「神崎与五郎の股くぐり」ってご存知ですか?
忠臣蔵の四十七士のひとり、神崎が志を遂げんと江戸に向かう道中での出来事です。
箱根の山道で酒癖の悪い馬子にからまれます。
侍の神埼は町民以下の身分とも言える馬子にケンカを売られ、ここで切って捨ててもいいが、もしここで騒ぎとなりと仇討ちの本懐を遂げるのに支障を生じてはいかんと思い、屈辱に耐えながら馬子の股をくぐるという話です。
後にあの侍が神崎だと知った馬子は、自分を恥じて出家したという後日談もあるそうです。
_____________
私はもう40代になる男性なのですが、子供の頃はやはり大の大人が商売のためにとはいえ、卑屈なまでに他人にペコペコしていたり、汗や泥にまみれ作業着やニッカボッカ履いて働くのはあまり格好良くないな、なんて思っていた時期もありました。
自分の父は親分肌だったもので、他人に頭を下げる姿をみたことが無く、そんな父親を誇らしく思うなんて気持ちが幼少時あったのも事実です。
しかしこの歳になってつくづく思うのですが、世の中のお父さんたちがペコペコと頭を下げて、言いたいことも言えず頑張る
汗や泥にまみれ、毎日一生懸命働く
こういう姿がいかにカッコ良くて、また立派なことなのか
神崎ほどの「大志」のためではなくても、自分のため、会社のため、そして愛する家族のために毎日毎日働くということ
こういうことがいかに大切なことなのかということが理解出来るようになりました。
幸か不幸か、今の私には子供も居ません。
また幸か不幸か、結構好き勝手言って生きてますし、またさほどの毎日汗まみれになる仕事もしていません。
しかしそういうお父さんたちに畏敬の念と、一種の憧れを持っているのです。
前置きが長くてすいません。
質問です。
皆さんはご自分のお父様、そしてお母様でもいいです。
親御さんの仕事内容や、仕事している姿を恥ずかしいと思ってしまったなんて経験はありますか?
またはご自分がその親御さんの立場になってどういう感慨をお持ちですか。
関連する内容ならどんなことでも構いません。
お話しをうかがえればと思います。
No.1
- 回答日時:
うーん。
答えにならないかもしれませんが、いいでしょうか。私は20代前半の男です。
自分の直属の上司の話ですが…その人は現場で一番といっていいほどキャリアも長く、会社の中でもかなり上の立場にいます。
しかしその人は腰がかーなり低く、会社の問題のほとんどを自分で荷被おうとしているかに見えるときさえあります。毎日、現場で汗・油まみれに働き、そして事務所や会議室に入ってくればそんなそぶりまったく見せず、いつも敬語で指示をくださいます。
そんな人ですから会社もたくさんの責任を(多すぎるくらい)その人に負わせています。(トップは彼には頭が上がらない、彼が会社を支えている…と本音を漏らしたこともあります)しかしその人は黙々と仕事をして、クレームに対処して、来客に応対しています。
どうして・いつまでこんな大変な思いをして仕事をするんですか?と思わず聞いてしまったことがありますが。笑
彼は「人生はこんなものです。良くても五風十雨【世の中で一番平穏な状態は5日ごとに風が吹き、10日ごとに雨が降る。】(僕は)ちょっと雨が多いだけでしょう。一番下の子供が学校を卒業したら僕も会社を辞めます」というようなことを言われました。
私はその人の一番身近で仕事をしていますが、その人が恥ずかしいと思ったことは一度もありません。頭が本当に上がりません。
そういう大人になりたいと思います。
んー答えになってませんね。すいません…
いえいえ。
こういうお話をうかがいたいのです。
人生五風十雨と言いながら、目下の者にも敬語で指示を出す
う~ん
かっこいいですね。
そういう人の素晴らしさを素直に感じ取れる質問者さんの賢明さにも感心しました
良いお話をありがとうございました
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
自分の話なので、ちょっと趣旨が違うかもしれませんが・・。
