No.1ベストアンサー
- 回答日時:
僕は、小学校から高校くらいまでの間、非常にいじめられるタイプの子供で、自殺を考え、実際に準備、検証などをした経験があります。
しかし、その恐怖と、未来に対する淡い期待のために断念しました。その経験から後に、その乗り越えと、自分に起こったこと、周囲の行ったことなどを、じっくり考え直した結果、分かったことは以下です。
*いじめは昔(猿の時代)からあり、人間の本能に根ざすものである。(凶暴性)
*いじめられる者は、本人の意思で、それを乗り越え、その経験を人生の糧にすることも可能だ。
*いじめられる子供を救うには、大人が以下のことを教え、対等な人間として見方になってあげること。
「いじめられることは苦しいことだが、将来君を待ち受けていることに比べたら、ちっぽけなことだ。」
「誰かをいじめる子供は、心の不安や、家で不幸なことがあったりする、むしろかわいそうな子供なのだ。」
「誰かをいじめたり、悪口を言うことは、人間を汚くし、後でそれを治すのに非常に苦労するだろう。」
「無視していれば相手はつまらなくなり、やめる。」
「泣かないこと。」
「いじめを乗り越えれば、その経験は、いつか役に立つときが来る。」
「いじめを経験した子供は、その時点でもう大人だ。」
少なくとも僕が子供の頃、このことを知っていたら、いかに楽だったかと思います。
本当に、いじめに関わることを伝えようと思うと、ここでは書ききれませんが、簡単に書くと以上のようなものだと思います。
いじめを乗り越えてきたこどもは、将来それが自信へとつながるんですね。今いじめを経験している子どもはそのことに気付かないでしょうから、それを教えてあげるのは大人の役目かもしれませんね。
ご自身の辛い経験の中からご回答頂き、とても参考になりました。ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
逆説的な言い方になるのですが、「いじめはなくならない」という意識をまずは持つことだと思います。
こういっては何ですが、大人の間でも、人間関係の対立、派閥争い、そんなものは嫌になるほどあります。大人ですら、それで深刻なストレスになったりするのですから、まだ未熟な子供の間で、そのトラブルが発生し、「いじめ」に発展する、というのは、避けがたいことと言えます。
大事なのは、その「いじめ」が起こることを当然と考え、それを自殺事件などのようなことにならないようにフォローする、ということだと思います。
ところが、実際には、それが出来ていないわけです。
昨今、「いじめ」の件数が増加している、ということがいわれるのですが、この基礎となるのは、文部科学省が各都道府県の教育委員会からあがってきた「学校の側の自己申告」を集めたものでしかありません。
学校というのは、「いじめ」があるかどうか、というのは、そこに勤める教師の評価に繋がります。つまり、利害関係者の一方の言い分で、増加しているかどうか、ということがはかられているのです。
学校としては、真面目にいじめがあるかどうかを調べ、それを素直に報告すれば、「いじめが多発している荒れた学校」という評価になります。反対に、実際に問題が起こっているのに、見て見ぬふりをして「いじめなどありません」といえば、「いじめの無い良い学校」になります。真面目に調査をすればするだけ、悪い評価になってしまう、というジレンマを抱えているのです。
私が、まずすべきだと思うことは、「いじめはあって当然である」という意識を持つことであると考えます。
そのすることによって、学校が隠蔽するなどということが防げ、まず、最低限、子供を守ることが可能になるのではないでしょうか。そういうことをせず、「いじめをなくそう」といえば、それは単に隠蔽を促すだけです。それが一番楽で、一番確実な方法なのですから。
「心の教育」であるとか、そういうことを聞きますが、人類史を見ても、常に争い、差別をしているのが人間という動物です。試行錯誤の末、将来的に、それができる可能性までは否定しませんが、少なくとも、短期的に、それが達成出来ることはないでしょう。
だとすれば、まずは、「いじめは存在するのが当然」という意識を持って、それを最悪のところまで行かせない方法を模索するのが悲劇を防ぐ方法であると思います。
細かいところで、多少、政治的な思想が入っていて違和感を覚えた部分はあるのですが、森口朗さんの『いじめの構造』という書籍は、学校の現場などを知っての提言であり、非常に良い書籍であると思いました(また、そこで紹介されている書籍なども、いじめ、についての分析について、示唆に富んだ内容であると思います)
非常に納得させられる回答でした。いじめがない人間の世界はこれまで存在してませんし、いじめをなくそうと考えるのは、無理なことかもしれませんね。隠蔽されてしまっては、いじめによる被害者を救うことなどできませんね。
最近、いじめに関する文献をよく読んでいます。「いじめの構造」も是非読んでみたいと思います。ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
私と兄は小学校時代に柔道の道場に通っていました。
兄が中学校になって道場を辞めてからよく上級生や中学生と揉めるようになりました。
