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成熟した人間の男女はなぜ声の高さが1オクターブ違うのでしょうか。ホモサピエンス固有のものなのでしょうか。他の生物で人間のように声の高さが雌雄で違うものが存在したら教えて下さい。またそれは生物学的にどんな意味があるのですか。身の回りの生物(鳥や哺乳類)は雌雄で発声が違うというのは存在しないように思うのですが。

A 回答 (5件)

こんにちは。


男声と女声の高さがはっきりと違うのは、これは男性の声帯が女性よりも長いからですね。人間の男性には思春期に「声変わり」があり、このとき「咽頭軟骨」の成長によって声帯が長くなります。それ以前でも男の子、女の子の特徴というのは若干あると思いますが、声帯の長さや肺活量などによって最終的には1オクターブくらいになります。

咽頭軟骨といいますのは「喉の気道を確保するための骨格」です。男性の気道が大きく確保されるというのは、これは恐らく女性との体格差と関係があるのではないでしょうか。そして、それが二次性徴期のホルモン分泌によって発現するようにプログラムされているというのは間違いのないことです。男性の声が低くなるのはこのためですね。
では、質問者さんがお知りになりたいのは「声の違いの生物学的意義」です。とは言いましても、それは飽くまで突然変異の結果から生み出されたものです。
声の違いによって生殖相手の識別ができる、あるいはオスの声が発達したために群の安全が確保できた。何れも結果論ですが、発生した結果が種に定着し、たまたま有利に働いたというのが進化です。また、この声の違いは、その後の人類の文化にも大きな影響を及ぼしています。
声変わりの遺伝子を見付け出し、それが何時ごろの変異であるのか、このようなことを確かめるのは現在の技術で十分に可能です。そして、咽頭の解剖学的構造や環境適応などといった観点から様々な生物学的要因を洗い出します。ですが、それが実際に人類の存続に有利に働いたのかどうかということになりますと、これはやはりおいそれと推測の域を超えるものではないと思います。
また、オスとメスで声の違う動物は多くいると思いますが、ホモサピエンスのように声変わりをする動物が他にいるかどうかというのはちょっと分りません。

因みに音楽の先生ならばご存知でしょうが、四声の和声は周波数比によって物理的に作られるものです。人間にあるのはこの「周波数の識別機能」であり、四声を使い分けるための遺伝的機能というものは特に存在しないです。
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この回答へのお礼

大変ご丁寧なお答えありがとうございました。
突然変異による遺伝的形質なら、それが進化や生存に必要なければ淘汰されるのではないでしょうか。その形質を保った種が現在あまねく繁栄していると言うことは大変不思議に思います。私の想像の域を出ませんが、人類が社会性や文化を獲得していく過程の契機が成熟した男女のオクターブ違いの発声ではないかと想像します。直立歩行とか様々な説がありますが、他の霊長類との進化の分岐点、しかも決定的なものだったのではとも思います。いつ頃その声変わりの遺伝子が獲得されたか大変興味あるところです。私が生物学者ならこれをテーマにしたらおもしろい論文が書けるじゃないかとおもいますが、そんな時間もありませんし想像して楽しんでいます。
オーケストラ(もちろんヨーロッパの近代文化ですが)でもそうですが基本的には四声体のハーモニーに該当するように楽器が振り分けられ声部が補強されます。そして分業された最高度の社会を形成してPCがクロックで同期を図って仕事をするように一斉に流れていきます。企業や政治組織にしろ、ヨーロッパの文化はオーケストラの構造をモデルにしてますよね。ありがとうございました。

お礼日時:2009/07/18 18:03

人間に限らず哺乳類は一般に雄のほうが大きく筋肉質です


声も雄は低く雌は高いのです
もちろん個体差はありますが平均するとそうなっています
細いラッパ、軽い振動子は高い音
太いラッパ、重い振動子は低い音
というのが物理の法則です
声の違いは目的があってそうなったのではなくそういう声だから識別に利用していると考えるのが自然だと思います

美しい和音とはいってもあくまでも人間の価値観です
蝉にしてみれば恐ろしい声だと思います
多くの動物は人間の声を聞くと逃げます
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
他の方からも回答を頂いたのですが、霊長類の中で人間だけが男女の発声音の違いが顕著らしいと言うことでした。突然変異によってその形質が備わったのではないかと言うことでした(遺伝子を分析することによっていつ頃獲得したかも分かると言うことでした)。しかし、その形質が種の生存に必要なければ進化の過程で淘汰されてしかるべきだと思うのですが、そうした形質をもったホモサピエンスがあまねく世界中に繁栄しているということはミステリーです。他の霊長類とホモサピエンスの系統樹の分岐点は直立歩行など色々な説がありますが、男女の発声の違いもその一つではないのでしょうか。音声は言語に先立ちますし、人類が多様な文化や高度な社会性をもつなどの能力を獲得する契機になったとは考えられないでしょうか。もしそうであったなら人類観や歴史観が一大転換されると思いませんか。
確かに音楽の響きは人間の価値観だと思いますが、人間に限ってみれば音楽(リズム)に何らかの反応を引き起こさない人間もいないと思います。

お礼日時:2009/07/19 06:14

一例を・・・。


蚊は羽音がオスとメスとで違います。この音にオスは寄ってきます。
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ほとんどの昆虫の男女の声の違いは人間よりも著しいです


男女の識別に役立っているようです
鳥は外観(動作も含む)
哺乳類は匂い
昆虫と人間は声(人間は昆虫ほど著しくはない)
コウイカは識別方がなく交尾を開始するまで分からないそうです
こんな不便を避けるためには何らかの識別手段があることはいいですね
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
霊長類の中ではどうなんでしょうか。我々ホモサピエンスだけであれば特別な意味があると思うのですが。
 実は私は中学校の音楽の教員をしています。合唱を体験したことはありますか。四声体といってソプラノ・アルト(以上女声)テナー・バス(以上男声)が受け持ちます。その時の響きはあらゆる音楽ジャンルの中で最も美しいハーモニーの響きを持ちます。あたかも人間の遺伝子の中に、混声合唱を歌うためにインプットされていると思うほどです。

お礼日時:2009/07/18 13:40

それが人間というものです。

女の人が男と同じように低温だったらあなたはどうされますか?
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
でも、霊長類の中ではどうなんでしょう。我々ホモサンピエンスだけであれば、特別な意味があると思います。その点どうなんでしょうか。
 実は私は中学校の音楽の教員をしています。合唱を体験したことはありますか。4声体といって、ソプラノ・アルト(以上女声)・テナー・バス(以上男声)が受け持ちます。その響きはあらゆる音楽ジャンルの中で最も美しいハーモニーの響きを持ちます。人間があたかも混声合唱を歌うために男女の声がオクターブ違うように遺伝子にインプットされたのではと思うほどです。

お礼日時:2009/07/18 13:32

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