プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

日頃テレビ、新聞、雑誌等のメディアに接していると、"一つの記事の中で女性と男性を非対称に、具体的には女性を「女性」、男性を「男」と表記した"記事をしばしば見かけます。
(例: AERA 05.4.25号の「姉御負け犬と潜在ニート男」という記事における"負け犬にすがりたがる男の言い分"、"取材した負け犬女性たちに"といった表記)

被害者が女性、加害者が男性である犯罪記事等のケースなら分かるのですが、ごく普通の記事でも「女性・男」表記をよく見かけます。これは一体どうしてなのでしょうか。平等の観点から当然「女性・男性」あるいは「女・男」で統一するべきだと思うのですが。

(個人的推測としては"「男」という表記は「男性」に比べて粗雑ではあるが、反面力強い印象も与える。日本の文化では男性が力強いことはいい事なので「男」という表記を用いる"ということなのかなと思ったのですが、だとすればそのようなメディアが一方で男女平等(性別での別扱いの廃止)を訴える記事を載せていることに矛盾を感じます。)

メディアの現場をご存知の方に教えていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

かねがね、私も質問者様と同じような疑問を抱いておりました。



>当然「女性・男性」あるいは「女・男」で統一するべきだと思うのですが。

この部分ですね。
他の方が書いておられますが、「イメージの事」とか、報道に関わる事などもあると思います。たとえ逮捕されても、「元・女医」などと言いますよね。「女の元医師が」という言い方はしません。
メディアの作り手もやはり人間ですから、このあたり主観が入った表現もちらほら見かけます。このごろはたとえ報道に関わるような人種であっても日本語の乱れはひどくて、誤字があったり、全体的な教養が低くなっている感があります。

さて、この問題を考える時に、忘れてならないのが「語感」ではないかと思いますがいかがでしょうか。
「だんせい」と「おとこ」
「じょせい」と「おんな」
とでは、発音が違ってきます。これらの言葉と、その前後にくる言葉との相性によって、表記が微妙に変えられているのではないかと思います。
インパクトが強いと同時に、パッと見てゴロがぴったりくる言葉は印象に残りやすい。
「男の教師」が「男性教諭」になったり、「女教師」が「女性教諭」になったり、同じものを指しているのに、あたえるイメージが大きく変わります。「女教師」というと、まるでAVのタイトルですしね。

おそらく、統一するとかえっておもしろみがなくなってしまって、困るので統一しないというような現場の事情がありそうな感じがします。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

torayan21様、書き込みをありがとうございます。

私の経験では「語感」が理由で男性or男、女性or女の選択が
なされている場合はほとんどないように思われます。大抵の
場合はどちらでも大差ないといいましょうか。私の言語感覚
が鈍いのかもしれませんが。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2008/11/20 23:32

30代男性です。


興味深いタイトルでしたのでよってみました。

2つ、分析してみます。

1つ目に、
これは「女性を瑣末に扱えない」という心理が作用しているのでしょう。
もっと言えば、「女性を瑣末に扱っている、と見なされるリスクを背負いたくない」
が、すべての人の中(特に男性が取り仕切る多くの世界)での本音でしょうか。

世の中はジェンダーフリーを言われる中で、
いや、言われすぎる中で、
しかし過剰に、女性の扱いを丁寧にしてしまいがち。に思いますね。
まずこれが第1で…、


2つ目に、女性と男性のそもそもの概念、起点についてです。

女性は「愛らしさ」がセールスポイントの核になります。

「女」って言われると、投げやりな印象を受けるんですよ。
「女性」と言われると柔らかで気品があって優しいイメージになりますけど、
「女」って言われると…それら正のイメージが一気に引き剥がされて、
何か怪しく悪いイメージで使用されている(?)気分になる。
私だけじゃないと思います。

女性にとって、自尊心を満たしたい場合「女性」と「女」どちらが嬉しいか?
前者なんですよね。
「いい女」「強い女」という風に使うなら、また話は別ですけどね(笑)。

一方で、男性は「たくましさ」がセールスポイントの核になります。

その中で、「男」は、そのサウンドに投げやりな感じは受けず、独立した強さ、
たくましさ、野性味みたいなサウンドがありますよね。
逆に「男性」と言われるとそれらが剥がされ、丁寧に扱われている感じがあります。

