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http://oshiete1.goo.ne.jp/qa231546.html
のANo.3の方が、平均的なアニメ制作費とステークホルダー配分の
内訳を説明してくださっています。
それによると、実際に手を動かして製作している人たちに落ちる金額が
30分アニメで550万円となってます(02年の情報なので今はちがうかもしれません)。
そして、これじゃぜんぜんたんないよ、ということです。

そこで私の質問なのですが、クリエーターの方たちが文化的な生活を
送るために必要十分な制作費とは、30分TVアニメで、
いくらくらい必要だと見積もりますか?

アニメに関してまったくの素人なので、質問内容が的外れだったり、
条件が指定されないと答えられないなどございましたらご指摘下さい。

A 回答 (6件)

こんちくは。




雑誌やら何やらで見聞きした話からの回答なので間違えた知識の可能性もありますがご容赦願いますm(_ _)m


>>30分アニメで550万円となっています。

今は、デジタルアニメ(?)というか、コンピュータでアニメを描く時代になっている(はず)なので、計算が変わってはきますが。。。

数年前まで主流だった、セル画アニメの方で計算してみます。

絵を連続で入れ替えて動いている絵を見せるためには、1秒間に36枚の絵が必要であると聞きます。
ぱらぱらアニメ~で、1秒間に36枚分流せれば。。。。多分、かなりスムーズな動きを表現できるでしょうねぇ。

テレビで放送するようなアニメの場合、1秒間に36枚。。。といえども、そんなかけないので、1秒間に18枚だとか12枚だとかにして、同じ絵を2回、もしくは3回、1秒間に使用する事で、1秒間に36コマ分の絵。を実現していたそうです。(今はどうだか知りません。


さて。1秒間で18枚必要と仮定しましょう。
1分間で、1080枚。
30分アニメの場合、CMだとか主題歌、などなどで、本編アニメ~は、20分以下かと思います。
まぁ、20分で仮定すると。。。21600枚。。。

2万枚の絵を、1週間でかきあげるなんて相当な苦労ですよね。
。。。というか、無理ですが。

実際、絵の後に、声とあわせる作業やら、音をつける作業やら何やらいろいろあるので、実際の放送より前に撮りためやら、何やらはしていると聞きます。(ドラマもそうですよね。

で。30分アニメを1本、絵をかきあげるのに必要な期間は、3週間らしいです。(もしかしたら、声や音入れも込み、作成開始から完了まで3週間なのかもしれませんが。
3週もかかったら、撮りためるにしても時間かかる!ので、アニメ製作会社を、3つとか巻き込んで、1話目はここ、2話目はこっち、3話目はそっち、4話目はまたこっち。。。
とやっている事もあるようです。


さて。。。21000枚の絵を3週間(21日)で仕上げるには。。。
一日あたり1000枚。
一日10時間働いたとしたら、一時間に100枚。
当然、一人で一時間100枚なんて不可能なので、可能になるまで人を雇いましょう。
一時間一人で、10枚描けたとしましょう。。。(辛いですね。

とりあえず、10人雇えばOKな計算とします。

10人が1日10時間、21日働いて、時給を800円と仮定してみましょう。
フルで休まず働いて、完成するまでに、この人たちに払う時給から計算した給料だと、168万円になります。

もちろん。。。
1人が1時間で10枚描けそうもないので、もしかしたら20人で描いているかもですし。。(そうなると、300万必要ですね。

時給800円といいましたが、バイトさんじゃなくて社員さんならもっと経費がかかります。
税金やら手当てやら納めるものがいっぱいあります。

セル画なので、いろいろな経費もかかってくるでしょう。
もちろん、会社も利益出さなきゃいけないので、550万を全て費やせるわけじゃないでしょう。。。

計算していてよくわからなくなって、ショボンとしてきました。。。


何にしても、こんな状態で、アニメータさんたちは、かなりの低賃金で長時間働かなくてはアニメが作れない状況との話。。。



。。。実際に、どのぐらいの期間で1本作って、何人が描いていて、何時間働いて、給料いくらもらってるのか。
分かれば逆算できそうな感じですよね。。。(´・ω・`)



というより、先に、質問者さんが、クリエータの人が文化的でない生活を送っている~と言う理由を聞いておくべきだった。。。_no
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この回答へのお礼

本当にご丁寧にありがとうございます!

