都道府県穴埋めゲーム

先に伝統行事のカテで質問しましたが、頂いたご回答の数が思ったほど伸びず、さらなるお知恵をいただきたく、カテを変えて投稿します。

夫の実家の墓は、敷地一坪の所へ、五輪塔一基と夫婦墓一基があります。
その横の余地には墓が一基建てられるスペースがあります。

五輪塔には夫の曽祖父夫婦、曽祖父の子ども2人の名前が刻まれ、
夫婦墓は夫の祖父母のものです。

墓は、10年前に夫の父が建て、父は健在です。

夫の父母が亡くなったら、横に夫婦墓を建ててそこに入るのが義父母の意思です。

つまり将来、敷地に五輪塔一基、夫婦墓二基になるわけです。

また霊園には別に実家の墓地敷地があり
そこへ、私たち夫婦と夫の兄夫婦で一基ずつ夫婦墓を建てて入れと言われました。

夫の兄夫婦には娘が一人で、私たち夫婦には子どもは居ません。

お墓の維持管理するのは姪となります。

五輪塔には古い仏さんを順次うつし、お墓も建て替えていくと聞きます。
これには相当な経済力と子孫繁栄が大前提のスタイルで、
現時点で子孫が先細りなのに、困ったことだと思っております。

五輪塔を含むお墓の維持の作法や
法事に詳しい方、
実際に古い仏さんを移すときの経費など
経験された方に教えていただきたいです。

ちなみに、墓を建てた時、独身の夫はその経費のほとんどを出したそうです。(母に無心され)
だからといって、夫はその墓には無関心です。
家を継ぐ意思もありません。
実家の土地家が大嫌いだそうです。
夫の兄は1銭も出さない主義です。(親子の確執)

A 回答 (1件)

曹洞宗の僧侶です。


rurinohanaさんのご質問の焦点がもうひとつしぼれないので、漠然とした回答になるかもしれませんが‥‥

地方の習慣にもよるので一概にはいえませんが、代々の一族がそれぞれ夫婦墓を建てていくというスタイルは、個人墓から家族墓へという歴史的な流れの中の、いわば過渡期のスタイルになります。
そもそも、お墓は故人ひとりに一つ作っていたものです。この方法では、誰かが亡くなるたびにお墓が一つ増えることになります。
そのころのお墓は、一般庶民の場合には石作りではなく、木製の墓柱を建てていました。木製ですから風雨に晒されて腐朽しますが、配偶者や子供、孫など直接の家族が生き残っているうちは立て直したりして維持されていました。しかし、子孫の代が下ると次第に誰のお墓であるか分からなくなり最後には墓柱も消滅してしまうのが普通でした。
時代が下って、庶民にも石作りの墓が立てられる余裕が出てくると、墓柱を石で立てるようになりました。石作りといっても、現在のようなお墓の形ではなく、一尺四方の敷地に立てられるような小さなのものが一般的でした。
それでも、石作りにするとかなり長期間にわたってお墓が残ることになるので、大家族ではお墓の敷地に困る場合も出てきました。そこで、できるだけ墓石の増加を抑える工夫として夫婦墓や、古いお墓の五輪塔への合葬という方便が考え出されました。
現在では、もっとすすんで、ひとつの家の人であればだれでも同じひとつのお墓に入る家族墓(どこでも見られる「●●家の墓」)というスタイルに落ち着きました。

rurinohanaさんがおっしゃるとおり、現代ではお墓がどんどん増えるような祭祀の仕方は、よほど経済的に恵まれていなければ困難な方法です。たとえ今は良くても、何代か先の子孫も今と同じ経済力を持っていられるかどうかの保障は何もありません。
私の寺の境内にも大きなお墓がいくつかありましたが、そのほとんどが、お家が衰えるにしたがって維持が難しくなり、小さく作り変えたり、祭祀を放棄してしまって無縁仏になっています。
現在では、一家で一つのお墓ということすら難しくなって、兄弟姉妹が共同で一つのお墓を作って一緒に入るケースも増えてきています。私の寺では、これを「合家墓」と呼んで、檀家さんから相談のあった時は、そのようにしても良いとお話しています。お兄さんの本家、弟さんの分家、妹さんがお嫁に行ったお家で後継者いないケースなど、とにかく今現在、つながりがあり協力できる家が何軒か集まって一つのお墓を守っていこう、という考え方です。法事は今のところ各家別に行っていますが、将来的にはそれも共同で行うことになるのかも知れません。

民間の霊園であるとすると、墓地2区画分の維持費だけでばかにならない出費になると思います。
今現在、ご実家と交渉の薄いお兄さんの方の姪御さんということであれば、それだけの負担がかかる祭祀を続けていかれる意思がおありになるのかどうかも、不確定といえるのではないでしょうか。そうであるとすれば、せっかく2区画に4、5基の立派なお墓を作っても、遠からず無縁仏になり業者に処分されてしまう恐れが多分にあります。
いろいろ難しい事情もおありのようですが、機会をとらえて現実的な祭祀の方法について、ご実家のご両親やお兄さんと相談されることをお勧めします。
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この回答へのお礼

ご親切を感謝いたします。

お墓の歴史や経緯を詳しく教えていただき
大変興味深く拝見いたしました。
元々民俗学に興味があり
お墓のスタイルや、地域性
葬儀のスタイルなどの文献を読むのが大好きです。

私が懸念する点は、家は衰えていくのに
維持に経費が掛かるスタイルでいいのか!とまさにその点です。

長男だから次男だからではなく、
兄弟みんなで維持するということも、
これから先は一つの形として、
定着してくかもしれませんね。
少子化、結婚しない人生の選択、
子どもを持たない夫婦
そういう社会情勢もありますし。

合祀をするときは
普通の法事と同じように
親戚を呼んで、お寺さんに来てもらいお布施
お食事、御魂移しの儀式などがあるのでしょうか。

将来五輪塔や夫婦墓をなくし、一基の先祖代々の墓にするとなると、いったい概算でどれくらいになるのでしょうか?
何をするにもお金が必要です。
親の介護や、葬儀費用の負担
そのうえ自分たちの老後資金と
お金はいくらでもいることになると思われます。

これから墓参りの機会も増えてきますでしょうし
その折にでも夫に
これから先の心つもりなどを聞こうと思います。

お礼日時:2006/10/08 10:01

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