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小学生の息子が空手(糸洲会)を始めました。
今、ピンアン二段を習っています。

家でも練習できるよう本かビデオを買ってあげたいと思い、「糸洲会」や「糸洲流」をキーワードにして検索してみたのですが、糸洲会や糸洲流のタイトルが付いた解説本やビデオは見つけられませんでした。
平安二段が収録されている「糸東流空手形全集」というビデオはあったのですが、糸東流と糸洲会の型は同じでしょうか。
ご存じの方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください。

また、その他にお勧めの本やビデオかDVDがありましたらご紹介ください。どうぞよろしくお願いします。

A 回答 (4件)

アメリカで使える伝統空手と護身術を教えている者です。



これは私からのこれからの日本の空手と言う物を切に考えている者からとしての回答として読んで下さい。

糸東流と言っても糸東流の特徴の一部である「多くの会派に分かれてしまっている」と言う事があるのです。

糸東流の流祖である摩文仁賢和師は糸東流を作る前に糸洲流の流祖から2代目を継承しています。 (正しくはその頃は糸洲流と言う名前のついたものはなかったのですが)

しかも糸洲の糸と言う感じを糸東流と言う名前に組み込んでいますね。 これはそれだけ糸洲師からの教えを重要視している事でもあり、その考えは糸東流の教えにも、首里手である糸洲流の教えをまず教えてそれから那覇手の東恩納師の教えを組み入れていっています。 まぜこぜではないわけです。

しかし、摩文仁師ほどの実力者がいなかったせいか一つの流派として存在する事が出来なくなってしまったのです。 つまり、高弟が自分の会派を作っていき、糸東流xxx派、xxx派糸東流と呼ぶようになってしまったわけです。

そこで、型自身も変わってきてしまってきているのです。 糸洲師が捜索されたとするピンアン(平安)型の動きに変化がおきているのです。 そしてそれは会派としてのピンアン型ということになり一つの糸東流としての型が存在しなくなってしまったわけです。

しかし、だからといっておかしいと言う事ではなく、型とは「動きを知って踊る」物ではないのです。 しかしこの考え(踊る物)が日本では当然と思われるようになってきてしまったのです。 もちろん、誰も踊っているとは認めません。 しかし、もし空手と言う物を知らずに空手着を着ずに「動き方を教えて」いるのを見たら、誰も踊りではないとは言わないでしょう。

空手の型の一つ一つに何百とも言える訓練条項が含まれているのです。 それを教えるには「動きの順序」を教えなくてはならないのです。 丁度ABCや1・2・3を教えるのと同じように。 それが出来るようになったらこの何百と言う訓練を一つ一つ習っていくわけです。

さて、ビデオですが、どうか見つけて買おうと思わないで下さい。 (これが私の今回書いた理由であります)

空手は本やビデオなどから教わる物ではありません。 それが型などの順序ややり方を習うとしてもです。 空手とは教える人の一貫とした考えが教えになるものなのです。 だからこそ一生使える物になるわけです。

よって、型の動きなどを覚えるには先生から先生の教えによって習う事になります。 もしお子さんが若すぎて習えないのであればそれでいいのです。 覚えられなければ時間をかけて自分の物にすることの価値を習うと言う事ができるからです。

どうしても覚えてほしいと言う事でしたら、一緒に道場に行ってあなたが覚えあなたが家で教えればいいのです。 私の道場では親御さんの参観はお子さんの訓練参加に必須としています。 つまり、親御さん(祖父祖母を含む)が道場で座って参観しなければお子さんは訓練に参加出来ない、と言うことなのです。

これをすることで、親御さんがお子さんの訓練情報を知り何をどうやって教えているのかを知ることで(他にも色々理由はあるのですが)家で親御さんが全てを教えられなくても手伝う事はできるのです。 武道をしてお子さんには理解しにくいところもあります。 何故、空手で人を殴らなければならないのか、と言う事をどう親御さんが教える事ができるというのでしょう。 それでいて、けんかするな、ではお子さんが混乱するだけでかわいそうです、そう思いませんか?

空手を何十年やってくれば自然と訓練の中で明白ないろいろな矛盾が「無視しなくてはならないもの」ではなく「意識的にも矛盾を矛盾とは決していえない理由が分かる」わけです。 よって、子供にももっともっと質問しろ、おかしいと思ったことは口に出していえ、と言える道場になるわけです。 

糸東流と言われる会派の型のビデオでピンアンだけでも9会派(日本で購入できる二つも含めて)のものを持っています。 それぞれ会派主の考えに基づいている物です。 糸洲派のものとの違いは動きから見ると良く似ているものもありますがこれから教わる項目に基づいての動きですので、教えの違いからくる微妙な動きの違いは見る人にとっては明白な物です。

よって、糸東流の半分従兄弟でありながら教えの違う流派なのでビデオを使うことはもっと大人になってからのコレクションならいいですが、今それに基づいて教えるとなるとお子さんに派空手家の卵として可愛そうです。