>というより、先に、質問者さんが、クリエータの人が文化的でない生活を送っている~と言う理由を聞いておくべきだった。。。_no

文化的でない生活、というのは誤解を招く表現でした。ごめんなさい。
最低賃金法で"健康で文化的な生活"というときのような意味での"文化的"
のつもりで、カルチャーと無縁の生活をしているという意味ではありません。
というか、カルチャーを生む当事者の人達だとおもってます。

そしてクリエータの人たちが相対的に低賃金で働いているのでは
と思った理由は、いろいろな場所で見聞きしたことから
漠然とそういう印象を持っている、というのがおおきいですが、以下に
あげるような話を最近読んだからです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%B4%8E% …
"テレビアニメーション草創期に、手塚が市場優位性を確立させるため、鉄腕アトムなどの自社(虫プロダクション)制作番組を原価を割り込むほどの低価格で売り込んだことが、現在に至るまで日本のアニメーション製作費が極めて低く抑えられる要因となったとして舌鋒鋭く批判した。"

↑や、ニュースソースとして↓があります
http://www.news.janjan.jp/culture/0602/060224979 …
"2005年に日本芸能実演家団体協議会が調査したところによると、彼らの約65%は年間総収入が300万円未満である。そのうち、年収100万以上200万円未満の者は19.6%、200万円以上300万未満の者は18.6%。100万円未満の年収しか得ていない者は26.8%にものぼった。"

お礼日時:2008/01/09 16:25

こんちくは。



私も「昔見聞きした・・・・」パート2です。

セル画の話になりますが、一日30枚描ければ多くかけた方らしいです。
ちなみに時給ではなく一枚幾らという事で、昔は平均?100円位だったとか・・・(もっと安い事もあったらしいです。)

なので、手の早い人(多く描ける人)で日給3000円って事になるのかな?
30日休み無く働いて月給10万円にならないのだから、結構辛い仕事だったと考えられます。

「文化的な生活」がどの程度の生活を指すのかは判りませんが、月収30万円で「文化的な生活」がおくれるのならその金額の三倍~四倍辺りなのでは無いでしょうか?
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この回答へのお礼

Devil-Earさん、ありがとうございます。

ほんと「文化的な生活」って、ダメな言葉の使い方でした。

単純計算だと、日給3000円の人が15000円もらえないと週休二日で月収30万円
になれないから、セル画一枚500円として、制作会社としては2200万円で受注しなきゃならないということですね・・・。

そして、
TV局:450万円
広告代理店:100万円
を加えて、スポンサーは2750万円くらい出さなきゃいけないはずですね。
電波使用料高いですね・・・。

お礼日時:2008/01/09 18:35

20年前、私は「一枚百円」で動画を描いていましたよ。


で、30分アニメでは、実時間が22~23分程度。コマ数ではフィルムでしたから1秒24コマですが(現在はビデオなので、1秒30コマです)3コマに同じ絵を撮影していたので、1秒8コマです。動画の一つながり、これを「カット」と言いますが、セルでは重ね撮りをするケースもありますから多少上下しますし、全く動かないカットもありますから、ここは「1秒8枚の動画が必要」と仮定しましょう。
すると、23(分)×60(秒)×8(コマ)=11,040枚です。これが「一枚百円」として動画だけでも1,104,000円がかかる計算です。
ただしこの動画の値段では、一人ひと月800枚程度が「普通」ですから、とても食べていけません。これを食べていける値段にするには「一枚250円」ぐらいが妥当でしょう(現在はこの値段だと聞いています)。
すると、先の動画価格は2.5倍。2,760,000円になります。

ただしこれは「動画だけ」ですから、アニメは出来上がりません。動画マンでさえスタジオから仕事を受けますから、「スタジオの取り分」が必要です。この取り分は動画マンと折半ですから、動画の制作だけでも5,520,000円という金額が必要で、他の部門には全く予算が回らない事になってしまう訳です。
アニメではほかに、「シナリオ(話の筋、台詞を考える)」「絵コンテ(キャラクターがどう動くかなどを考える)」「原画(絵コンテをもとに、動画の元になる絵、動作を考える)」「作画監督(原画の絵柄がばらつかないように修正する)」「彩色(動画をデジタルデータに変換して、着色する)」「撮影(彩色済みのデータを動画としてまとめる)」「特殊効果」「音声」「音楽(BGM)」「アフレコ(声優が声を入れる)」「監督」「制作進行(全体の作業が協調するように管理する)」などの工程があります。550万円ではこれらの予算が全然回らない訳ですよ。

もう判りますよね。たったの一部門でさえ、理想的な額を得ようとすれば、これだけの額が必要ですから、全体としてはこの数倍、できたら10倍程度の額は必要になります。番組の宣伝や、関連商品の開発なども必要ですからね・・・。
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■質問231546について


