
小松左京に、かなり有名な「牛の首」というショートショートがあります。
「牛の首」という怪談があり、誰もが口をそろえて「あんな恐ろしい話は聞いたことがない…」と言う。ところがどんな話なのか誰に聞いても教えてもらえない。
「今日は忙しいのでまた明日…」とか言われ、翌日行ってみると急に旅行に出かけている、などでどうしても話が聞けない。
結局、その怪談は実は…。(オチは明かさないことにします)
あと一歩のところでどうしても聞けない、というところは「古畑任三郎」に出てくる「赤い洗面器を頭にのせた男」にも似ています。(「古畑」の方が真似たのかも?)
で、やぼを承知で聞きたいのですが、「牛の首」とは本当のところどんな話なのでしょうか?
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
「牛の首」ですか…。
あんな恐ろしい話は、私も聞いたことがないです……と、お約束はともかく(笑)。
同じ小松左京の作品で、「くだんのはは」という短編があるのをご存じですか。
むかし角川文庫の「模型の時代」に収録されていたのですが、今は絶版となって、かわりに今はハルキ文庫からこの作品が表題となって再刊されています。
「くだんのはは」ハルキ文庫 \952 1999/09/14 ISBN4-89456562-5
内容はここではふれません。
ただ、作者自身の少年期の体験を元にした、怖いというより切ない秀作であると申し添えておきます。
関係ないですが、小松左京には「猫の首」という、これもかなり怖い短編もありますね。
小惑星に犬の首が生えてる話もあったし…。
「動物の首」というのは意外と左京さんの隠れテーマなのかもしれません(笑)。
No.3
- 回答日時:
正答ではありませんが、ちょっとおもしろい話を・・。
『くだんのはは』『牛の首』は小松左京以前から西日本にある噂(フォークロア?)で、牛女が出て来るそうです。
内田百閒にも『件』という短編があるそうです(未読なので関係あるかはわかりませんが・・)。
牛の首にSFでのアプローチがあるのは全然知りませんでした。
No.2
- 回答日時:
たいへん恐ろしい話であるとは聞いたことがあります:
ところで、英国出身のアーサー・チャールズ・クラークに、『2957年永遠への旅』という短編集があると聞いているのですが、本をずっと探していて、未だに見つかりません。これは、仄聞するところ、世界中の有名なSF作品をネタにしたパロディ小説集らしく、そのなかに、「The Head of A Cow」という作品が入っているようです。
これは、或る場所に書かれていた情報で、真偽不明なのですが、その「The Head of A Cow」というのは、この宇宙は、超宇宙に住んでいる「牛の頭」のなかに収まっているのだと言います。「牛の頭」のなかの超細胞の一つが、この時空宇宙で、その他にも、無数の時空宇宙が、「牛の首超宇宙」にはあるそうです。
この「牛の首超宇宙」は、牛の大脳なのですが、この牛は「超宇宙牛」なので、超精神を持っていて、これを、Cowover-mind というのだそうですが、「カウォヴァー・マインド」とは何か、未だ何も分かっていないと言います。しかし、はっきり分かっていることは、「カウォヴァー・マインド」は病気になっており、その原因は、「超宇宙プリオン」という、「牛の首超宇宙」に発生した異常時空が原因だとされます。
この超宇宙プリオンは、牛の首超宇宙を侵食して行き、牛の首超宇宙は、やがて内容のないスカスカの超宇宙となり、この時、「カウォヴァー・マインド」は涎を垂らしながら死ぬのだと伝わっています。我々の宇宙は、カウォヴァー・マインドが狂気に入る遙か前に、超プリオンに犯され、悲惨な結果で滅びるとされているのですが、その真実を知っている、超宇宙知性「カウォヴァー・ロード族」は真実を教えることなく、超プリオンと戦うため、「件の突撃隊」をそれと知られないように組織しており、地球の人類も、「件の突撃隊」として、「カウォヴァー・ロードたち」が進化させたと言われます。
「牛の首」超宇宙狂牛病化まで、後、10の1京年だそうです。しかし、本当の所は誰にも分からず、カウォヴァー・ロードから真相を教えられたものは、「牛の首」の秘密と称して、誰も真実を話さないそうです。仮にわたしが、真実を知っていても、決して話すことはないのです。何故なら、「牛の首」の話は、「わたし自身も、あんな恐ろしい話は誰からも聞いたことがない」からです。
以上が、「牛の首」の真の話です。
また、この話には更に追加があり、クラークによれば、この話を、「聞いたのでなく」「読んだ人」は、すべて頭が「牛の首」に変化するのです。しかし、牛の首に変化したことが分かるのは、カウォヴァー・マインドだけで、カウォヴァー・マインドは、時間が円環で閉じているので、遙か未来に発狂するはずが、遙か過去にすでに超宇宙狂牛病に冒され狂っており、その遺骸を消却処分したエネルギーで、この宇宙のビッグ・バンが始まったのだとも言われているというのです。
ヒマラヤの奥地のラマ教寺院には、「牛の首の鐘」という秘宝があり、これは千年に一回、弥勒菩薩の化身である、ダラダラ・ラマがつくそうですが、この鐘が、「ローン」と響くと、その振動が、宇宙中に伝わり、聞こえる人には、「牛の首の時は来たり」と聞こえるそうです。この響きは一度鳴り出すと、何千年も続き、この音を聞いて発狂した人は、歴史上数知れないとされます。
また、この音の結果、狂い死にした人は、死ぬ前、「《牛の首》の話を聞いたか? 俺はあんな恐ろしい話は聞いたことがないが、どんな話かは知っている。何時かお前にも聞こえて来たら、わしの言っていることが真実だったと分かるだろう」と言って、涎を垂らしながら死んで行くのだそうです。
わたしは、まだ「牛の首の鐘の音」を聞いたことがありませんが、聞いたという人が書いた文章のなかで、こういうことを読んだことがあるのです。
「牛の首」には、もっと恐ろしい話があるそうですが、それは余りに恐ろしくて、本当に誰も聞いたことも読んだ事も、想像したことも考えたこともないので、どこにもないのだと言われています。
以上が「牛の首」の秘められた話です。
真偽のほどは、誰にも分からないと、バプテスマのヨハネが、ヘロディに首を切られる前に言ったとの伝説があります。サロメは、牛の首を銀の盆に乗せて、ヘロディの前で踊ったと言われますが、これも真相は分かりません。
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