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韓国では電車やバスで10年以上前から交通用ICカード導入されていたように思いますが、日本はなぜICカード導入が遅れたのでしょうか?

A 回答 (5件)

 これは技術の問題ではなく、制度の問題でした。


Suica など非接触型の IC カードを運用するには、
無線局の開設が必要となります。電波を使って
データのやり取りをしているからです。

 日本では以前、無線局の開設には大きな手間が
かかっており、改札機のように何千台もある機械に
それぞれ無線局を開設するのは手続き上、ほとんど
不可能でした。

 ただ、それが諸外国から参入障壁だと指摘されたり
したこともあり(※)、2002 年9月に申請手続きが
大幅に簡素化されました。これにより IC カード型
乗車券の普及が一気に進んだというわけです。

※非接触型の IC カードに関しては、日本と欧米が
それぞれ、自国方式が標準として認められるように
運動していました。実際、香港のオクトパスカード
にはソニーのフェリカが利用されています。ですが、
日本国内では無線局の問題で利用が進まないとなると、
欧米企業には参入障壁に映ってしまうというわけです。
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香港でもオクトパスがあっという間に普及しましたね。



日本での普及が遅れたのは、交通機関の利用者数と複雑さが圧倒的に多いからですね。

それだけ多数の利用者情報・運賃を計算、判断するには、より大掛かりなシステム構築をする必要がありますし、ラッシュ時の混雑はアジアの各国でも激しいとはいえ、日本の比ではないでしょう。

それに国民性からして、ちょっとでも故障したら大騒ぎですね。そのためにも、万全を期して開発、試験、導入を図らなければなりません。

銀行のオンライン・システムにしても、規模の小さい銀行の方が先進的なシステムを導入する例はあります。
大銀行が大き過ぎて、なかなか一気にシステムの更新ができないということがあるわけです(あちこちでトラブルを起こしましたよね。)が、小さい銀行では処理量が少ないということも、新システム導入には有利に働きます。
ICカードの問題も、利用者が少なければ、適度なシステムで、割と楽に導入できるので、日本でもあちことで導入はされましたが、首都圏のJRや、民鉄共通、となると、簡単にはいきませんでした。

また、どうせ導入するなら、いろいろな交通機関で共通のものの方が便利であるということで、共通化を図る作業も導入に時間がかかった一つの要因でしょう。
香港の場合は、MTRのカードに他が相乗りということで普及しましたが、PASMOの場合は、Suicaがあるところに、民鉄とバス会社がカード化して共通化を図るという構図ですし。

国民性?に関しては、香港のICカードは、最初から「非接触式」なんて宣伝はしなかったのかどうか知りませんが、利用者はほとんど、リーダー部分にカードのはいったかばんなどを、がつんがつんぶつけて通りますね。カードを出したりして、ソフトに押し当てる日本の光景とは違っていておもしろいです。
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JRで研究はされていましたが、いろいろ問題がらったようです。

聞いた話ですが、

当初はポケットに入れておけばゲートが開く、という形式を計画しました。最初に考えたのは、旅客がポケットに入れているカードが電波を発する方式でした。これなら携帯フェリカでも、そう難しくないと考えたようです。しかし、電力消費が大きく、電池をカードに内蔵せざるを得ず、しかもその使用可能時間が短いという問題が発生しました。

次に考えたのが、改札機が電波を出し、ポケットに入ったカードと交信する方式です。これなら電源の問題はないのですが、ここで日本の電波法の規制に引っかかり、また別の問題も発生しました。

ポケットに入っているカードに届くだけの電波を出すとなると、改札機1台ごとに電波法に基づき、無線機の承認が必要となりました。しかも一定期間毎の更新も必要です。

さらに、隣の改札を通った人のカードに反応することもあったようです。

それでカードをタッチすることにし、電波を微弱電波とすることで、双方の問題を解決した、と聞いています。

まあ、聞いた話なので、参考までにですが。
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日本における交通用のICカードで最初に導入されたのは、スキー場のリフト券で1988年か89年ごろには実用化されていましたので、歴史としては17~8年ぐらいになります。

リフトは交通ではないと言われると、ぐっと時代が下がって1998年のスカイレール(広島県)が最初ですね。韓国や香港に比べてそれほど遅れていたわけではありません。

韓国や香港などがどのように規格を選定したのか知りませんが、日本では運輸省(当時)が音頭をとり、交通事業者や機器メーカーで電子マネー機能を包括した全国統一規格を定めていましたので、この検討で時間をとられたのが大々的な導入が遅れた大きな原因です。あと、関東では磁気きっぷ・カード用の改札機に変えて間もなかったので、IC対応に変える資金の問題もあったのでしょう。その昔、GMが電球工場の減価償却を終えるまでは、螢光燈のパテントを握りつぶしていたのと似たようなものかもしれません。
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韓国には私鉄がなく、地下鉄公社と国鉄の2社しか鉄道事業者が存在しなかったから、運賃計算も簡単で、容易にICカードが導入できたのだと思われます。



しかし、日本は、ある程度の大都市となるとJR、地下鉄、私鉄と、3社以上の鉄道事業者が存在するので、運賃計算が複雑になり、ICカード導入が遅れたのだと思われます。
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