質問231546のNo.3を回答したのは私です。
(一度脱会したのでIDが変わってます。)

実はあそこで出した金額は「超時空要塞マクロス」でのタツノコプロ・毎日放送・ビッグウエストの取り分を著作権がらみの裁判の証拠資料から算出したものです。
マクロスは日曜昼の小規模ネットでしたので、夜の全国ネットなら放送料は遥かに高く(1000~2000万円)なります。
なお、「ちっちゃな雪使いシュガー」や「ガンスリンガー・ガール」といった、深夜アニメでは東京ローカルにする事で放送料を100万円程度に抑えて、製作に10000万円以上の資金を回している様です。

■必要な制作費
こういう場合、プログラム開発などに使う「人月」計算をすればわかりやすいかと思います。

まず、「文化的な生活」の条件として
・1日8時間×月20日の労働で
・月30万円の収入
であれば、「ワーキング・プア」でないとみなします。

でアニメ作品の品質と製作体制を
・30分1本あたり8000枚の動画
参考までに宮崎駿の「新ルパン」最終回で12000枚
 4000枚以下だと「ヤシガニ」「劇メーション」と言われます。
・製作期間は1ヶ月/1本、4チームで製作して週1本納品
と想定します。

必要な人月を計算します。
まず、1番工数のかかるのが「動画」です。
1人が1日に描ける枚数ですが、丁寧にクリンアップしたら1枚あたり、1時間弱。つまり1日10枚。ただし8000枚の半分以上は目や口だけ動く動画なのでそれを考えて1日20枚×20日=月400枚/人。
(3さんの月800枚の「半分」ですね。つまりいかに過酷な労働かということです。1枚単価にして750円ですね。)
8000枚を1ヶ月で作るのに動画20人のチームを1月拘束する必要があります。

これに加えて
1.シナリオ・演出・コンテ・作画監督・設定・製作他事務:10人
2.原画(動画の元となる絵を描く人):5人
3.トレス・彩色:15人
4.背景作画:5人
5.撮影・録音:3人
として計58名×30万円で1740万円
レギュラー出演者に5万円×10名+ゲスト2万円×10名で70万円は払いたいところ。(実際はもっと少ない)

あとは撮影等の機材費に200万円として製作コストは計2000万円ですね。

これに原作の著作権料や音楽制作、製作会社の事務方の経費を出して利益を残すために、この1.5を掛けて3000万円。これでTVの「並」のクオリティですね。

つまり「ぜんぜんたりない」わけです。
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話の前提となる元となってる回答者の人は制作費と製作費と勘違いしてるようですが



多くのアニメの制作費が1000万付近というのは正しいです
しかし、この制作費にはテレビの枠代や広告費といったものは入っていません。それを含めた予算は制作費でなく製作費です
制作費は純粋に制作会社に依頼し監督や脚本、声優のギャラも含めたアニメ制作にかかる費用のみのことです

ということで普通のアニメが制作費が550万というのは大きな間違いです。
もちろん、子供向けやファミリー向けアニメなどは作画の質はさほど力を入れていないものが多いので550万程度で出来るものもありますが

以前、制作費などの資料の流出で有名になったバンブーブレイドというごく一般の深夜アニメでも1話の費用で1400万の予算がついているようです。

で、実際いくら必要かといえば作品によります。
予算を増やしたからすぐにアニメーター達が裕福というわけじゃないです
アニメというのは作画の質や作画枚数などはばらばらで、予算を上げたから単純に下に流れるというわけでなく、単価はそのままで原画や動画の枚数を増やしたり、単価は上がっても質も求められるので時間当たりの単価は変わらないなどごく普通にあります。

というわけで、予算ではなく単価をあげる方が重要です
原画5000円(現在は4000円が平均)、動画400円(こちらは200円~300円)
原画なら並の人で月産40~60枚で月20万~30万
動画であれば400~600枚で月16万~25万

これを上記のバンブーブレイドの予算に当て編めれば
200~300万程度の予算を増やし単価を上げるだけで原画さんと動画さんに関しては、人並みの生活が出来るのではないでしょうか
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>でアニメ作品の品質と製作体制を


>・30分1本あたり8000枚の動画
>参考までに宮崎駿の「新ルパン」最終回で12000枚
> 4000枚以下だと「ヤシガニ」「劇メーション」と言われます。

あと一つ
この辺は大きな間違いです
普通のテレビアニメで動画8000枚使えば相当使ってるレベルで
動画4000枚も平均クラスのごくごく標準のレベルです
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