちんとその刺激になるのだと思います。つまり我々動物は、血管の通わない角膜の乾燥を刺激として監理しているということではないでしょうか。これは、どちらかと言いますれば「運動神経系」の反応でありまして、以下のような経路で起こります。

角膜刺激―三叉神経脊髄路核―顔面神経核―眼輪筋

但し、視覚刺激による反応ももちろん良く知られていますし、我々はリラックスしたときや困ったときにも瞬きをします。「顔面神経核」というのは「表情筋」を支配する神経核です。ですから、ここには「情動」の伴った精神的な反応という場合も充分にあると思いますので、全ての「瞬き」が角膜反射ということでもないとことになります。あまり正確な説明ではありませんね、ゴメンなさい。

>(2)TVなどを見て涙を流す

テレビ・ドラマの内容に感極まって涙を流すということで宜しいのでしょうか。突き詰めてゆきますとたいへん難しい未解決問題を孕んでいますが、取り敢えず、こちらは涙腺の「基礎分泌」に対して「反射性分泌」と言いまして、そのうちの痛みや異物などに刺激とは異なるもので、「情動性分泌」というのに当たります。反応経路は概ね以下のようになると思うのですが、厄介なのは、これが「情動」というものを持つ哺乳動物に共通ではなく、我々人間に特有の反応であるということです。

感覚(視覚・聴覚)器官―大脳皮質感覚野―大脳辺縁系・扁桃体―視床下部―上唾液核―中間神経―大錐体神経―翼口蓋神経節―涙腺神経―涙腺

ちょっとややっこしいですが、「中間神経」以降、「大錐体神経」からが「唾液分泌」との分かれ道になります。

さて、我々人間が「感情の涙を流す」というのは、「大脳辺縁系」の判断によって発生した「情動」に伴う「ストレス対処反応」ですので、同時に発生する他の様々な自律反応とも間接的にあれこれと絡み合っています。また、「視床下部」と「上唾液核」の間には、我々が泣くために人類特有の神経回路があるというわけではありませんし、そこにどのような信号の伝達が行なわれているのかは残念ながら、まだはっきりとは分かっていません。
それから、ドラマのストーリーやスチュエーションを論理的に解釈し、それを自分の体験記憶と照合しなければならない場合は、当然のことながら「大脳皮質」の高度な処理機能が必要になります。大脳皮質での結果は直ちに大脳辺縁系に送られ、そこからが「情動性身体反応」ということになります。
また、「上唾液核」というのは「副交感神経」の神経核です。この他に、涙腺には「交感神経系の涙」というのもあるようなのですが、そちらの方はちょっと調べが付きませんでした、悪しからず。
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