私は、多分その「恥ずかしい仕事」をしています。
ごみ収集の仕事ですが、それこそ汗、泥、ゴミまみれで
仕事をしています。
そして、仕事をしている最中に小学生、中学生、高校生はもちろん、
小学生の手をひくお母さんまでが汚いものを見る目で
避けるように歩いていきます。子供は平気で「臭い!汚い!」と
言いながら鼻をつまんでいます。
ゴミはいくらリサイクルと言っても、皆が少なからず出すものです。
まして、今朝までその鼻をつまんでいる人たちの家にあったもの。
しかし、自分たちが出したものというのは忘れてしまったのか
そういう態度を平気でします。
なので、多分その子が私の子供だったらきっと
「恥ずかしい仕事」と思うのでしょうね。
私には子供がいないので、子供に聞くことはできないですが
しかし、恥ずかしい仕事・・と思われたら悲しいと思います。
でもその一方で、幼稚園児や小学生がわざわざ仕事を見に来て
「ゴミやさん、いつもありがとう」と言ってくれると
疲れなんか吹き飛びます。こういう子供を育てた親御さんに
頭が下がる思いです。そして、自分もそういう人の気持ちを
労わる事の出来る人間でありたいと思います。
回答いただきさほどの時間も経っていないのに、すでに「参考になった」ボタンが3票も入っていることが、他人事ながらとても嬉しく思えます。
あなたのように社会の為になる仕事を誠実にこなす人がいる。
そしてそれに対して「いつもありがとう」と感謝の言葉を口に出せるような子供を育てる親たちが居る。
ほんと、日本もまだまだ大丈夫との思いにさせてくれる、本当に嬉しいお話でした。
ありがとうございました
No.3
- 回答日時:
30後半男です。
営業職です。実るほど頭が下がる稲穂かな
私はこれを理想としていますが、現実は難しいです。謙虚なつもりがそうでないと感じる時もあります。
対外的には、最近は高慢なお客様の方が少なく、本当に有難い事だと思っております。
確かに会社の現場の連中は、営業は客に対してペコペコという印象を持っている人も居ますし、若かりし頃は私も抵抗感があり、営業は辛い職種だとも思ってました。
ですが、今は営業という仕事に誇りを持っており、お客様とのコミュニケーションが楽しみで、充実した日々を過ごしています。
また、頭を下げる事も、単なる挨拶の一つだと思っております。頭を下げるだけで適正な利潤をもたらして頂けるなら、何度でも頭を下げますよ。(笑)
幸い当社は下請け的な会社ではありませんので、無理難題を高圧的に言われるのであれば、取引を辞退して新たなお客様を探してますよ。
但し、製品不良によるクレームが続いた場合はペコペコです。
会社によっては営業と現場の確執も多々あると思いますが、営業にしても現場にしても単に文句しか言わない輩を見て恥ずかしいと私は思います。
営業にしても、現場が製品を製造しない限り売れませんし、売る相手が不在ならば尚更です。現場にしても営業が売らないと収益が無いので給与が出ないのです。
文句があるのなら正式に申し立てをし、やるのかやらなのか白黒はっきりするべきです。そしてやると決めたらやる。問題が発生すればお互いが改善に努めレベルアップをする。
そういう調和の取れた環境が維持できれば良いですね。
製造業を基に営業の視点で回答させて頂きましたが、質問者様の意図に反した回答かとも思います。ご容赦下さい。
いえいえ
有意義なお話しをうかがえたと感謝しています。
「実るほど頭を垂れる」といわれますが、現実にはへたに頭を垂れようものなら、ここぞとばかりそれを踏みつけようとするような人間も沢山居るのが人間社会なのかもしれません。
それにしても、ご自分の仕事に誇りを持っていらっしゃるのは、ある意味自分自身に誇りを持っていることにつながる素晴らしいことだと思います。
回答ありがとうございました
No.4
- 回答日時:
退職した親父は肩書きだけは偉かった(一応ボス)。
でも、会社の草刈りばかりやってた。
とても偉い人には思えない感じだったようである。
