この人頭いいなと思ったエピソード

義母が永代供養した実母の位牌を、お寺さんから引受けてきてもう一度自分の家で祀りたいと思い、お寺さんに相談したところ、「いったん供養してしまった仏様は下げられない。」と断られました。位牌自体はお寺にあって供養して頂いているようですが、それならばなおさらもう一度長男である私が手元で祀りたいと思っても出来ないことなのでしょうか。もちろん、新しく位牌を作れば形は整うのですが、まだお寺に(焼いて供養をせず)あるのなら引受けさせて欲しいと思うのは、筋違いなことなのでしょうか?

A 回答 (3件)

曹洞宗の僧侶です。



私自身は「先祖祭祀は本来子孫のみが行いうるもの」と考えますので、それをお寺が肩代わりするという意味での「永代供養」には反対の立場ですが、goodshoさんのご質問のケースでは、お寺さんのおっしゃる事がもっともと思います。

どのような場合でも、「先祖祭祀は子孫がするもの」というのが大前提です。にもかかわらず、どうしても止むを得ない事情があって誰も祭祀を継承する者が居らず他に祭祀を続ける選択肢が無いために、本当に止む無くお寺が祭祀を肩代わりする、というのが「永代供養」の建前です。

そもそも、実の長男であるgoodshoさんがおいでになったのに、なぜ永代供養にされたのでしょうか。その時には、いろいろな経緯があったのでしょうが、「永代供養」にされたということは、その時点で親類縁者の全員がお母さまの妻子を放棄した、という事実にはかわりがありません。お寺はその肩代わりを引き受け、建前としてお寺が消滅しない限り祭祀を続けていくという意志を決めたわけです。これは非常に重い責任をともなう決定で、お寺としてもそれなりの覚悟を決めて引き受けているのです。犬や猫の子供を預かるのとは訳が違います。

このようにたとえれば分かりやすいでしょうか。
goodshoさんが、ある人から「どうしても子供を育てられないから、養子に引き取ってかわりに育ててくれ」とお願いされたとします。goodshoさんはいろいろ考えたすえに、引き取ることにしました。養子縁組の手続きも終わり、新しい親子としての生活が始まりました。大変なこともありましたが、子供も次第に懐いてきて、親子の感情のようなものも生まれてきました。
ところが、翌年の春に同じ人がひょっこりと現れて「やっぱり気が変わったから子供を返してくれ」と突然言いだしたらどうでしょう。
「ふざけるな。犬や猫の子じゃないんだぞ」と思いませんか?

「永代供養」をお寺が引き受ける、というのはたとえばそれ位の覚悟と背景を建前にしています。それを、一度は祭祀を放棄したのに、実の長男だからといって、「やっぱり、もう一度返してくれ」というのは”筋違い”だと思いませんか。

それと、もうひとつご注意いただきたいのは、お寺さんは頂いたお布施の額にこだわったり、それに引きずられたりという事はありません。
「金銭的な「こそばゆさ」がバックにあるのでは」などとお考えであれば、それは(言葉は悪いですが)「ゲスの勘ぐり」というものです。お考え違いのないように、念のため。
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#1です。


 お礼有り難うございました。

 コメントに記されている状況からすると、確かにお寺さんが「こそばゆさ」を感じられているのかも知れないな、と思いました。

 お寺さんの側からすると、供養料をいただいてお預かりしたが、次の年に引き取りたいと申し出られた、という感じになるわけで・・・
 それと、(ご質問者さんやご関係の方のご心情はともかく)お実母様がお亡くなりになってから、35年経っているということも、お寺さんのお考えの中に影響しているかもしれません。

 丁寧にお気持ちを説明して、ご供養料はお寺で役立ててほしいとお伝えすれば、引き取らせてもらえるのではないかなぁと思いますが。

 お寺さんによっていろいろでしょうけれども、「日牌(にっぱい)」の位牌(各家のお仏壇でお祀りするお位牌とは別に、お寺さんの位牌堂などでお勤めを上げていただける位牌)を供養いただける場合や、希望する檀家さんの先祖代々の位牌や過去帳を作ってお勤めいただける場合などもあります。(お納めした供養料が多い場合など)位牌は引き取りたいが、他にお寺で供養を上げていただける方法はあるか?という尋ね方をするのも手だと思いました。

 参考になるかどうかわかりませんが。では。
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この回答へのお礼

les-minさまありがとうございました。妻と一緒に、とにかくこちらの気持の忌憚のないところをお聞届け頂いて、素直にお願いしてみる、というのが最善だろうと感じました。供養料の件を持出すのはケースバイケースにしようと思います。なかなかこういう問題は難しいものですね。腹を割って下さるお寺さんであることを祈りつつ尋ねてみます。

お礼日時:2006/04/13 17:19

こんにちは。



 仏事関連の業者で働いています。

 文面を見て思った心証としては、「別に筋違いではないと思うが・・・」という感じでした。

 ひとくちに「永代供養」と言っても、お寺さんの方針その他は結構まちまちばらばらですので、文面の情報のみからではなんとも言えませんが、「いったん供養してしまった仏様は下げられない」というおっしゃり様は、わかったようなわからないような、判然としないですね。

 お寺さんが少々堅苦しくて、永代供養のご供養料をいただいているから、お返しできないとお考えなのか、(お位牌をお返しいただける場合でも、一度納めた永代供養料は返金しないことがほとんどだと思いますが、そのあたりに気を遣っているのかもしれません。)
 あるいは規約のようなものが定められているお寺さんで、返還しないことを明記してあるのか・・・あるいは他に事情があるのか・・・(実母様が亡くなられてからどれぐらいの期間が経っているのでしょう?)

 永代供養でお位牌を預かったお寺さんが、安置するスペースの都合などでお位牌を作り変えたり、裏側などに納められた日付や施主名を追加して刻むこともありますから、そういう都合があるのかもしれません。

 ご質問者さんのお考えになっていることは、おかしいことではないと思いますし、むしろ望ましいと思うのですが・・・

 お話しができそうなお寺さんであれば、(気持ちを抑えて下手から)不勉強なもので、どういうことなのか教えてもらえないかと、もう一度お尋ねになってはいかがでしょう?

 自分の感じたことだけ書いてしまい、すみませんです。では。
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この回答へのお礼

早速のご助言、ありがとうございます。永代供養をした義母は性格的にきちんとしたお布施をしていると思います。お寺さんにしてみれば、金銭的な「こそばゆさ」がバックにあるのではと感じています。もちろんles-minさんのご助言通りもう一度直接尋ねてみようと思います。ちなみに、母が亡くなって35年経ちます。ただ義母が永代供養したのは昨年です。

お礼日時:2006/04/13 14:47

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