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お国訛りがある人が、歌唱したとき方言が出ないですよね。
例えば平井堅はかなりの関西弁ですが、歌の場合関西弁が出ません。
歌のアクセントが訛りを隠しているのでしょうか。
しかし、オーストラリアの人が英語で歌唱した場合、豪州訛りがあると
言われます。この違いは、日本語自体が方言の差異が少ないことでしょうか。暇な時に、お答え下さい。

A 回答 (6件)

まず、言葉遣いや訛りの問題。



方言で作詞されたものは当然方言で歌いますね。
たとえば、BOROの『大阪で生まれた女』、吉幾三の『おら東京さ行くだ』、山崎ハコの『ひとりうた』、東北地方のわらべ唄『どじっこ ふなっこ』、熊本民謡『おてもやん』…。

発音の訛りも含めて、きちんと方言で歌うのが正しいといえるでしょうが、あまりにディープなものは、よそ者には正しい発音ができません。

逆の場合もあります。たとえば共通語や東京方言で使われる「ガ行鼻濁音」。この発音がない地方の出身者は、きちんと訓練した人、よほど耳の良い人でなければ、なかなかうまく発音できません。
石川さゆりは熊本出身者ですが、『津軽海峡冬景色』の、ガ行鼻濁音が非常にきれいだといわれます。やはり歌のうまい人は耳が良いのだと思います。

語彙についても、作詞者自身が方言と気づかない方言を使っている場合がないとはいえません。具体例は思い出せませんが、軍歌だったか戦時中の歌で関西出身が作詞した歌に、気づかれにくい関西方言の言い回しがいくつかあるという話を聞いたことがあります。


次に、アクセント、イントネーションの問題。

日本語の歌は、伝統的に1音符が1音節に対応します。つまり音階の高低が、そのまま日本語の高低アクセント、イントネーションに対応するのが原則です(最近はかなり様子が変わっていますが)。
これは必ずしも厳密ではありませんが、あまりにもメロディーと言葉のイントネーションがかけ離れていると、違う言葉に聞こえてしまうという問題があります。

三木露風作詞、山田耕筰作曲の、童謡『赤とんぼ』。
この「赤とんぼ」は「あ」が高いのですが、これは昔のアクセントに合っているのだそうです。今のアクセントは「垢とんぼ」になっています。
山田耕作はメロディーと共通語のアクセントを厳密に一致させようとした作曲家です。『お山の大将』だったかは、1番と2番のメロディを歌詞のイントネーションにあわせて変えてあるそうです。

英語の歌は、1本節に1音節ではなく1単語ガ当てられるのが普通です。このとき、単語のアクセントの強弱と音程の高低が対応しなくても、問題なく歌えるハズです。もちろん国や地域によって発音の訛りはあると思いますが。
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この回答へのお礼

長文でありがとうございます。日本語いや言葉自体大変奥が深いことを再確認いたしました。

お礼日時:2006/07/17 18:32

他の方の回答と内容が重複しますが、わたしからも整理して回答します^^



まず、日本語のアクセントとは「高低アクセント」です。つまり音が高いか、低いかという「音程」が日本語のアクセントです。
ということは、音程をメロディどおりにあわせて歌う場合には、自分の訛り(アクセント)が出るはずがありません。

(※英語のアクセントというのは、アクセントの部分だけを強く発音するという、強弱アクセントですね。)

次に思うのが、日本語でいう「訛り」と、英語で言う「訛り」は内容が違うということです。

日本語でいう訛りは、主に高低のアクセントの違いですが、(東北のほうで鼻音を多用するなどの特徴も訛りに入るかもしれませんが、普通は、関西訛りなどというと、関西独特の「アクセント」を指すのではないでしょうか)

英語の場合は、たとえば、
Stopを「ストップ」というか「スタップ」というか、
collegeを「コレッジ」というか「カレッジ」というか。

こういう差を訛りと言ってるのだと思います。
であれば、歌うときにもそのまま違いが表現されるような気がします。

参考になれば幸いです^^
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この回答へのお礼

もともと理系だったので大変参考になりました。

お礼日時:2006/07/17 18:30

難しいことはわかりませんが、


日本語は、ひとつの語にひとつの音程が割り当てられるので、訛の出しようがないのでは?(さ・く・ら、さ・く・らと高さが決まっている)

英語は、1つの音程に単語が割り当てられるので、ふだん話す言い方が有効になるのだと思います。(And・anyone・)←などと、ひとつの音でいっぱいしゃべってます。(そういう気がするけれど……)
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この回答へのお礼