「ボスでしたか」と言われたこともあるようだ。
でも退職して花の数とプレゼントにびっくりした。
信頼されてたんだねえ。
私が以前中学生の塾で講師のバイトをしていた時、私はバレンタインのチョコをすごく欲しいと思っていました。
それは別に女子にモテたいとかそういうことではなく、それが講師としての信頼の証の面があると思ったからです。
別に自分のような40も過ぎたオッサンに色恋沙汰でチョコをくれるわけではありません。
しかし少なくとも女子は信頼できる講師、頼りにしている講師、好きな(先生として)講師でなければチョコをあげようとはしないからです。
幸い毎年何十個も貰うことが出来ました(過去の栄光・笑)
お父様もきっとそういう花のプレゼントをいただけるということが信頼の証だったのではないでしょうか。
ありがとうございました
No.5
- 回答日時:
30代後半の主婦です。
私の両親は、まさに質問者さんが書かれているような姿で設備関係の仕事をしています。
現在父67歳、母63歳ですが、二人ともまだまだ元気です。
父は作業服、母はほっかむりをした状態で汗にまみれ、砂や土にまみれ、床下をはいずり
施主さんや大工の棟梁などにはぺこぺこ頭を下げ……
でも一度たりとも両親を恥ずかしいと思った事はありません。
逆に誇りに思っています。
私が中学生の時には春休みや夏休みなど、長期間の休みの時には仕事を手伝いに行ったものです。
私も人生の折り返し地点と言われる40歳に近い年齢になり、仕事もしていますが
ほとんど汗をかくこともなく、パソコンに向かう毎日です。
この姿を子供たちは果たしてかっこいいと思ってくれるのかはわかりませんが、
気持ちだけは少しでも両親に近づけるように毎日頑張っているところです。
この世の中にある仕事には、少なからず需要があるものですので、やってて恥ずかしい仕事というのはないと思います。
本人に嫌々ながらとか恥ずかしいという気持ちを持ったままやっているのであれば別ですが、
どういう仕事であれ、誇りを持ってやっていれば誰に恥じることもないものばかりだと思いますよ。
ご両親の仕事を誇りに思えること
そしてそれに感謝できること
本当に素晴らしいですね。
しかもお二人とも60歳を越えてまだ現役で頑張っていらっしゃる。
う~ん
羨ましいって言葉を使いたくなります
回答ありがとうございました
No.6
- 回答日時:
アンケートを拝見してある歌を思いだしました。
「ヨイトマケの唄」。
すばらしい歌です。この歌を聞くと、「母ちゃんの働くとこを見た」で涙が出そうになります。
この歌が一時は放送禁止であったなんて時代もあったのですよね。
昔はこういうたくましいお母さんが多かったのですが、バブルの頃にはすごく少なくなってしまいました。
しかし現代ではまた性別にとらわれずに果敢にガテン系の仕事に挑む女性が増えている気がします。
素晴らしいことだと思います。
こういうお母さんに育てられる子供は幸せですね
ありがとうございました
No.7
- 回答日時:
少し主旨が違うかもしれませんが、私は「酒に酔って仕事の憂さを家族にまきちらす父」が嫌いでした。
かっこ悪いと思っていました。しかし、成長していろいろ事情を知るようになると、そういう見方をした自分を心から恥じるようになりました。
父は大学を出て某有名企業に就職、結婚の後、実父である私の祖父が病気で早くに亡くなったため、母とともに、幼い私と弟を連れて地方の実家に戻り、病弱な祖母の面倒を見ることになりました。
とはいえ、田舎では中途での就職も難しく、結局、馬の合わない従兄弟が経営する会社で働くことになりました。母に聞きますと、父は何度も何度も従兄弟と諍いを起こし、辞めることを検討したが、私達の学費のことを考えるとうかつなこともできず…それが呑んだ時だけ愚痴として表れていたようなのです。しらふの時は優しい父でしたので幼い私にはそれが酒に溺れているように見えて嫌いだったのです。
苦労して入った一流企業を辞め、諍いばかりの地方の会社へ…今の私にその選択ができるだろうか?といつも自問しています。
