No.4ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
<クラシックの基準があるか>
この場合「クラシック」が指す「音楽の範囲」が問題となると思います。
作曲にあたって、五線譜に書き表す以上は、個々のカテゴリーの作法や理論はあると思います。
しかし、クラシックという曖昧模糊の言葉が指し示す基準は無いと思います。
<現代人がクラシックぽく・・・>
そのような事をする「意味」あれば良いと思いますが、多分必然は無いと思います。
<・・・クラシックにはならないか>
多分、現在作曲されれば、「現代曲」となると思われます。
私は知識はほとんどありませんが、この様な事を考える場合、「絵画」の世界を考えると分かりやすいと思われます。
絵画は、様式に拠って区分けでき、年代順に区分けされています。しかし、それらは連綿と繋がっています。
この考え方をご質問に当てはめることが出来るような気がします。
音楽も時代によって変遷してきたようで、その時代で常に「もてはやされた」カテゴリーあったのだと思います。
そして作曲家は、それまでの作曲技法や作法、理論を踏まえ、「ポストモダン」を模索して来たのだと思います。
現在私たちが聞いている3分~4分のCDなどに収められている音楽は、現在のニーズにあっているのだと思います。
これらの曲も、300年時代が経てば、多分広義のクラシックになるのだと思います。
現在でも、古賀正男やビートルズは、既にクラシックだ、という様なことも聞きます。
No.3
- 回答日時:
誰かが基準をもうけたわけではないと思いますが、クラシック音楽とその他の音楽にははっきりとした違いがあると思います。
一番大きな違いは作曲の仕方だと思います。
ある主題(メロディー)には何らかの和声(伴奏)がつけられますが、そのときの方法にかなり詳しく有用な理論がクラシックにはあります。例えばポップスにはほとんどそれがありません。自由です。自由に作曲すればいいのですが、ポップスの場合それがいい加減なので、聞いていて絶対に不自然な和声の動きが、普通に売れているポップス曲などにもあります。(ブルースやジャズのあえて崩した和声とは別です)
その他、和音を構成する音の一つ一つについても、その構成法に関する理論があります。
あとは、楽器とその奏法、調整方法がかなり違います。
とうぜんその理論と、楽器の使い方を忠実に行ったものであれば、現代に作曲、演奏されたものでもそれは、クラシックです。
そして、それは実際にあります。
そして、クラシックはやり尽くされていません。まだまだ発展の余地があります。それをやる人が居ない、もしくは、知られていないだけです。
20世紀前半の、ドビュッシーやラフマニノフという作曲家あたりから、従来のクラシックの様式での新しい作曲は途絶えています。
「現代音楽」というものがあり、これも基本的にはクラシックですが、全く別の道を歩んでいます。
新しいクラシックをやるには、現代人は疲れすぎ、そして刺激が多すぎると思います。
No.2
- 回答日時:
広義と狭義があると思います。
広義では、クラシックの演奏家が演奏するものがクラシックでしょうか。たとえば現代音楽や、オーケストラ用ににアレンジした映画音楽なども「クラシック」の演奏会で演奏されますね。最近ではピアソラの曲が「クラシック界」で人気が高まっています。「千の風になって」もクラシックということになっていますね。
狭義では古典派とロマン派の時代に作られた曲をさします。この時代に作られたポピュラー音楽(ヨハンシュトラウスのワルツなど)も、今となってはクラシックですから、音楽の中身ではなく時代が基準でしょう。
バッハ以前(バロック、ルネッサンス、中世音楽)は普通「クラシック」には入れません(CDショップなどには便宜上クラシックコーナーに売られていますが)。その時代は、今とは使用されていた楽器が違いますので、通常の(モダンな)編成では、バロック以前の音楽はオリジナル編成で演奏できないんです。
現代に作られた「クラシックっぽい曲」は、「クラシック風現代音楽」ですね。
No.1
- 回答日時:
クラシック音楽というのは単純に「古典」というよりも「ハイクラス=高尚」という意味が含まれています。
もともとは教会や宮廷から起こりましたので、王侯貴族のための音楽であったことは否めません。やがてベートーヴェンあたりから市民階級へ降りていきその後のロマン派へと続きます。
しかし、音楽上の一定の秩序・形式・様式といったものを踏まえていることには違いありません。やはり軽い音楽ではないでしょう。
純粋な意味でクラシック音楽というのはウィーン古典派と呼ばれる、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの三人です。あと、ドイツ後期バロックのバッハも重要です。仮に、不幸な事態が起こり音楽史上、他の全ての音楽が消滅したとしても彼らの音楽さえ残っていればそこから再出発出来るでしょう。それほど偉大かつ普遍的な音楽なのです。
ということから「基準」はそのあたりの音楽かと思えます。
あと、現代作曲家がクラシックっぽい(=あえて古典派やロマン派のような曲を書くという意味?)曲を作ったら・・・
先に述べました様にクラシック音楽が花開いたのは18~19世紀で歴史的にみて純粋な音芸術が頂点まで極められたといってもいいでしょう。それ以降の音楽は同じようなものを書いても残念ながら模倣として扱われるに過ぎないかと思います。究極的な言い方をすれば、音楽上、あらゆることは過去の作曲家たちが全てやり尽くし、もうこれ以上創造することがないところまで行き着いたとでも・・・現代人である我々はまさに人類の偉大な宝物である彼らの音楽をCD等メディアにより居ながらにして鑑賞出来るのです。何と素晴らしいことでしょう。
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