ありがとうございました。国語力が少ない私ですが、勉強して参ります。

お礼日時:2006/07/17 18:29

鼻濁音ってご存知ですか。

オーセンティックな東京弁ではガギグゲゴを二通りに発音します。例えば「午後」は仮名で書けばもちろんゴゴですが、午と後で音が違います。語頭にガ行音が来ると濁音で、語中のガ行は鼻濁音で発音されます。私はこの鼻濁音を欠く歌には敏感に反応してしまいますよ。

これは随分と貫徹性の強い規則で、「十五」と「銃後」の発音が異なっていたりします。銃後の後は当然、鼻濁音。十五の五はどうかというと、これが濁音です。語中に来るのになぜ、と思うのは早計で、これは十と五の二語が複合しており五も語頭にある、と考えるべきでしょう。

この鼻濁音は東京弁にしかないわけではなくて、東日本に多く、西日本に少ない、という傾向があります。ただし、東京でも世代が下るに従って使用する者が減る傾向があります。

西日本の若者が歌手になろうとするとこの鼻濁音を発声する訓練を受けるようで、たまに濁音であるべき語頭が鼻濁音になっていたりして苦笑させられることがあります。

こういう質問をなさる質問者さんも西のほうにお住まいか、年若でいらっしゃると推察しますがいかがでしょう。
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この回答へのお礼

不勉強ながら大変勉強になりました。私は広島で生まれ育ち、関西に約10年、神奈川で約10年、また広島に戻ったので言葉自体、各地の方言が混じった言葉を使っており、鼻濁音のことを知りませんでした。

お礼日時:2006/07/17 18:28

まず確認します。


質問者さんがお書きになっている「歌唱したとき方言が出ない」という文の意味は、
「『なんでやねん 』『ほんま』とかいう大阪弁で歌わない」という意味ではなくて、
「歌を聴いても関西人とはわからない」という意味ですよね?

えーと、「発音」と「アクセント」の意味はわかりますよね?

平井堅に限らず、どんな関西人でも歌を聞いただけでは関西人とはわかりません。
その理由は、関西言葉と標準語は、発音がほとんど同じだからです。
もちろんアクセントは違いますから、メロディなしで歌詞を音読すれば関西人だとわかるかもしれません。
でも、メロディにのせればどちらも同じになってしまいます。
日本語の音声にとても詳しい人が聞けば、あるいはわかるのかもしれませんが。

でも、日本の方言も、すべてが標準語と同じ発音というわけではありません。

もし、畠山鈴香が同じ歌を歌ったら、ちょっと違うと思いますよ。
秋田言葉は発音が標準語とは少し異なり、畠山鈴香はテレビで見る限りかなり秋田っぽい発音で話していますから。

>この違いは、日本語自体が方言の差異が少ないことでしょうか

いえいえ、日本の方言はとてもバラエティに富んでいます。
質問者さんがどこの方かわかりませんが、縁もゆかりもない遠い土地に行って地元の人同士が話すのを聞いてみてください。
お年寄り同士の話はちんぷんかんぷんだし、高校生同士の話だって、油断してるとわかりませんよ。

テレビや学校教育で標準語が普及している現代でさえ、方言はしっかり残っています。
日本は山が多く、往来が不便な地域がたくさんあります。
行き来がないと、言葉は通じなくなります。
明治時代に全国的な学校教育を始める以前には、他の地方の人と話すのなんて、かなり大変なことだったんじゃないでしょうか?

>オーストラリアの人が英語で歌唱した場合、豪州訛りがあると

これもおそらく発音の違いが出るのでしょうね。
日本人が歌う英語の歌に日本語訛りが出るのと同じことです。
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この回答へのお礼

大変貴重な意見ありがとうございました。

お礼日時:2006/07/17 18:25

アクセントと発音がごっちゃになってませんか


<歌のアクセントが訛りを隠しているのでしょうか
歌のアクセント=旋律や音階と考えると、そう言うことで
楽譜通り歌えば、なまりは消えるでしょう

<オーストラリアの人が英語で歌唱した場合、豪州訛りがあると言われます
これはアクセントの問題ではなく、発音でしょう
例えば、SUNDAY、MANDAYはサンダイ、マンダイと発音すると聞いてます(旅行した友人から聞きました)

しかし、日本人が英語の歌を歌う場合は、事情は違いますね
日本人は
言葉1文字について全て、「ン」以外は母音を入れて発音します(英語を話す時でも、その傾向が強いのでネイティブに通じない)
これは訛り以前の問題で、むしろ違う言葉を話していると言っても過言ではないと思います
英単語は子音の連続の中に少し母音が入るだけです
(全ての子音に母音がくっついてはいません)

そういうわけで、アクセントは旋律の中で消えてしまうが、発音は消えないと思います
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この回答へのお礼

ありがとうございます。大変参考になりました。

お礼日時:2006/07/17 18:24

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