また、そんな事情もあって、父は私達にいつも、「自分の好きなように生きろ。こっちのことは心配するな」と言ってくれていました。
父は数年前に他界し、今では話すことは出来ませんが、いつの日か向こうで父に会うことがあるならば、まずそのように父を見ていたことを謝り、そしてありがとうと言いたいですね。
その頃のお父様の心情と、そして同様に今それを思い出す質問者さんのお気持ちを察するに胸を熱くさせる思いです。
故あって不本意な職場で働くことになり、毎日苦渋の思いにありながらも家族のためにギリギリの思いで踏ん張りながらも、ついつい酒でその苦しみを紛らせようとしてしまう。
私はそれでも最後までやせ我慢を貫いたお父様も根性に、深い敬意を表させていただきたいと思います。
男です!尊敬します。
どうぞお父様へのご供養をして差し上げてください
ありがとうございました
No.8
- 回答日時:
「ヨイトマケの唄」私も好きです。
小学生の頃は恥ずかしくて仕方ありませんでしたね~。
絶対に学校に来るな!と。皆に親を見られたくなかったんです。
閉鎖的な土地で、家の情報はすぐ広まるようなところでした。みんなは誕生日プレゼントにネクタイとかを選んでるんですね。
うちはスーツを着るような仕事でも、職人的な極めた仕事でもありませんでした。子供の私にとっては周囲とのギャップが本当に嫌でした。
親が自分の恥とすら思ってたほどです…。
仕事中に骨が見える怪我をしても「お金がかかるから」と病院にも行かない、仕事も休まない親でした。
勤めてた会社が潰れたときも全く焦る様子もなくTVを見て笑ってて、家族がさすがにキレかけた頃、ある日急に仕事に行きだしました。
「どうやって仕事見つけたの?」と聞くと
「自分の仕事はキツい(しんどい)から、若いもんはなかなか続かん。自分ぐらいしか出来んからまぁ大丈夫やと思ってた。仲間に仕事あったら声掛けてくれと頼んでたしな。」と笑って答えました。
親が恥ずかしいと思ってた自分を恥ずかしく思いました。
仕事の内容だけで人は決まらないと思いました。
稼ぎもよくなく、平凡で、人からは首をかしげられるようなことがあっても、自分の仕事に誇りをもってる親を見て「凄いなぁ」と思ったエピソードです。
凄いですね~。
>「自分の仕事はキツい(しんどい)から、若いもんはなかなか続かん。自分ぐらいしか出来んからまぁ大丈夫やと思ってた。仲間に仕事あったら声掛けてくれと頼んでたしな。」と笑って答えました
こんなセリフを笑って言えるところが凄いです。
こんなお父様の素晴らしさに気がつくことが出来るということ。
そういう大人に育って欲しいというような思いで、お父様はあなたに愛情をもって育んでこられたのではないでしょうか。
感動しました
ありがとうございました
No.9
- 回答日時:
同年輩の、幼子をかかえる男性です。
>親御さんの仕事内容や、仕事している姿を恥ずかしいと思ってしまったなんて経験はありますか?
全くないですね。
小さい頃に勤める会社の合理化で路頭に迷いかけたことがありましたが、
それでも、とにかく食うための仕事をみつけてきて、
決して、人に誇れるような仕事ではなかったようですが、
とにかく家族のために働く父親は偉いなとしか思ったことがないです。
自分はいま、毎日、作業服を着て、油まみれ、泥まみれになって
仕事をしていますが、娘たちが大きくなったら嫌われそうです。
まあ、こればっかりは仕方がないですね。
世の中の辛さ、苦しさがわかる年になればわかってくれるものと
思ってがんばるしかありません。
回答者さんの普段の回答からしっかりしたお考えの方だなと思ってました。
しかもご自分のお父様をしっかり尊敬され育まれたあなたです。
娘さんが大きくなってもきっとあなたを理解されるようなお嬢さんに育つのではないでしょうか。
ありがとうございました
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