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F.クープランの曲をエピネット(鍵盤の奥行きが短い17世紀タイプ)で弾いています。
「クラヴサン奏法」を読みましたがそれ以外の古典的で基本的な指使いが分かりません。きちんとした17世紀的な古典指使いを身に付けたいです。
アドバイスよろしくお願いします。

A 回答 (1件)

(参考までに)



フランソワ・クープラン(Francois Couperin, 1668-1733)「クラヴサン奏法」(1716) では、両手の親指から第1、第2・・・と数えるとしていますが、音楽史上で「親指」を使う方法を明示したのはこの「クラヴサン奏法」が初めてです。

COUPERIN, Fran?ois, L'Art de toucher le clavecin, Paris, 1716.
http://nicolas.sceaux.free.fr/clavecin/ArtDetouc …

それまでは、意外にも鍵盤楽器は親指を除く8本で弾くのが常識でした(古い絵画を見ると親指を外しているのが確認できます)。

一方で、ジャック・デュフリ (Jacques Duphly, 1715-89) は、素早い連打を行う際には白鍵(注.クラヴサンの白鍵=ピアノでは黒鍵)には親指や小指の使用は避けるべし、として親指の使用を疑問視する考えを示していますし、C.P.E.バッハ (C.P.E. Bach, 1714-1788) は親指の活用については推奨したものの、運指法については、クープランは指の置き換えを使い過ぎると批判的でした。

もし、クープラン以前の「17世紀的な指使い」を歴史的に復元させると、親指を除く8本指による、今では非合理的な演奏法になってしまいます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
デュフリがフォルテピアノを使ったという話は聞いた事がないのでクラヴサンの打鍵法を発展させた最期の世代なのでしょうね。
親指と小指をあまり使用しない演奏方法はリコーダーやヴァイオル、リュートの演奏方法に似ていますね。
5本の指それぞれの特徴を生かした均等な使い方をしない17世紀以前の歴史的指使いはおそらくキーの奥行きや幅が狭くタッチが軽いキーでないと無理があるのでしょうね。
そしてその古い指使いはヘクサコード等作曲法も具間見えてきて楽しいです。

お礼日時:2007/08/22 11:27

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