どうか、じかに先生から先生の教えとして動きを覚えてさせてください。 そして、それに手助けできるのはビデオではなくあなた自身の観察が一番なのです。

これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、また、補足質問してください。
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございました。
糸洲派と糸東流は似ているけれど、教えの違いも、動きの違いも、かなりあるということなんですね。似ているからといって別の流派の本やビデオを頼るのは間違っているということがよく分かりました。
そして"型とは「動きを知って踊る」物ではない"というのもよく分かりました。ありがとうございました。

ただ、解説書やビデオが欲しいと思った理由は、形や順序だけを覚えさせたいと思ったわけでなく、型の意味や動きのポイントの解説も欲しいと思ったからなのです。

息子が通う道場も親の同伴が必要で、いつも見学させていただいています。先生や先輩の動きを見て真似て自分の物にしていくという形式の道場で、マンツーマンでの指導はほとんどありません。足の曲げ方、手の角度、動き方など、おかしいところがあれば指摘していただけるので、練習を重ねるうちに徐々にサマになってくるのですが、なぜそういう順序になっているのか、型にどういう意味があるのかというような説明はありません。
それは、まだ習い始めたばかりだからかもしれませんが、そういう説明があれば、型の修得に役立つのではないかと思い、解説書やビデオが欲しいと思った訳です。

> 一緒に道場に行ってあなたが覚えあなたが家で教えればいいのです。

私自身も、練習の様子をよく見て覚えて息子に家で教えようとはしているんですが、見るのと実際やってみるのとでは全然違って、覚えてきたつもりでも家でやってみようとすると、分からなくなってしまうのです。

そうしているうちに、私も型に興味を持ってしまい、個人的に動きの意味などを知りたくなってしまったというのも解説書が欲しい理由の一つなんですが(^^;
先生にお尋ねすれば答えてくれるとは思うのですが、先生一人に生徒20人が教わっているため、個人的に動作の意味を問うなんてことはとてもしにくいのです。

長々と書いてしまいましたが、お返事くださりありがとうございました。とても勉強になりました。
今後も親子で楽しく長く空手を続けていけたらと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/10/20 11:08

Gです。



>私も型に興味を持ってしまい、個人的に動きの意味などを知りたくなってしまったというのも解説書が欲しい理由の一つなんですが(^^;

今の日本の空手「業界」で「型の動きに意味は無い」とはっきりいえる師範は非常に少なくなりました。 このカテでもいないかもしれません。

「殻手の動きに意味がある」のではなく「空手の動きに教えるものが盛り込まれている」と言う事なのです。 この意味で「意味がある」というのであれば問題はありません。 しかし「先生に聞かなかった」為にいつのまにか「独学」「独自推測」になってきてしまったわけです。

しかし、あまりにも「意味」とは「その動きが何をしている」のかを意味しているだけの理解しかしない(本当は、教えてくれなかったので出来ない、と言うのが事実なんですが)人が多すぎるのです。

例えば、左からのパンチを受けるために右の外受けをし左で「降下打ち」をしている、と言うような「解釈」です。 これを、その動きの意味、と言うことであれば非常に残念な事なのです。

両腕の動きだけでも黒帯になるまでに少なくとも20の事を教えます。 これに上半身の動き、下半身の動き、等の物理的なことや、間合い、バランス、タイミング、スピード、平常心、息吹、流れ、崩し、移行、歩行などをこの動きを使って教える事を含めばこれだけで夕に300項目を超します。

しかし、この動き自体を「一貫した動作」として「厳密に」みんなに教えなくては、この動きからこの300の項目を教える事は出来ません。「1」を「いち」と読むと教えなくては、また、1から10までの「順序」を教えなくては算数を教える事は出来ません。 算数を教えなくては数学を教える事は出来ませんね。

白帯とは今までの人生で「濁された考え方を根本的に変える段階」なのです。 つまり、白帯のごとく「無色になれ!」と言っているわけです。 こじ付けでも抽象的な比ゆでも何でもありません。 下に着るズボンが落ちないように押さえる「帯」や「ベルト」ではないのです。 でも、締めるのです。 締める理由がないようであるのですね。 でも、あるんだと教えてくれません。 また、何故締めるのですか、と「聞いては失礼」と感じさせてしまうのです。

と言う事で、動きの説明はまず、「そういうことをやっているように見えるからそう思っていい、動き方とか順序を覚え易いと感じるなら使ってください」と言うだけの事なのです。 これに似た「分解」と言う物がありますが少し違うのでここでは省きます。

空手の「技」も同じです。 「立ち方」を習いますね。 空手にはこれだけのたち方がある、といって10-15の立ち方を教えますね。 そして、生徒は「空手の立ち方」として教わるのです。 

本当にあのような立ち方をして空手を使うと思いますか?

打ち方はどうでしょう、空手と言う枠から見ないで、誰かを殴ってやろうと思うときに本当にあんな打ち方をすると思いますか? まさかですよね。 何で打たないほうの手を体の横まで引くのですか? 本当に打つ気があるのかよ、と思いませんか?

