プロが教えるわが家の防犯対策術!

自分はロックが好きなんで軽い気持ちで「イージーライダー」をみたら内容がかなり重く特に最後のシーンでは本当言葉が出ませんでした。
ただ、正直内容がうまく把握できません。
もしよろしければ、映画の趣旨やその頃のアメリカについて
詳しく教えていただけませんでしょうか??
よろしくお願いします!!

A 回答 (4件)

製作当時のアメリカはベトナム戦争が激化し、若い世代からは反戦運動が盛んになっていました。


当時の若い世代は閉塞感というのか、未来への希望が持てなかったんだと思います。
それがロックやニューシネマといった”新しい若者文化”へと繋がっていったのではないでしょうか?

またこの映画のラストシーンのように、大人たちは髪の長い若者たち(長髪はヒッピー文化やドラッグにかぶれていると思っていたみたいです)を蔑視するような風潮もあり、過剰な言い方をすれば、ベトナム世代の若者VS第二次大戦世代の壮年及び大人たち、と言ってもいいくらいだったのかもしれません。


内容や趣旨はストーリーの流れそのもので、マリファナで儲けた金で時計を持たない自由な旅に出たことで、二人の若者が遭遇するアメリカ各地での出来事、ってことでまあいいわけです。
そこには世代間のギャップ、同じアメリカなのに各地で異なる文化や思想があり、そして直接的には出てきませんがベトナムもこの時代とこの作品の持つ大きな要素でもあります。
ピーターフォンダが”ワイアットことキャプテンアメリカ”なる名称になっているところもミソでしょうか。
ちなみにキャプテンアメリカは1940年代に登場したコミックのヒーローで星条旗をモチーフにしたデザインのコスチュームに身をつつみ、キャチコピーは「自由の番人」なのだそうです。
映画では直接触れられてなかったと思いますけど、こんなところにもこだわっていたんだと思います。




この時代に作られた映画では他に
学園紛争を扱った実話「いちご白書」、
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1 …

陸送のドライバーが警察の猛追を振り切り延々と大陸を突っ走る「バニシングポイント」
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1 …


刑事を夢見るハーレーに乗った交通警官の切ない物語「グライドインブルー」
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6 …


などがあります。
どの作品もロックが大いに関わっているのと、「イージーライダー」のような雰囲気を持っているので、機会がありましたらぜひどうぞ。
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大昔に一度観たきりで忘れちゃったけど、あのハスラー(バイク)のタンクには星条旗が描かれていなかったっけ………( ¨)?


たぶんあれがシンボルなんですよ。
愛国心をうたう一方、これでいいのか?と問うアナーキズム………。
そんな若者たちの心の葛藤を描いた映画ではなかったかと記憶しております。(..)

ついでに、『オレたちに明日は無い』も是非観て欲しい映画です。
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この回答へのお礼

皆さん、回答ありがとうございます。
だいたい把握することができました。
いまだに気になっているのが本当最後の方の焚き火での会話がよく把握できませんでした。これで大金持ちになって…という感じの会話だったと思うのですが…
うる覚えですみません・・・

お礼日時:2006/04/01 22:37

「イージーライダー」は、アメリカから帰国直後に、ほぼリアルタイムでテレビで見たのが初めてだったと記憶しています。

あらすじや感想は調べていらっしゃるようなので、もう少し具体的に質問していただけると、より的確に答えやすいのですが。

一応、申しますと、重い内容や暗いエンディングは当時としては決して珍しくありませんでした。むしろ、今の映画やドラマが、あまりにも暗さを排除しているのが気になったりもします(まあ、しかし、人間、なるべく明るい娯楽に触れていたほうが、世の中全体が良くなるとも思っているのですが)。

時代背景はといえば、当事はヒッピーの全盛期で、「イージーライダー」は、ロックというよりも、いわばヒッピーのバイブルです。体制や保守というものは、堅苦しくて冷徹で非人間的だとされていました。それに対して、もっと人間的に生きようという動きが若者の間であったわけで、その流れの中で、体制・保守側が嫌いそうな「ロック」という音楽が発展していきました。また、無垢な若さのパワーこそ美しいとされていて、今はすっかり大御所となって生き残っているロック・アーティストの中には、自分が26歳くらいまでしか生きないと頑なに信じていた人も少なくないはずです。

今はすっかり市民権を得てしまったロック音楽ですが、もともとは「反骨精神」の賜物であり、世間に叩かれてこそのロックです。ヒッピーもまた、やれ髪が長い(ピーター・フォンダでも長いうちでした)、やれ働いていないと言われては、世間の、とりわけ「無知な保守派」に叩かれていたわけです。あのラストは、それを象徴していますね。

ただ、申しましたように、がんじがらめの世の中の殻を破ろうと、いくら必死になっても、“所詮は無力な若者たち”が最後に負けたり死んだりする物語は当たり前でした。それは「世の中ってむなしいよねえ」という表現であり、しいていえば、「むなしい世の中に対して怒れよ!」というメッセージでもありました。

ちなみに、74年あたりでしたでしょうか、村上龍が、「ニューヨーク・シティ・マラソン」という題名だったと思うのですが、実に淡々とした短編小説を発表したときに「主人公が死なない小説を書きたかった」と言ったほど、主人公が死ぬのは当たり前でした。

社会的には、黒人差別に対抗した公民権運動に次いで、社会主義差別の象徴とも言われたベトナム戦争に対抗した反戦運動、が世の中を賑わせていた頃の話です。アメリカの砂漠をドライブすれば、必ずチョッパーが横に並んでくれたものです。「イージーライダー」の類いは、日本の新聞のテレビ欄できまって「無軌道な青春」を描いた映画だと紹介されていました。
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僕も、リアルタイムでは見ておりません。


当時ご覧になられた方がおられましたら、
そちらの方の感想をご参考下さい。
それまでの繋ぎで、こちらのサイトはいかがでしょうか。
よく、閲覧しております。

参考URL:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1 …
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この回答へのお礼

下記のサイトは既に拝見済みです。
いいサイトですよね♪よく使わせていただいています。
回答ありがとうございました。
皆さんよろしくお願いします

お礼日時:2006/04/01 17:55

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