私は元々素行があまり良くない方だったので身に覚えもあるし、格闘技を習いに来ている人間なのだから皆、血の気が多いな。くらいに思っていたのですがある時ちょっとやり過ぎて中学生の前歯と鼻骨を折ってしまい、コレが原因でその道場を破門になりました。
それだけの事をやったのですから自業自得です。
自分の中ではかなり反省し後悔の念が残っていました。
それから30年以上経った昨年のお正月に家族が集まって昔話をしていた時に少し酔った母に「実は兄は道場でいじめにあっていて、それでやめさせた。kappa-yは大丈夫だと思っていたがあんな結果になってしまった。」という話を初めて聞いて驚きました。
実は私はいじめられてたというわけです。
(だからと言って私がやったことを正当化できないことは理解しています。)
私と兄は全くといっていいくらい逆タイプです。
つまり、いじめる側にとって相手は誰でもいいのだと考えます。
よく「いじめられる方にも問題がある」という意見を聞きますがコレは全く当てはまりません。
私は「いじめない人間」を育てると同じくらい「いじめを止める人間」を育てる事が重要だと思っています。
人として根本的な部分ですから、それはやはり親の担うべきものでしょう。
私の息子(ボクシング経験者)が中学時代に同級生のいじめを止めようとしたのが元で相手が息子の拳によって脳震盪を起こし救急車で運ばれた事があります。
(息子は相手の動きを止めるために顎先を狙ったこともあり、幸い相手の怪我はほとんど無くて済みましたが。)
事態を知って私は思いっきり息子を殴りました。
「暴力による解決などあるわけが無い。人間なら会話する努力をしろ。すぐに一緒に謝りに行く。今回の事はお前の間違いだ。しかし、下を向くな今まで通り胸張っていろ。」
これくらいしか思いつかなかったのですが私が口に出さなくても私の拳を避けなかった時点で息子はもう気がついていたと思っています。
私は親として失格ですがやはり教師や国任せでは心までは育てられないと考えます。
当時、私はシングルファザーだったが故に息子達にはかなり厳しく接していたように今となっては少し省みていますが私に育てられたにしては二人ともなんとかまともな部類の高校生になってくれています。
(親の欲目かもしれませんが。)
余談混じりの駄文、長文となってしまい失礼いたしました。
>>よく「いじめられる方にも問題がある」という意見を聞きますがコレは全く当てはまりません。
→全く同感です。いじめる側、いじめを黙認している人たちが自分たちを正当化しているだけのように思います。
暴力はやりすぎでしたが、いじめを止めようとする気持ちを持っている子どもが最近では少ないのではないでしょうか。正義感の強い立派な息子さんなんですね。
「いじめを止める人間」へしつけようとする親も少ないのかもしれません。いじめを止めたことで、今度はその子がターゲットになってしまったこともあると聞きますし・・・非常に難しいところです。
No.2
- 回答日時:
私個人の考えですが、子どもへの幼少時でのしつけで
・大勢で一人をいじめるのは卑怯なことであり、「卑怯なこと」と言うのは絶対にダメなのだ
・自分がされて嫌なことは、他人にするな
を、しっかりとしつけることが大事だと思っています。
これは主に家庭の中で、親などの大人がすること。地域の大人も、こう関わりたいですけれど、なかなか難しい…。
教師など、子どもの集団に関わる大人は、「どんな理由があろうとも、いじめは絶対に許さない」と言うスタンスを、はっきりと示すことが大事だと思っています。
確かに、いじめられる側にそれなりの理由のありがちな子どもはいます。でも、だからと言って、集団でいじめることが正当化されてはダメだと思うのです。
自分がその子を嫌いなら、自分の対応の仕方で完結するなりすれば良いことで、仲間を増やしていじめると言うやり方は絶対におかしいです。
でも、教師の中にも、「あの子にも悪いところはあるから…」という気持ちが有る場合もある。そうすると、加害している子ども達にOKサインを出したも同じ。
いじめられている子の身に立って、絶対に守る姿勢が必要だと思います。その子の直すべき点については、指導も必要です。
また、いじめている子ども達を、敵としてみないこと。
その子達の話も聞く姿勢を持つべきです。同じ子どもなのだから。
教師の姿勢や対応は、とても難しいし、すぐに効果が出るわけではないですが、ぶれてはいけない姿勢というのがあると思っています。
国としては、、、無理は承知で、子育ての指針に、最初に書いた2点を、親になる人たちに示してくれたなら…なんて思います。
元教師より。
回答ありがとうございます。
いじめる子は、イライラした気持ちを発散できず、いじめることで解放されるような気分になっているのだろうかと、考えたことがあります。
そのようなこどもへ育ててしまったのは親の責任が大きいですね。
「教師の中にも、「あの子にも悪いところはあるから…」という気持ちが有る場合もある」
→このような価値観をもつ人が教師になってしまうこと自体おかしいですよね。学校の先生は、生徒の未来へ影響を与えることができる程、大きな存在であると私は考えています。親身になって対応して頂きたいものです。
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