
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
カルボキシビニルポリマー(以下、CVP)は化学名的には「架橋型ポリアクリル酸」です。
CVPは水に溶かし、弱酸性から中性付近(PHにすると6~8程度)に中和すると非常に高い増粘性を示し、塩類等の添加物の影響がなければ僅か1%程度の添加でも透明性の高いゲルが得られます。
また、このゲルは肌に付けてもヌルヌル感のないサッパリとした感触でよく伸びますので、化粧品等に多く使用されています。
さて本題ですが、塩類の影響につきましては#1様のご回答のように塩析の効果により一気に低粘度にすることが可能ですし、特に塩として2価以上のものを使用したときには、水に不溶な沈殿物を発生します。
紫外線につきましては、CVPの分子鎖を切断する目的では使用することが出来るかとは存じますが、分析する対象物によっては分解等の懸念もあり、注意をして実施する必要があります。
他にCVPの粘度を下げる方法としましては
(1)PHをアルカリ側にする(※取扱は注意してください)
(2)過酸化水素や次亜塩素酸のような酸化剤を入れて分子鎖を切断する(時間はかかるかもしれません)
等がパッと思いつきました。
CVPの分子鎖をサッと安全に切断する方法は無いと思われますので、分析されたい目的物の化学的な特徴(酸性、アルカリ性域での溶解性や加水分解の有無や紫外線の吸収性、添加剤で粘度を下げるのであればその添加剤との反応の有無)を検討されてから実施されることをおすすめします。
長文失礼しました
この回答へのお礼
お礼日時:2009/10/05 08:53
なるほど、詳しくありがとうございます!粘度は中性付近のときに高くなっているものなんですね。あまり知識がなかったもので、助かります。サンプルに何がどれだけはいっているのか自分自身まだよくわかりませんので、様子を見ながら教えていただいた方法をいろいろ試してみたいと思います。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
おすすめ情報
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
おすすめ情報