そのとおりなのです。 空手で「技」と言われる物は決して「使う技」ではないのです。 これも、一貫した物として教えこれから何百もの事を教えるわけです。 型の動きの「意味」とまったく同じなんです。

いろいろな「技」を「技」として覚えたはずの人が「組み手(スパーリング)」の時にはすべてその技をあたかも忘れてしまったように使っていませんね。 空手の「シンボル」とまでいえそうな平手でやる「空手チョップ」があるのに誰も組み手では使いません。

そして誰も「おかしい」と感じないにもかかわらず「後輩にこの空手の技はこうするんだ」と教えているのです。 

日本でこれだけ私のように言う人は殆どいなくなりました。 真実をいえない空手に成り下がってきてしまったと言う事なのです。

しかし、私の流派では昔どおりに使う技ではなく「これからいろいろな事を習えるようになるための技」とはっきり始めから教えます。 これから自分を向上させていくために使われる技であるわけです。

猫足立ちは、すぐに蹴れるようにした立ち方、なんて自称6段の自称師範が言うのを聞いたときは「救いようがない」と思いました。 そんな事は城帯に教えることであり黒帯だけしかいない場で言うものではないのです。 そして、それを聞いた黒帯びた地は全く疑惑感を持たないままでした。 これじゃ、黒帯を締めた彼らが作り出す次の世代の黒帯が「何故なのか」が分かるはずはないのです。

まねをして動きを覚える事の重要さを知ってください。 まねをする、と言うことは体全体がまねをしているのです。 いかにも腕の動きだけを真似しているように見えても実際には体全体の一つ一つの部分の動きを目が感知し頭脳が覚えていくのです。 これを近代運動科学ではイマジネーションと言っていましたがいまではビジュアリゼイションVisualizationと言う表現をして非常に効率の高い体全体の動きを求めて自然に覚えていくのです。

テニスのスターの動きをテレビで見つづけるとトレーニングしなくても自分の動きが非常に似てくる、となったりするわけですね。 最近の若い人たちのスケートボードやスノーボードのウルトラCレベルの難しい技もこの「一日中見ている」事で、自分の体の動きができるようになる、と言う事と同じなのです。

試験の為に早く覚えなくてはならない、と言うのが一番「癖の悪い覚え方」なのです。 試験が終わったらそれでおしまい、と頭が決めてしまうのです。

空手の教えは毎日使い、死ぬまで使うものなのです。

英語カテでは私の言う事を押し付けていません。 しかし護身術と空手のカテでは「押し付けなければ」死ぬ犠牲者が出ます。 あまりにも日本の空手「業界」は流祖の教えを忘れてしまっています。 だから使い物にならないのですね。 だから試し割には試し割用に(つまり、実力無しで割れるように)出来た物をわざわざ高いお金を払ってまで自分の実力のなさを見せているのです。 祖の空手に対する姿勢を教えたのは彼らの先生なわけです。

しかし私はまだ遅くはないと信じたいのです。 ビデオに頼らないで先生が教えるやり方で先生が教える型の動きを「見て、そして自分のものにする」と言う方向性を持ってもらいたいのです。

また書いてください。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答ありがとうございました。
お礼が遅くなりましてすみません。

意味を考えながら頭で覚えるよりも、先生のまねをして体で覚えることだ大事だと言うことが分かってきました。
実際、先生の姿を見て真似ているときは、あれこれ考える余裕がないのですが、今はそれでいいんですね。

家では、ビデオではなく自分の姿を鏡で見つつ、先生の動きを思い出しながら、親子で練習しています。鏡を見ながら練習すると、背筋が伸びてシャキッとなれる気がするのが不思議です。

早く覚えることより、段々に体で覚えていく楽しみを大切にしたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/01 13:58

#1を書いたものです



型や基本動作の意味をお知りになりたいのなら
糸洲流二代目宗家の摩文仁賢和宗家が
お書きになった「空手道入門ー攻防拳法」という本があります

これは昭和初期に書かれたものを復刊したものなので
現在行われている空手より古伝空手に近いことが書かれています

現在の空手と古伝空手は
同じ型でも解釈などがまったく違い
本質的には別のものなのですが
古伝の空手に触れてみるのもいいと思います

現在の空手と古伝の空手の違いは
いまはまったくわからないと思いますが
息子さんが空手を長く続けるのならこの本は
お勧めです

摩文仁賢和宗家の本は他に二冊
でていますがこちらも一緒に購入するのがお勧めです

空手を続けるなら将来必ず役に立ちます
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この回答へのお礼

お返事ありがとうございました。
まずは現代の空手について知りたいのですが、この本もぜひ読んでみたいと思います。
良い本をご紹介いただきありがとうございました。

お礼日時:2006/10/21 10:42

糸洲会の人ですね


わたしは糸東流の経験がないので型の違いはわからないのですが
糸洲会からは「空手道型大鑑」という本が出ていますよ
ただこれちょっと高いんですけどね
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
「空手道型大鑑」の表紙と紹介文をみてみましたが、入門書というより上級者向けの、かなり本格的な専門書のようですね。
息子が上達して読みたがるようになったら買ってあげようと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/10/20 09:59

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