男性にとって、自尊心を満たしたい場合「男性」と「男」どちらが嬉しいか?
みたいなことですよね。

女性にあるセールスポイントは簡潔に言えば「愛らしさ~しなやかさ」である。
男性にあるセールスポイントは簡潔に言えば「強さ~たくましさ」である。
ここら辺を人々は言わずとも社会通念としていますので、
サウンド的に、女性、男、というのが自然なのではないでしょうか。
逆に男性、女、と切り替えたら、すべての人がものすごい違和感を訴えるでしょう。


みたいな外堀が自然に出来ている世間で、
意識的であろうと無意識的であろうと、
「女性」「男」という呼称を使ってしまうのだと思われます。

長文失礼いたしました。
ちなみに、私は知人の人柄を、第三者に言うときに、やはりこうなります。
知人が女性の場合「あの人はね、~~~な感じの女性ですよ」
知人が男性の場合「あの人はね、~~~な感じの男ですよ」
と。
この心理は、上記の1と2が両方作用しています。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

koichan55様、書き込みをありがとうございます。

分析の2つ目は私が質問文で推測として書いた「文化が背景にある」
と大まかには同じですね。koichan55様はマスコミ業界の方ではない
ようですが、私の推測が当たっている人(koichan55様)が世の中に
いることを知ることができたのは一つの収穫です。

分析の1つ目「女性を瑣末に扱えない」という風潮(心理)はそれ自体
は素晴らしいことだと思いますが、男性に対しても同様な「粗末に
扱えない」風潮があってほしいものです(そうすればここで問題に
している非対称な表記はかなり減るのではないでしょうか)。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2008/11/20 23:11

(1)


姉御負け犬と潜在ニート男
姉御負け犬と潜在ニート男性
(2)
負け犬にすがりたがる男の言い分
負け犬にすがりたがる男性の言い分
(3)
取材した負け犬女性たちに
取材した負け犬女たちに


具体的にした方が分かりやすいです。
(1)は一目瞭然で「男」しかありません。
(2)も「男」の方が分かりやすく、ストレートに伝わります。
(3)は女では「犬女」に読めてしまい、使いにくいです。


質問者さんが書かれていることは分からなくもないですが、
柔軟に考えていいと思います。
雑誌社にとっては読み手にインパクトあるタイトルを常に考えています。
この掴みがうまくいかないと失敗です。
統一しなくても臨機応変に使えば、「表現の幅」が広がるのです。
その方が日本語が活かしきれます。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

mat983様、書き込みをありがとうございます。

はじめに質問の文章の不十分だったところを補足させていただきますと、
(a)「姉御負け犬と潜在ニート男」
(b)"負け犬にすがりたがる男の言い分"
(c)"取材した負け犬女性たちに"
のうち、(a)は記事のタイトルですが、(b)と(c)は本文中の引用で、
タイトルや見出しではありません。ですので、掴み云々は関係ないと
思われます。また、

>(1)は一目瞭然で「男」しかありません。
「男性」でも構わないように感じられます。
>(2)も「男」の方が分かりやすく、ストレートに伝わります。
「男性」でも分かりやすさは別段変わらないように感じられます。
>(3)は女では「犬女」に読めてしまい、使いにくいです。
文脈から「負け犬女」と問題なく読めると思います。

>統一しなくても臨機応変に使えば、「表現の幅」が広がるのです。
様々な表現を使いこなすことがよい文章を書くために重要ということ
には異論ありません。ですが、読み手を不快にさせる差別的な表現
は避けられてしかるべきとも考えています。で、その"差別的な表現"
に該当する「女性・男」(男性を粗雑に扱う)表記が現在の世の中では
あまりに多いというのが私の実感です。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2008/11/17 02:29

一般人ですが、



犯罪の報道においては、

加害者あるいは容疑者になった時点から、男性/女性から男/女と変わります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

0913様、書き込みをありがとうございます。

テレビ、新聞などの報道では加害者/容疑者が女性の場合は「女性職員を逮捕した」「会社員の女性が仲間と共謀し」などと"女"ではなく"女性"となっている場合がよくありますね。今回の質問と同様、私が疑問に思っていることです。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2008/11/16 23:39

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!